過去の罪・過ちとともに生きていくのは、なかなかツラい… 映画「友罪」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

映画「友罪」、見てきました… これは、スゴかったです… 見終えて、「映画見たな~」って満足感・充実感ありました… 内容は皆さん知っているかと思いますが、かなり重い映画、見ていてツラくなるシーンの連続ではありますが、いろいろ考えさせられました…

 

ある事件のあの「少年A」として生きている鈴木君を演じているのが、瑛太さん。彼の演技、いろんな表情を見るだけでも、十分価値があるというか、見応えがありました… いい役者さんですよね~

 

そして、そんな彼と、同僚というか友達になった益田君役の、生田斗真さん。友達からの「人を殺したんだ…」という告白に揺れる気持ち… 見ているこちらも苦しくなっちゃう展開でした… 彼自身も、心に闇を抱えている部分があるので、より深いものがあるんですよね~

 

 

17年前- 許されない罪を犯した男と、癒えることのない傷を抱えた男。

今、ふたりの過去と現在が交錯し、あの日から止まっていた時計が動き出す-

 

「友罪」という題名ですから、瑛太&生田斗真の二人だけが完全に主役かと思いきや、この映画の中に出てくるいろんな人たちの「過去の罪・過ち」を背負って生きている部分までが描かれているので、かなりの充実感があるんですよね~(見事な脚本、見事な演出だったと感心させられました… あ、これって原作小説があるんでしたね… 原作が、ものすごくよくできてるのかな?)

 

個人的に一番切なかったのは、夏帆さんのシーンですかね~(大好きな女優さんの一人なもので)  AVへの出演などを強要された昔の恋人から逃げているという役…(忍成くんが、あまりにも見事な悪役ぶり…) せっかくの新しい恋、のはずだったんだろうけどね~ いろいろと苦しいことが続きすぎて、それがあまりにも大きすぎて、見ていてホント辛かった… 一番幸せになって欲しかった子だったんだけどな…

 

スランプに陥ってる雑誌記者役の山本美月さん。彼女に関しては、なんと言っていいかわからない… 彼女の罪は、意外に大きいです… 生田斗真くんとの関係も、かなり微妙でした… その他にもう一人、「少年A」の先生役(法務教官?)だった富田靖子さんが、今までに無いくらいの素敵な役(あれ、素敵な役とは言わないか…)だったのが印象的でした…(結構、最近変な役が多かった気がする)

 

そして、もう一人の主役と言ってもいい存在だったのが、佐藤浩市さんですね~ てっきり、「少年A」のお父さんなのかと思ってましたが、まったく別の事件(事故?)のお父さん役でした… 事件後の家族崩壊(家族解体?)、これがまた、かなり物語の大事な部分を描いているんですよね~ こちらの事件一つでも、十分別の物語として映画化できそうな内容です… 最後の最後まで息子を許せないという姿に、親としての難しい立場・家族としてのあり方、いろいろ考えさせられました… 

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

江戸川乱歩賞受賞作家、薬丸岳の同名小説を『64-ロクヨン- 前編/後編』の瀬々敬久監督が映画化。神戸児童連続殺傷事件の犯人を思わせる暗い過去を抱えた男と、それと知らずに友人になった青年の葛藤をスリリングに描く。殺人犯かもしれない男に扮した瑛太と、彼の存在に振り回される主人公を演じた生田斗真の緊張感溢れる競演に注目だ。

 

 

あの「神戸の事件」がモチーフになってる作品だったので、可愛らしい猫ちゃんが出てきたときは、ちょっとドキドキしちゃいましたが、映画の内容としてはまったく別物だったし、残虐なシーンもなかったので、ホッとしました…

 

感情移入してボロボロ泣かされる感動作品とは、まったく違うテイストの映画ですが、見応え十分・一見の価値ありの作品だと思わされました…(瀬々監督、最近頑張っているよね…) 日本映画も、まだまだ頑張れる… そんな作品になっていたと思います!