国において、無電柱化推進法が2016年12月に成立、公布・施行され、2018年4月には無電柱化推進計画が策定されています。無電柱化推進法8条では、都道府県又は市町村は国の無電柱化推進計画を基本として、都道府県又は市町村の区域における無電柱化推進計画を定めるよう努めなければならないとされています。

私は、駅周辺の再整備や道路の整備・改修の機会に併せて、費用対効果の高いエリアや路線から無電柱化することを提案してきております(2016年9月)。そこで、駅前エリアの整備が行われているJR春日井駅前広場についてと、今後市内で再整備が予定・検討されている駅前エリアにかかる無電柱化の考えについて質問を行いました。(末永けい 建設委員協議会)

末永けい

JR春日井駅の駅前広場整備において、電柱や電線を地中化した実績があればご説明をお願いします。

(市の答弁)

JR春日井駅周辺の地中化に関する実績といたしましては、北口については、照明灯への引き込み線約60メートル、店舗と交番への電気・通信の引き込み線を合計し、約100メートルを実施しており、南口については照明灯への引き込み線約25メートル、自由通路への電気・通信の引き込み線を合計し約86メートルを実施いたしました。

ひらめき電球道路延長で言う、一般的な無電柱化の実績とは言えませんが、従前のJR春日井駅前広場と比べて引き込み線が地中化できたことについては一定の評価。

 

末永けい

電線類の地中化、無電柱化については、以前より要望してきておりまして、防災・減災・景観・歩行の安全性の確保の観点から、駅前エリアや費用対効果の高い路線からでも行っていくべきだと考えております。駅前の再整備や道路の整備・改修の機会は電線類を地中化する良いタイミングです。配布資料では、平成30年度の主な事業としてJR高蔵寺駅や名鉄味美駅、名鉄春日井駅の周辺整備が記載されております。今後整備を進めることを予定・検討している駅前エリアにおいて電線類を地中化することについて市の考えをお尋ねします。

(市の答弁)

今後整備を進める中で、必要に応じて検討してまいります。

 

末永けい

駅前エリアについては、多くの交流人口があり、尚且つ、その街の顔となるエリアですので、防災・減災・景観・歩行の安全性向上の観点から、無電柱化することによる費用対効果が非常に高い地域です。市は無電柱化に関する条例や計画を策定することで、電線や電柱を地中化できるように、また、駅前エリアなど無電柱化区域を設定し、無電柱化の誘導を図っていくことも併せて要望します。

ひらめき電球H30年4月現在、春日井市内の道路延長で言う、一般的な無電柱化の実績としては、国道19号線(勝川町~東野町7.4km)、県道春日井一宮線(鳥居松町0.34km)、県道高蔵寺停車場線(高蔵寺町0.17km)のみで、市道での実績はありません。愛知県や春日井市は、駅前広場や防災計画で位置づけられている緊急輸送道路や災害医療拠点等に連絡する道路などからしっかりと腰を据えて無電柱化を進めていくべきです

愛知県建設部方針2020(2017/2018取組状況報告書)

(参考)

無電柱化の推進 - 国土交通省

無電柱化の整備効果事例集|国土交通省中部地方整備局 道路部

無電柱化-あいちの交通安全対策 - 愛知県

愛知県建設部方針2020 - 愛知県

(末永けい関連質問)

「安全」「防災」「景観」の観点から電柱や電線のない街づくりを推進すべき!