2015年に行われたという「将棋電王戦」、プロ棋士とコンピュータが対決したというニュースは、かすかに覚えているような気はしたんだけど、人間が勝ったのか、コンピュータが勝ったのか、イマイチ記憶には無かったんですよね~ 気持ち的には、人間に勝って欲しいと思ってはいるんだけど、どうだったんだろ?
ということで、この映画は、実際にあったお話をベースに、作られたものらしいです。その最強将棋ソフトの名前が「AWAKE(アウェイク)」ということで、この映画の題名も「AWAKE」でございます! 目覚めとか覚醒のような意味があるそうです… まさかまさか、あんな結末になろうとは? 正直、若干物足りない気がしてしまったのは、仕方ないことでしょうか? もっと違う対局が繰り広げられていれば、もしかしたらこの映画も大注目されていたんじゃないだろうか?
映画の方は、子どもの頃からのライバルとの対決がメインだったと思います! 将棋をあきらめるきっかけだった敗戦、その相手との異種格闘技戦みたいなヤツですもんね~ 夢破れて、目標もなしでだらだらと過ごしていた英一が、イチからプログラミングを勉強して、将棋ソフト作りに夢中になったというストーリーは、なかなか面白かったですね~
とにかく、ソフトを強くしたい、成長させたいという強い想いなんですよね~ 人工知能って、凄いですよね! 学習させればさせるほど、どんどん強くなるんですから… ただ、その人工知能を育てるのは、あくまでも人間の力、人間の能力にかかっているというのも、今回は強く思えました… 将棋を全く知らない人は、絶対に育てられないわけですからね~ という目で見れば、結局は人間VS人間だったのかな?
今をときめく吉沢亮さんの、少し抑えめの演技が、なかなかいい味を出してます! カッコいい役から、若干オタクのような雰囲気まで、どんな役でもこなせる、凄い役者さんだと思います! 吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、寛一郎… 勢いのある若手俳優の熱い演技、見応えありでした!
それだけに、肝心の対局が、ちょっとアッサリだったのが気になります… ま、実際の対局が、そういうヤツだったのですから、仕方ないところですけどね…
ぴあ映画生活の作品解説より
2017年に発表された第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中からグランプリに選出された脚本を映画化。プロ棋士とコンピューターの対局の実話に発想を得て、幼い頃からライバル同士の若き棋士たちの異種対決を描く。『ハッピーエンド』で長編デビューを果たした俊英、山田篤宏が吉沢亮を主演に迎えて、勝者と敗者のドラマを鮮烈に描く。
ま、いろいろとツッコみたくなるところもありますが、なかなか面白い映画だと思いました… 特に前半は、ワクワクしながら見てましたし、どっちが勝っても負けても、なんだかツラいよなと思える、話の展開でした… もちろん、人間の応援はしているんだけど、ソフトを開発している方も、実は人間なんだというところ、微妙ですよね~ 結局、どちらも応援したくなるということで…
しかし、将棋ソフトも凄かったし、実際に駒を動かすのもロボットだったし、子どもの頃じゃ考えられない話ですよね~ 世の中って、どんどん動いていくんですね~ 年を取るわけです…