その日、父はいつものように
家でお酒 をたしなみ、 良い気分
急に二階から呼ばれ、 出来上がっている
ゴキゲンな顔で にこにこと
こちらは そわそわ、 お茶飲んで
いきなり 切り出す 現ダーリン 元彼氏
”あの~~ノンさんと、ご結婚させて頂きたく、
お願いに参りました。” m(_ _)m
あら~~~ とうとう 言っちゃったのね~~~
と、思う間もなく 間髪入れず
父の 差し上げましょう という大きな声
へ そんな、簡単に、 え
でも、そのあと 父は語りだしました
私は 娘を溺愛して 今まで育ててきました。
その事をどうか 覚えて 大切にしてやってください。
うなづく 彼、 語る父、 部屋の隅で 涙ぐんでいる母
平凡な人生の中にも 忘れられないきらめく一瞬が、
何年経っても きらめく 一瞬があるもの
遠いけど、今でも あの時のあの瞬間に 戻れる私。
両親の愛情をたっぷり 感じて、
これからの 人生に 夢いっぱいだった私
25年以上 経っていることにびっくり。
両親の元にいた時間より 自分が築いた家族との時間の方が
長くなっていたことに 最近気がついた
私は生まれた家族と同じくらい、
暖かい家庭を築けたのかな
まだまだ、 続いていくもんな~~
訳あってちょっと思い出した
遠い日のこんな、ひとコマ