第4号議案 平成30年度春日井市一般会計予算中、朝宮公園整備について質問を行いました。(末永けい 文教経済委員会)
末永けい
朝宮公園整備については委員会とか代表質問など、これまでにいろいろな機会で、PFIなど、整備に係る民間資金を活用した整備の検討について伺ってきました。整備費用について、市費と国の補助による整備に至った意志形成過程が明らかにされていません。整備に関して、まさに当予算案では整備費用が計上されているわけでございますので、市としては、PFIなどを検討したのか、していないのか、お答えいただきたいと思います。
※PPP
Public Private Partnershipの略。公共サービスの提供に⺠間が参画する手法を幅広く捉えた概念で、⺠間資本や⺠間のノウハウを利用し、効率化や公共サービスの向上を目指すもの。
※PFI
Private Finance Initiativeの略。PPPの手法のひとつ。公共施設等の建設、管理運営等において⺠間の経営能⼒、技術的能⼒に加え⺠間の資⾦を活用することで、公共事業の効率化やサービスの向上を図る手法。
(市の答弁)
検討でございますが、先の定例会におきまして代表質問においても市長がお答えしたとおり、今回の整備につきましてはサウンディング調査を実施し、管理運営についてさまざまな業種の民間業者の参入の意向を確認し、整備方法も含め検討したところでございます。
末永けい
その説明が全然よくわからないんですね。PFIとか、民間資金を活用した整備をすることについて、検討したかしていないか。PFIを検討したかしていないか。もう一回お願いします。
(市の答弁)
検討したところでございます。
末永けい
検討したということですので、PFIとか民間資金ではなくて、市費と国の交付金による整備のほうが市民にとってどのような優位性があるのかという点について教えていただきたいと思います。
(市の答弁)
市費の負担、それから国の交付金でございますけれども、いかに市費の負担を軽くするかというのを平成30年度から行う設計業務の中で、交付金についてもまだまだいろいろ調べると出てくることもございますので、そういった市費の負担を少しでも軽くするために、交付金・補助金等の研究をしていきたいと考えております。
末永けい
今の答弁は今後の話をしていただいたと思うのですが、これまでの検討の中で、PFIよりも市費とか国の交付金のほうが有利に進められるという根拠を示してくださいということです。
(市の答弁)
もともと企画政策課によりまして基本計画のほうを策定しております。私どもはそれに基いて今回予算計上しております設計業務を進めていくこととしております。ただ、今回も社会資本整備総合交付金というものがございます。それについても今現在、申請中でございます。結果については4月に出る予定でございます。
末永けい所感
今日では公共施設の整備を税金ではなく、民間資金で行う時代になってきています。県内の他の自治体においてもPFIを活用しているなかで、春日井市では未だPFIの活用実績がありません。今回の朝宮公園の再整備に係る整備費用をどうするのかについても、その意思形成過程がしっかり市民に説明されていないことや、PFIの活用について積極的に検討された形跡が見られないため質問をおこないました。
朝宮公園整備基本計画は、整備手法等を含め、いかにもひと昔前の公共施設(いわゆるハコモノ)になっており、付加価値の高いものになっていません。公共施設といえども事業採算性を意識して計画することが必要です。市当局は整備段階から民間活力を導入して、オシャレなカフェテリアなど商業機能も備えるような、土地(公有財産)の高度利用を図っていく姿勢を持つべきではないでしょうか。
(参考)
(末永けい関連質問)
なぜ朝宮公園の再整備に民間資金を活用しないのか?公共施設の整備は公金だけで行う時代ではない!
大学・企業と連携したスポーツを通じた地域コミュニティーの活性化について
(かすがい未来関連質問)