映画「パブリック 図書館の奇跡」のDVDをレンタルしてきました。この映画を知ったのは、秋田県大館市にある映画館「御成座」で上映があったことです。正直、この題名を見たときは、どこかの有名な図書館のドキュメンタリー映画なのかと思ってました。偶然、他にレンタルをした作品に、この映画の予告編があり、なかなか面白そうだったので、レンタルリクエストボタンを押していたわけです。
大寒波の夜に、ホームレスたちが公共図書館を占拠するという物語でした。あまりの寒さに、凍死をしてしまうホームレスたちがいたことが、物語の背景にあります。しかも、普段からこの図書館が開いているときは、ホームレスたちのたまり場のようになっていた施設なんですよね~
わたしは、こんなふうに毎日のように映画ブログを書いて、他の人のブログも読んでいて、まったくこの映画のことを知らなかったのに、秋田の大館の住民さんたちが、どの程度、この映画の情報を知って、映画館に出かけたのだろうかと、かなり心配になってしまいましたが、見た人は、この映画の面白さがわかると思いますね~ 何人くらい、見たんだろう?
たった一日、しかも一晩だけの物語ではあるんだけど、とても充実してましたね~ なかなか興味深い展開というか、惹き付けられる物がありました。個人的には、すごく面白く見られました。いわゆる、公共のシェルター、避難所みたいなのが、何もないときに、公共の図書館って、市民を助ける役目のある施設なんじゃないかと思えました。寝泊まりをする施設ではないことはわかりますが、大寒波という異常事態なら、そういう役目があってもいいのかな?
なんと言っても、この映画は、名優エミリオ・エステベスが監督・脚本・主演ですから、まさに、彼の映画ですよね~ 11年かけて、製作したそうです… 文字通り、彼の最高傑作という形になったのだと思います… 全裸にもなっちゃってますしね~ かなり、がんばった作品になったのではないでしょうか?
そして、約70人もいるホームレスの仲間たちが、それぞれ一人一人が、とても特徴的というか、個性的というか、魅力的だったんですよね~ 印象に残るキャラが、本当にたくさんいました… ビッグ・ジョージなんて最高でしたね~
もちろん、取材するテレビ局の連中も、警察さんたちも、関係する女性たちも、なんか、出てくる人たち、すべてがなんか魅力的な作品でした…
ぴあ映画生活の作品解説より
『ブレックファスト・クラブ』『アウトサイダー』などの俳優として知られるエミリオ・エステベスが主演と監督を兼任した人間ドラマ。大寒波によって行き場を失ったホームレスの集団が、公共図書館を占拠したことで起こる大騒動を描く。アレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレーター、ジェフリー・ライト、テイラー・シリングらが出演。
どうなんだろう? この映画にあるような大きなテーマ、公共の施設の役割、この映画のような事態になったときに、活用できるようになっているんだろうか? 困っている人たちに、なんらかの救済がある世の中であって欲しいとは思いますね~ ただ、そういう優しさにあたいしないような、常識のない大人が多いのも、問題だとは思うのですが…