農協主催のアスパラ講習会 | 農業機械のブログ

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アスパラ講習会と題して毎年のように講習会がある。今年も出席した。

 

中身はお目当てのものがなかったが、お目当てにしたものは、先進事例。

 

今年は定植法について出荷規格講習と技術講習とは別個に開催。定植法とは、新規作付けと更新予定のアスパラ農家を対象にしたもの。

 

今年は更新があるので定植方法で何か目新しいものはないか探りを入れるために出席。

 

アスパラ苗の定植はごく一般的。先進事例としてカボチャ移植機を紹介していたが、ビデオがあると言いながらなかった。写真では、白黒で分かりにくかった。

 

自分の場合、ポット苗でも12センチロングとか24センチポットで参考にはならなかった。

 

予定では、12センチロングポットは、φ15センチのホールディガーによる穴あけ、24センチポットは、溝堀機で溝を掘ったところにポット苗を取り出して「置く」もので後で土寄せ。

 

セル苗よりは大きい、5.5センチポット苗高さ10センチくらいも予定しているが、φ15センチホールディガーのほうが無難な様子。手植え用のハンドプランタだったか、それも考えてはいるが、作土層の土壌改良は、深耕アッパー程度では、せいぜい30センチとか40センチ?ホールディガーなら60センチの穴になる。

 

水田跡地のアスパラは、水田の硬盤が何よりも厄介なもの。それをぶち抜くには、40センチでは足りないな。基盤整備した水田ならなおさらだ。

 

ホールディガーなら容易にぶち抜く。

 

去年溝堀機を使用したところは、深さ30センチだが、足りない土壌改良部分は、深耕性ライ麦を溝に散布、ライ麦の根耕に期待。

 

要は、硬盤破砕を根っこでやって排水性を改良するだけだが、水田跡地は、アスパラには大敵の湿害の原因になり、水田硬盤破砕は、必須。

 

もしやらなかったら、湿害の雨が降ると次の年、大きくなったアスパラは、委縮、60センチくらいになり、もう終わり。かなり前に8割のアスパラがだめになったことがあった。色艶いいのに委縮したままで終わった。

 

直播の野望は、捨てきれない魅力がある。アスパラのタネの10パーセントくらいは、直播でその年に50センチくらいになり、茎数4本くらいでなかなかの生育。セル苗では無理な話。(アスパラの標準播種限界日をはるかに超えた時点で直播・セル苗のタネが発芽する。)

 

でも今は定植に専念。直播は、種購入して種を選別して、日本プラントシーダーに送ってシーダーテープにしてもらうことになるが、たぶん苗仕立てだろうな。