昨日見てきた映画「友罪」の監督は、瀬々敬久さん。（個人的には、あきた十文字映画祭で見た映画「ヘヴンズ・ストーリー」が、一番印象深いのですが… 菜葉菜さんと出会えた作品ですしね～）
そして、こちらの映画も、同じ瀬々監督なんだけど、まったくジャンルは違いますね～ 一方は社会派ドラマ、もう一方は、AVの世界で生きる女性達の物語。どちらも、重い感じのする映画ではありますが、どちらかと言えば、瀬々監督らしいのは、後者の方な気はしますけどね～（笑） ま、私の趣味もどちらかと言えば、後者の方なんだけど…
と言うことで、あのAV女優・紗倉まなさんのデビュー小説の映画化で、かなり話題の作品です。映画「最低。」でございます…（けして、最低な映画ではなかったと思いますよ…）
この映画の主役は、３人の女性です。鬼才・瀬々敬久が描く「彼女たちの物語」とは…
果てしなく続くかのような日常に耐えきれず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦、美穂を演ずる森口綾乃さんが、とても綺麗です。すごく純粋そうで、どちらかと言えば平凡な雰囲気の普通の主婦が、AVの世界に入ってしまう… これがちょっと衝撃的… 彼女だけ見たくて、早回しをして２回も見ちゃったほど、ものすごい魅力的な女優さんでした… 舞台の企画・演出も手がける方だったんですね？ そちらの方がビックリだったんですけどね～
家族に内緒で、ＡＶ女優として多忙な生活を送る専門学生、彩乃を演ずるのは、佐々木心音さん。毎回、大胆な演技で我々を楽しませてくれる女優さんです。今回も、激しいシーンの連続でしたね～ あまりにも大胆に脱ぎまくるので、見ているこちらは、あまり感動という物はなくなってしまうんだけど… 家族に知られて涙を流すシーンは、印象的でした… すごく可愛らしい顔にそのときは見えました…
奔放な母親に振り回されつつも、絵を描いている時だけ自由になれる女子高生あやこ役は、本作が本格的な女優デビューという山田愛奈さん。まさか、この可愛らしい子までAVの世界に？と、ずっと心配だったのですが、彼女のそのようなシーンはありませんでした… 自由奔放な母親が、元AV女優という（噂？）設定だったのかな？ その役を演ずる高岡早紀さんが、あまりにも似合ってました…
どうにもならない現実と向き合いながら、自分らしく生きようとする彼女たち、なんか良かったです… これは、見て・感じる映画なのかもしれません… 男なんで、正直理解に苦しむ部分も多いんだけど、なんとなく理解できたつもりになっております… 何度も言っちゃいますが、森口綾乃さんが良かったなあ～（紗倉まなさんにも、出て欲しかった気もしますが…）
ぴあ映画生活の作品解説より
『64－ロクヨン－ 前編／後編』の瀬々敬久監督が、紗倉まなのデビュー小説を映画化したヒューマンドラマ。さまざまな葛藤を抱えて生きる境遇も性格も異なる3人の女性の、交錯する運命を鮮やかに描く。女優だけではなく舞台の企画・演出も手がける森口彩乃、『フィギュアなあなた』の佐々木心音、映画初主演の新鋭・山田愛奈が主演を務める。
瀬々監督、昨年の「６４」も大ヒットしてますし、大注目の監督さんですよね～ 毎年、山形の映画祭では見ることができるんだけど、舞台あいさつなんかを聞いてると、意外に適当～って感じのところもあるけど…（失礼しました…）、いい映画をどんどん作ってくれますね～
これからの活躍も、期待してます！ あ、森口綾乃さんも、もっともっと頑張って欲しい女優さんですね…