春日井市内の各地域には神社仏閣や古民家等の歴史的建造物があります。それらを貴重な地域資産と捉え、多くの方々に知っていただき、保全・継承し、活用するなかで歴史を感じられる魅力ある街づくりを推進するよう課題提起しました。(平成29年3月定例会 末永けい 一般質問)
ポイント
①有形文化財や無形文化財、記念物などの国等の指定や登録を受けた文化財のほか、市都市景観条例に基づき、周辺地域の景観及び雰囲気を特徴づけているもの、歴史的価値又は建築的価値を有するものなどを都市景観形成建築物等として指定しています。しかし、春日井市内には、これら既存の制度での指定等を受けていないものの、歴史的文化的価値のある古民家や神社仏閣などが沢山あります。
②今後は、文化財として指定等はされていない古民家や神社仏閣などの歴史的文化的な資産についても、それらを市の貴重な歴史的資産として将来に向けて大切に保全・継承し、活用する取組みを推進できないかと考えます。
他の自治体においては、文化財を始め、都市景観や観光などの観点から市独自の登録認定制度を整備し、保全・活用することで、歴史や文化を感じられるまちづくりを進めています。
歴史文化資源の保全・活用に関する計画立案や事業推進に関しては、文化財保護のみならず、都市計画、景観計画、地域振興、観光振興等の諸政策分野の連携が重要になります。
市民の皆さまに身近な建造物等の保全・活用を通じて、歴史や文化を感じられるまちづくりについて、全庁的、組織横断的に取り組めるように、方向性を示すことが必要です。
③既存の制度においては指定等されていないけれども、歴史的文化的価値のある建造物、資産にも目を向け、市独自の保存・活用のための登録認定制度を設けることについては、地域に残る歴史的建造物を多くの方々に知ってもらい、それらを大切に保全し、活用していく機運の醸成につながるものでもありますので、今後はそうしたことを見据えた施策を推進していくよう要望しました。
(参考)