春日井市都市計画マスタープラン中間案について

(令和 1年  8月20日 建設委員会)

末永けい

計画期間が10年間で、おおむね20年後の将来都市像を目指しているということなんですけども、計画期間の10年間でどのような社会環境の変化が、この春日井市において起きると考えているのか、基本的な問題意識を伺いします。

森都市政策課長 20年先、ここ10年でどれぐらいの、春日井市における影響といいますか、どういった変化が考えられるのかという点でございます。ここ10年から継続いたしまして、少子高齢化の進行や人口減少社会の到来、そういった形がより進行してくる状況だと考えております。また、さまざまな国家プロジェクト的なもの、あわせて愛知県内で行われるイベント、そういった点につきましても春日井市への影響は多々出てくるかと思いますが、実際にどのような影響が春日井市に起こってくるかというところは、まだつかみ切れてない状況でございますが、市といたしまして、今回の計画におきましては、各JRの駅、名鉄の駅につきまして、周辺で都市機能誘導地域など、そういった拠点、都市交流拠点に、高度利用化や、緩やかに、またまち中への居住促進を進めていくことが必要だと考えております。

(参考)愛知県都市計画区域マスタープラン

末永けい

少子高齢化、人口減少だとか、あと国家プロジェクト、県内でイベントがあるということですね。それらの影響、どういう影響が市内にあるかというのはこれから考えていかなくてはいけない、検証していかなくてはいけないと思います。そこで、2ページに移るんですけども。この都市マスのほかの計画との関連性で考えたときに、この「即す」、春日井市の総計と愛知県の区域マスとの関係については「即す」というふうになってまして、立地適正化計画などについては「整合」というような表現になっているんですが、「即す」と「整合」と、この違いをお尋ねします。

森都市政策課長 上位計画と位置づけております春日井市総合計画や都市計画区域マスタープランには「即す」という表現を使わせていただいております。こちらは、基本的な春日井市内での全体での目標、そういった設定、それから都市計画区域マスタープランにおきましても、愛知県全域での、県内全域を捉えた上での20年後、10年後の目標というところで、まちづくりの目標等が掲げられておりますので、その中で当然春日井市に影響、関係してくる部分、そういった部分につきまして、そういった考え方に即した形で市の都市計画マスタープランをつくるということで「即す」としております。  そしてまた立地適正化計画との「整合」という点でございます。こちらは資料のほうでも49ページのほうをごらんいただきますと、将来都市構造という点で、こちらの都市構造図としましては、立地適正化計画の考えに整合を図りまして、居住誘導区域、都市機能誘導区域、こちらの都市機能誘導区域は都市交流拠点という位置づけにしておりますが、こういった形で土地利用の考え方についても整合を図っているというところでございます。

末永けい

県のほうでは、ことしの3月に区域マスを改定しまして公表されてるんですが、その中で、都市づくりの目標として5つの大きな柱があるんですね。で、それぞれ、今回のこの中間案に対してどのように反映されたのかということについてお尋ねします。

森都市政策課長 愛知県の区域マス、都市計画区域マスタープランでございます。こちらの都市づくりの目標といたしまして掲げておりますが、暮らしやすさを支える集約型都市構造への転換に向けた目標、こういった点につきましては、都市機能が集積した拠点、そういった周辺への多様な世代の居住を誘導するという点について都市計画、春日井市のマスタープランでも記載をしているところでございます。  また2番目のリニア新時代に向けた地域特性を最大限生かした対流の促進に向けた主な目標という点を掲げておりまして、こちらにつきましては、少し規模が大きい、リニア時代に向けて県内外、それから都市内・都市間における交通基盤の整備を進めるというところが県の区域マスのほうではうたわれてございます。こちらについては、春日井市のほうでは特に今「リニア新時代に向けた」というこの言葉を使ってございませんが、北尾張中央道であるとか、幹線道路につきましての整備促進という点で網羅をしているところでございます。  また、県の区域マスにおいて3つ目には、力強い愛知を支えるさらなる産業集積の推進に向けた主な目標という点がございます。こちらは先ほど御説明させていただきましたが、名古屋空港周辺または春日井インターチェンジ周辺におきまして産業系の集積、誘致を促進するというところで整合を図っているところでございます。  また、4つ目、県の区域マスでは、大規模自然災害に備えた安全安心な暮らしの確保という目標でございます。こちらにつきましても、都市防災という観点で記載のほうをさせていただいておりまして、即している状況でございます。  また、5つ目には、自然環境や地球温暖化に配慮した環境負荷の小さな都市づくりの推進に向けた主な目標ということで、公共交通の利用促進により自動車に過度に頼らない集約型都市構造への転換という点がうたわれてございます。こちらにつきましても、現在まとめております都市計画マスタープランの、先ほど見ていただきました49ページ、こちらの「目指す都市構造のイメージ」といたしまして、「自動車に過度に依存しなくても快適に暮らせる都市構造の構築を目指す」ということとしておりまして、都市計画区域マスタープランにも即した形でとりまとめをさせていただいているところでございます。

末永けい

5つの区域マスの柱について御説明いただきましたけども、1番、3番、4番、5番については反映されてるのかなというような印象を持ちましたが、2番のとこですね。リニア新時代に向けた地域特性を最大限生かした対流の促進に向けた主な目標というふうになっています。そこで、名古屋市とか県内の他市町村の総合計画などの行政計画を見ますと、このリニアインパクトっていうのを重要な柱に位置づけているんですね。で、計画にも明記されてるわけです。一方で、本市の都市マスの中間案ではそうした記載がありませんけども、本市としてはリニアインパクトについてはどのような効果があるというふうに考えてらっしゃるんでしょうか。お尋ねします。

森都市政策課長 リニアインパクトということで、本市にどのような効果があるのかという点についてでございます。リニア中央新幹線の実現は、当然企業の生産活動や世帯の所得、消費活動に影響を与えまして、名古屋を中心とする中京圏に大きな経済効果をもたらすとされています。このため、名古屋駅と約20分から25分で結ばれる各JR駅周辺などにおいては、商業業務機能や居住機能などが求められることが想定されておりますので、現在、計画の中でも都市機能の集約や土地の高度利用化などについて位置づけているところでございます。

末永けい

本市においてのリニアの影響っていうのは、こうして中間案が出てきてますけども、あえてその記載がないということは、そんなに影響はないというふうに考えていらっしゃるのか、その点についてお尋ねします。

森都市政策課長 リニア中央新幹線、こちら2027年ということで、今回の都市計画マスタープランが2029年までという目標でございます。当然、今のこの計画期間中に供用開始というか、運行がされるというところでございまして、まだまだどういった影響が本市に及ぶのか、そういった点についてはちょっと想定ができない部分がございます。とはいいながらも、本市につきましても、当然先ほども御説明しました、名古屋駅からの近郊の都市ということで、利便性の高い駅周辺、そういったところへの影響というのは何らか出てくるものと考えております。

末永けい

影響が出てくるということだと思うんで、この点についてはしっかりと記載をしていく必要があると思うんですけども。その点についてお考えをお尋ねします。

森都市政策課長 御意見のリニア中央新幹線の開通、そういった影響について記載することにつきましては、今後、パブリックコメントでの意見内容とともに、策定委員会などに諮りながら、またとりまとめを進めてまいりたいと考えております。

末永けい

続いてもう一つのことなんですが、こちらも区域マスのほうで記載がありますが、県営名古屋空港の活用という視点についてです。区域マスのほうでは、県営名古屋空港はコミューター航空・ビジネス機の拠点化を推進するとともに、空港と鉄道駅を結ぶ公共交通の充実など利用者の利便性の向上を図りますとされております。この県営名古屋空港へのアクセス性の向上について、本市のまちづくりの活用について、どのようなふうに都市マスのほうで落とし込んでおられるのかお尋ねします。

森都市政策課長 県営名古屋空港や高速道路など、広域交通網を生かした企業誘致を進めるとともに、名古屋空港を初めとした周辺地域への利便性向上を図る幹線道路整備を推進することと記載をしているところでございます。

末永けい

続いて、JRの春日井駅周辺と鳥居松の地区についてなんですが、これは尾張区域マスの区域拠点になっております。尾張の区域マスの中では、一宮駅の周辺と本市の鳥居松・春日井駅周辺、その2カ所が選ばれているわけですね。一方で、本市は先日、中枢中核都市のほうに選ばれたりしてまして、これは尾張地域では名古屋市以外では春日井市だけになっています。この春日井市の役割としては、愛知県あるいは尾張地区で地域を牽引するというような、やっぱり役割を担っていかなくてはいけないのかなという中で、愛知県の中でどういうまちにしていこうかというような視点については、ちょっと中間案のほうでは感じ取れないなというふうに思うんですけども。その点について所見を伺います。

森都市政策課長 委員がおっしゃいました、愛知県の都市計画区域マスタープランでは、一宮駅周辺と私どもの春日井駅から春日井市役所周辺の地域というところがそういった拠点としての位置づけをされているところでございます。県内を牽引する一つの都市というところの中で、そういった、こちらの尾張都市計画区域で位置づけられた一宮市と春日井市というところでございます。そういった点で、春日井市の、今こちら、私どもの都市計画マスタープランの中間案の79ページに、中部地域といたしまして、まちづくりの目標等をうたわしていただいているところでございます。当然、本市の中心的な拠点として多様な都市機能が集積する、利便性の高い基盤づくり、そして人とまちの好循環による魅力的なまちづくりというところを目標として掲げております。こういった点で、名古屋駅周辺から、名古屋駅周辺といいますか、この尾張の地域について、利便性の高いこういった春日井市というところの中で、他市との都市間競争ではございませんが、やはり子育て世代等に移り住んでいただく、そういった点を進めていくことが必要であると考えております。

末永けい

そういった問題意識は私も共通だなと、今聞いてて感じました。とにかく、このまちづくりを進める上では、このまちの特徴をしっかりと生かしていかなくてはいけないなというふうに思っておりまして、ちょっと各論になってくるんですけども、例えば12ページとか36ページに、春日井市の今の状況というのが細かく書かれているんですが、結構市内の各地域の比較とか、多いとか少ないとかそういう表現が多いんですけども、他市と比較をしていくことによって、例えば高齢化率とか世帯数の推移とかですね、そうした分析をもっとしっかりやっていくことによって本市がどういう特徴が現状あって、優位性とか弱点がわかってくるわけで、どこの部分を伸ばしていくべきなのかとか、そういうことが見えてくるわけだと思うんですね。で、これ、資料集とかもつけるんでしょうかね。他市との比較をもう少し計画の中に表として入れていただいたほうが、より本市の特徴が明確になるんじゃないかなと思うんですが、その点についてお考えをお尋ねします。

森都市政策課長 他市との、本市との比較、そういったところは、うちのほうでも、今こちらの資料等では特には挙げられてはおりませんけども、そういった点も必要な内容であるかと考えておりますので、先ほどもお話ししましたが、今後パブリックコメントでの意見内容とともに、今後また策定委員会・都市計画審議会などで御意見を伺いながら、そういった点についても整理をしていきたいと考えております。

末永けい

同じく36ページなんですけども、視点の3の一番下のところですね。子育て支援施設の徒歩圏カバー率27.4%というふうになっておりますけども、この数字については、よい数字なのか、あるいはまだまだちょっと足りない、もう少し努力を要する数字なのかという点については、客観的にどういうふうに評価されておられるのかなという点についてお尋ねします。それから、この徒歩圏のカバー率っていうことについては、これから高めていくことを想定しているのかどうかについてもあわせて伺います。

森都市政策課長 今、委員の御意見でございますが、こちらの資料の29ページにございます、子育て支援施設の分布状況というところで記載をしている内容でございまして、こちらは子育て支援施設の徒歩圏カバー率、27.4ということで、こちら徒歩圏というところが約歩いて10分程度の、約800メートルという、半径ですね、800メートルというところで区域を示しております。で、ごらんいただきますように、勝川駅・春日井駅周辺または市役所周辺、それから高蔵寺のニュータウン、それから北部の地域といいますか、坂下の地域。で、ごらんいただくように、高蔵寺駅周辺であるとか神領駅周辺というところは少し薄い状態になってございます。で、立地適正化計画の中でも、都市機能誘導区域、こういった中にこういった子育て支援施設などの誘導という点がございますので、今後そういった点で、こういった資料をつけさせていただいたというとこでございます。

末永けい

関連して、45ページなんですけども、目標の4というふうにありまして、この中で子育て世帯が利用しやすい環境の充実を目指しますということがうたわれております。で、最後のページの成果指標の中に、今の子育て支援施設の徒歩圏カバー率というのが、やっぱりこの目標に照らして適切なんではないかなと思うんですね。春日井市は子育をPRポイントにしていこうとしているわけで、やはりこの目標の4については成果指標に一つ加えたらどうかなと思いますけども。お尋ねします。

森都市政策課長 今の目標4、思わず立ち寄りたくなるまちなかづくりというとこで、子育て世代の、当然春日井市へ移り住んでいただく、転出を抑えたいというところが、当然本市の考え方のひとつでございます。そういった中で、成果指標にそちらを載せてはどうかというところでございますが、こういった立ち寄りたくなるまちなかづくりというのは、子育て世代だけではなく、高齢者からお子様、幅広い範囲でまちなかでの滞留というか、駅周辺でのにぎわいづくりという点も含めて考えてございますので、こちらで指標で挙げさせていただいております部分につきましては、都市機能誘導区域施設というとこでの立地件数、こういったところでも、この機能誘導施設の中に子育て支援施設は含んでおりますので、そういった点で網羅ができていると考えております。

末永けい

同じく目標のとこなんですが、目標の1ですね、42ページですね、この中を見させていただきますと、農地や空き家、空き地などの既存ストックの活用というふうにされております。そうしますと、これに、この目標に合致する成果指標としては空き家率というのがひとつの大きなものになるんじゃないかなと思うんですけども、その点について所見を伺います。

森都市政策課長 空き地、空き家などの既存ストックの活用といった点でございます。こちらにつきましても、まちなか、そういったところでのそういった空き家などの対策、空き地での土地利用をより活性化させるという点で、居住誘導区域内のそういった空き家対策をすることで人口密度の維持をしていくという点に、そういったとこに居住をしていただくというところの点で目標を挙げさせていただいております。こちらの64.5という目標数値、これは立地適正化計画のほうでも目指す目標として掲げておりますので、この形の中でそういった点も網羅できていると考えております。

末永けい

続いて目標の3ですね。44ページですね。こちらには企業誘致、雇用の増加、企業間取引の拡大、経済成長を目指しますというふうにされております。この「経済成長」の指標としては48ページの市内総生産額というふうになっておりまして、これが適切なんではないかなというふうに思います。区域マスのほうでも、県内総生産額というのがひとつの数値目標になっておりますので、その整合性も図る必要があるのかなと思うんですが。所見を伺います。

森都市政策課長 今の目標3というところで、産業用地の創出という点で掲げております。市内総生産額の推計、そういったところで、今は過去10年、20年の推計値から10年後のおおむねの目標値といいますか、推計した数字が上がってございます。約2,000億円の増ということで挙げさせていただいておりますが、こちらも当然いろんな社会情勢等にも影響を受ける状況でございます。ですので、より具体的に、成果指標のほうでは、現在の都市計画マスタープラン、こちら9年前、10年前に作成したものでございますが、同様に産業用地の創出という点で、ここ10年で約48ヘクタールの産業用地が立地をしていただけたと。物流、製造業、合わせてでございますが。そういった点でよりわかりやすく目標の設定をさせていただいているところでございますので、御理解いただけたらと考えております。

末永けい

別にこの産業誘導ゾーンの新規立地面積というのを成果指標から除外してほしいって言ってるんじゃなくて、市内総生産額は市内の経済活動が一番よく表れている数字だと思うんで。それを成果指標に入れることについては何も否定する必要はないのかなと思うんですけども。その点、いかがでしょうか。

森都市政策課長 委員の御意見も、御意見として承りまして、また今後策定委員会等で御意見伺いながら取りまとめてまいりたいと考えております。

末永けい

続いて52ページですね。ちょっとこれは確認の質問になるんですけども。ちょっと中段のあたりですね。生産緑地などの優良農地については、都市環境の向上に資する資源として保全しますというふうに書かれております。52ページの中段ですね、生産緑地について。これ、「生産緑地など」というふうに書かれているんですが、市街化区域内については、生産緑地に指定されている農地だけではなくて生産緑地に指定されていない農地もたくさんあるというふうに思うんですけども。市の考えとしては、宅地化すべきと考えてるのか、農地として保全すべきと考えているのか、どういう方向性なのかお尋ねします。

森都市政策課長 今の「生産緑地など」というとこで、委員御指摘のとおり、生産緑地それから市街化区域内での優良農地という、指定はされておりませんが農地として営農されている部分がございます。こういった点、近年の国の方向性といたしましては、以前までは宅地化を促進する、しかしながら地域によってはやはり市街化区域内等での緑地・公園の確保が難しいところがあって、そういった地域については、やはりそういった農地についても緑地として認めていきましょうという方向性がございます。本市にとって、現在、公園・緑地等の面積も約11%超えていたりですとか、そういった点もございます。ですので、今現在、特に今後その方向性については、所管部局のほうでまた方向性を示させていただくことになろうかと思うんですが。生産緑地、現状、また34年には指定から30年経過いたしますので、そのあたりについては、今のマスタープランとしてはその考え方にある程度基づきながら、保全も図りながら、活用する部分は活用も必要になってくる部分もあるんではないかというとこで、少しあいまいなとこもあるかと思いますが、今の方向性を示していけたらと考えております。

末永けい

続いて64ページ、お願いします。JR高蔵寺駅前広場についてなんですけども。立体道路制度などによる土地の有効活用を検討しますというふうにされております。この「立体道路制度」とはどのようなもので、どのよな活用方法を想定しているのかお尋ねしたいのと、あわせてちょっと、用語が、私もちょっと知らなかったので、脚注とか用語集に載せたらいいんじゃないかなと思うんですけども。その点についてもあわせてお考えをお尋ねします。

森都市政策課長 立体道路制度につきましては、道路区域を立体的に定めまして、それ以外の空間、上空であったり、地下部分の活用を可能とする、そういった制度でございます。現在、春日井市で考えております高蔵寺駅周辺については、リ・ニュータウン計画におきまして駅前広場等の再整備の検討がなされておりますので、そういった中での手法の一つとして計画に位置づけているところでございます。2点目の立体道路制度について、用語集的なものでも、注釈等でっていうところでございます。こちらについては、今はついてございませんが、また解説はつける予定でございます。以上でございます。

末永けい

それから同じページ、64ページの、あるいは89ページにも載ってるんですけども、高蔵寺とか、あと坂下のほうにも載ってますかね、89や92ページですね、バスネットワーク、公共車両優先システム(優先レーン、優先信号制御など)の導入を検討しますというふうにされております。より早く確実なバスネットワークを築けるようというふうになっておりまして、現状、例えばバスが遅延していたりとか、時間どおり到着しないなどの声があるのかなというふうにちょっと感じたもんですから。一体これどういったものを想定してこういった記載がされてるのかなというふうに思いますので、御説明をお願いします。

森都市政策課長 御指摘のとおり、今現在、ニュータウンの白山線等、広い道路において渋滞などというよりは、将来的にバス運転者の不足など公共交通サービスの衰退が懸念される中で、バス運行の定時性や利便性の維持のため、また将来的には自動運転なども視野に入れておりますので、そういった優先レーンの設置などということを想定して記載をしているところでございます。

末永けい

それから70ページの都市防災のところですね。下から3行目ですね。緊急輸送道路における無電柱化を検討しますというふうに記載をされております。無電柱化についてはこれまでたびたび要望してきておりまして、こうして記載されることはいいことだなと感じてるんですが、これまで市の説明としては多額の費用が必要になることから難しいというふうに回答されてきたんですけども、今回こうして記載されていることについては何か考えの変化があるのかどうかですね。諸般の状況の変化があったのか、記載した理由についてお尋ねします。

森都市政策課長 市内には、緊急輸送道路、ほんとに1次とか、国道19号線それから155号線、北尾張中央道等出てまいります。国道19号線につきましては既に無電柱化が進んでいるところでございまして。で、ほかの地域の主要な幹線道路ですね、こういった点についてもやはり防災の観点では必要であろうという点で掲げてはおります。検討させていただくという点で記入をさせていただいておりますが。とはいいながらも、やはり委員おっしゃったように、今までうちのほうでも御説明をさせていただいている、多額な費用がどうしても発生する点というところは変わりがございませんので。そういった中で、本当に必要な路線とかそういったものが選定できていくのかどうかっていうのは、検討していきたいということで記載をさせていただいているところでございます。

末永けい

無電柱化については、今まで多額の費用が必要になるというようなことが一般的認識としてはあったんですけども。例えば低コスト化をやる手法とかも出てきておりますんで、しっかり選択と集中をして、効果の高いところ、防災だけじゃなくて景観面についても、やはり電柱があると空が見えない、まちをやっぱり景観面でもよくしたいというふうな市民の皆さんのニーズもありますからね。ぜひ積極的に検討していくことがいいんじゃないかなというふうに思いますので、検討してと申し上げたいと思います。 

続いて92ページです。内々神社や下街道などの地域資源を生かした景観を形成しますというふうにあります。この下街道などの歴史的な景観づくりについては、これも私要望してきておりまして、こうして記載されたことについてはほんとによかったなというふうに思っております。で、具体的な施策としては、どういったものを想定しているのかお聞かせいただきたいと思います。

森都市政策課長 冒頭御説明をいたしましたが、昨年度実施いたしました地域懇談会などにおきまして、こういった地域で下街道を地域資源として守っていきたいというような御意見もございました。しかしながら、行政だけが動いてもいけませんので、地域が一体となった景観形成活動、そういった活動がされてくる際には市としても支援を考えていきたいと考えていることで記載をさせていただいたところでございます。

末永けい

それで最後、今の景観の話がありまして、景観のことについてお尋ねしたんですが、現在、この春日井市で生活している中で、率直に申し上げて、魅力的な景観づくりが、例えばコンセプトをもってされているなというふうには正直感じないんですけども。都市マスとの整合を図る都市景観基本計画というのがありますが、これ平成30年の4月に微修正がされているんですけども、これ基本的に平成7年のままで25年近く経過してるんですね。で、都市マスと連携して、都市マスの施策を進める中で景観も当然一緒になってやっていくと思いますので、これ、あわせて全面改訂する必要があるんじゃないかなと思うんですが、その点について所見を伺います。

森都市政策課長 御指摘の景観基本計画、おっしゃるとおり平成7年から策定をしておりまして、そういった部分を一部見直したところでございます。全面的な改定が必要なんではないかという御意見でございますが、おっしゃっていることもひとつではあるかと思っておりますが、現在のところ景観についてもう一度市の中でのどういった取り組みをしていくかっていうのを、もう少し基本的な考え方も示していくことも必要かと思います。そういった中で、すぐに全面改訂ということではなく、やはりもう一度現状をちょっと調査して、今後どう取り扱っていくのかという点は調査・研究をしてまいりたいと考えております。

★これらの議論を経て、都市計画マスタープランが2020年3月に策定されました。 

都市計画マスタープラン(2020→2029)

 

【末永けい関連質問】

県や市は駅前エリアや緊急輸送道路・災害医療拠点等に連絡する道路から積極的に無電柱化に取り組むべき

「安全」「防災」「景観」の観点から電柱や電線のない街づくりを推進すべき!

シティプロモーション戦略策定と並行し、景観にコンセプトや春日井の歴史文化を感じられる街づくりを!

春日井の歴史や文化を感じられるまちづくりとプロモーションを!

行政は春日井市内の身近な歴史的建造物を保全し、街づくりに活かす視点を持っているか?