前回に続き、ニュージーランドで見聞きしたヤバい話を書いていきます。
ニュージーランドにはこんな一面もあるんだ、ぐらいの気持ちで読んでいただければ。

1つ目の記事では、私の周りで起きた車両盗難、車上荒らし、空き巣について書きました。

 

2つ目の記事では、万引き、窃盗、強盗事件、また他人の親切心を利用した犯罪を紹介しました。

 

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  • ホームレス・物乞い

ヤバい話というほどではないかもしれませんが、ニュージーランドでは、コロナ渦になってからというもの、以前よりもホームレスが多くなった気がします。

スーパーの店頭、マクドナルドの入り口周辺、店が並んでいる町の中心部の歩道など、至る所でホームレスの人を見かけます。

 

「ホームレスの人がいる=治安が悪い」というわけではありませんが、女性の身としては、ちょっと身構えてしまいます。

先日、購入した食料品を車に載せていた女性に、ホームレスの人が近づいて物乞いをしているのを、彼が目撃したそうです。

店の出入り口付近に座っているだけならまだしも、近寄ってきて、声を掛けられたら、かなりビビってしまいそう。

コロナ渦だと余計ね。

 

あるスーパーでは、店の出入り口のすぐそばにあるベンチに、「恵んでください」的なことが書いてある段ボールを持った女性がいつも座っていて。

ホームレスではなさそうですが、前を通る客に声を掛けたりしていました。

 

そのスーパーに寄ったある日。

「あ、今日もいるなぁ」と思いながら、その女性の前を通り過ぎようとしたら。

私の前を歩いていた男性が、

 

お金が必要なら、人様が頑張って稼いだ金をもらうんじゃなくて、自分で働け!

それができないなら、政府からの手当てでももらえばいいだろ!

こんなところで物乞いをしてるなんて、どうかしてる!むかっ

 
サムネイル

 

と、その女性に説教をし始めるではないですか。

 

サムネイル

仕事ができるなら、とっくに働いてる!

他人がどんな状況にいるかも分からないのに、口出しするな!むかっ

 

と、女性も黙っておらず、ちょっとした口論が始まりました。

関わっても良いことはないので、そのまま店内に入りたかったのですが、前の男性のショッピングカートで通行が阻止されてしまい、微妙な展開に。

結局、後ろに人がつかえているのに気づいた男性が、ブツブツまだ何か言いながら、店内に入っていきました。

 

また、一週間前にも、ちょっとビビった出来事が。

彼と私とJ君の3人で晩ご飯を食べに行ったある日。

ご飯を食べ終え、とめてあった車に戻ろうと3人で歩道を歩いていました。

話しながら、3人で横一列に並んで歩いていたのですが、急に違和感を感じ。

無意識のうちに、彼の後ろに回りました。

 

すると、前方から歩いてきた男性が、私たちに寄ってきて。

なにかと思いきや、開口一番、「襲うつもりはありません(I'm not going to mug you.)」と。

私は彼の背後に隠れていたので、よく聞こえなかったのですが、食べ物を買いたいから小銭をくれ、とせがまれたそうです。

彼は「現金持ってないから」と断り、そのまま3人で歩き続けました。

 

面白い(?)ことに、私は、前方から近づいてくる男性の存在に気付いていませんでした。

ただ、なんかヤバい雰囲気を感じ、彼の背後にサッと隠れたわけで。

うまく説明できないのですが、こういうのを第六感というのかな。

一方、彼はすぐに気づいたそうで、その男性が近寄ってくる前から少し身構えたとのこと。

「数独、俺の後ろにまわれ!」と思ったら、もう私は彼の背後に隠れていたそうです。

 

夜の7時頃、外灯も少ない夜道で声を掛けられると、「襲うつもりはありません」と言ってくれたとしても、かなりビビります。

というか、「襲うつもりはない」と言われた方がビビるかも…?


ちなみに、この出来事が起きたのは、ちまたでは「クスリ公園」と呼ばれている公園のすぐ隣。

公園といっても、隅っこに遊具がいくつか置いてあるだけの、大きな芝生の広場といった感じですが。

この公園の近くに住んでいた友達J君の話によると、夜になると薬物を売買する人が集まってくるんだとか。

J君自身も、公園のそばを歩いていた際に、「なんか買う?」と聞かれたことが何度もあったそうです。

相手が警官かもしれない、あからさまに薬物を売っていると捕まってしまう、ということもあって、「なんか買う?」「なんか欲しい?」という曖昧な聞き方をするらしいですよ。

昼間には、な~んてことのないただの公園が、夜になると豹変するんだなぁ、とJ君の話を聞きながら驚きました。

 

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  • ギャング絡みの犯罪
ニュージーランドのギャングは、日本でいうヤクザのようなものですかね。
詳しいことは分かりませんが、ギャングのグループが対立して起きる犯罪もあるようです。
ギャング同士の競り合いに一般人が巻き込まれることはあまりない、という印象です。

今のところ。

 

先日、ネットで地元のニュースを読んでいたら、「ハミルトンの人通りの多い街中で銃が発砲された」という記事を発見。

詳しい内容を見てみると、対立するギャング同士が睨み合っていた際に、どちらかが威嚇射撃をした、ということでした。

威嚇射撃のみだったので、けが人もいなかったそうですが、店舗が連なった街中で起きた出来事。

近くにいた通行人の中には子供もいたそうで、聞いただけでヒヤッとします。

ニュースのサイトに、通行人が撮影した映像があったので、見てみたら。

 

あれ?

J君の家の近くじゃん!ガーン


まぁ、知ってはいましたよ。

J君が現在住んでいる区域が、ハミルトンの中でも一番治安が悪いことは。

J君が住んでいる真向いの家でも、毎日のように、喧嘩が繰り広げられているそう。

どんなに家賃が安くても、どんなに条件の良い物件があっても、私も彼も、絶対に引っ越したくない区域です。

 

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日本でパトカーのサイレンが聞こえると、「事故かな?」と思うのに対し、ニュージーランドでパトカーのサイレンが聞こえると、「あ、事件だな」と思ってしまう事実に、最近気付きました。

 

知人や友人など、自分の周りで起きたこと。

ニュースを通して、見聞きする出来事。

その影響もあって、ニュージーランドに対する見方が変わってきたような気がします。

私の見方だけではなく、実際に、ニュージーランドの治安自体が悪化しているのもあると思いますが。

 

今回でこのシリーズものは、一旦休止。

最近のニュージーランドは、ヤバい話が尽きないので、また気が向いたら再開するかもしれませんが、とりあえず次回からはもうちょっと明るい内容の記事にしたいなぁ、と思っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。