最近、畑地化要望を出しに役所に行った。
畑地化要望を出しておかないと水田協議会?が「採択」するものにならないから畑地化をしたい場合、事前に要望を出しておく仕組みのようだ。
役所に行ってみると職員の開口一番と言っていいものは、日本農業新聞の記事を提示しながら、国会での農林水産大臣の発言の内容を告げてきたことだ。
それによると、水張りしなくてもいいようになる可能性。職員の話では、まだ決まったものではないが、決まるのは確実というもの。
5年間に一度水張りしないと(本当は、水稲の作付だが、ころころと内容が変化)補助金交付対象面積から除外するというもの。
その水張りが必要なくなるというから、職員は畑地化の要望をどうするか尋ねてきた。
本決まりではない様子だから、畑地化の要望だけは出すことにした。
畑地化の要望をせずにいた時、突如水張り必須のままでは、水張りがいまいち仕組みがよくわからないため、畑地化の要望だけはしておいたわけである。
水張り要件の話は、事情を探れば、会計検査院から水筒を作付ていないところの水田にも補助金を出すところに難癖をつけられたらしい。要は、予算の無駄遣い、というわけだ。
以前畑地化した水田は、水田とは名ばかりで(水稲作付不能な用水路施設もないところ)、当初の畑地化のときの職員の話では、そういう水田を除外するためだろうと話していたが、現在継続している畑地化の水張り要件と異なる。
早い話、土地改良区内の水田で水田にできる用水路などの施設があれば、交付対象面積から除外しないことなら話が通じるが、そうじゃなく、当初は、水稲作付を条件にしていた。
水稲作付の条件が緩和されるのが後の話。水稲作付しなくても水張りすればいいと。
ところが、その水張りという奴、水田の湛水状態に関する規定なしで(湛水時の物理的な水深とか)要は、水田のように湛水状態になればいいという話を聞いた後、水田並?水稲並みの湛水管理を条件にしてきた。
ころころ水張り規定を変えてきたのは、土地改良区内の水田で用水などの施設がある水田も交付対象外にしようとしてきたためだ。
農林水産省という奴ら、水張り規定というのは、水稲作付が可能な状態の水田を補助金受け取る農家に物的に証明しろと言ってきたに等しい。
そんなバカバカしい要求は、元総理の岸田のときの農林水産省が言い始めたことだ。
それが石破が総理になって水張り規定の2027年度からの廃止のような話を言い始めているわけである。
そんな話、ネットにはそれなりの情報が出ているが、ネット閲覧では農業新聞などは有料記事で閲覧ができない。
しかも本決まりではない様子で流動的だと。
そんな状態でも畑地化の要望だけはしておいて、2027年度からの廃止が決定的なら、(ほぼ決定するに違いない状態を含めて)後で要望を取り下げすればいいと考えたわけである。
その取り下げに関する役所からの知らせは、5月くらいにあると言っていた。
ところで、もし、今回の畑地化要望提出に行かなかった場合、再来年に畑地化をする予定で行かなかったならば、水張り要件の緩和とか廃止は、知りえなかったことになる。
なお、畑地化しないように湛水する方法は、以前、アスパラの夏秋栽培でやっていた。
以下のように水量少ないし、水田のように水をためるだけの土壌を改良してあるから部分的にしかできない。
湛水と同じことだが、どこかの自治体の資料を読む限り、湛水状態というのは、水田と同じく畑まんべんなく水が湛水状態である必要があると書いてあった。
それで水張りをやってもダメだろうと考えていたが、湛水の物理的な状態の規定がないそうで、水深とかの規定はなく、水田と同等の湛水管理という表現を水張りしましたということにしているようである。
農林水産省の口の中でもぐもぐして何言っているか不透明な言い方は、頭に来るやつらだ。
上記の写真は、湛水を行う圃場の一部で、順次別の畝に水を流しこんで湛水状態を継続する。
水量は、用水路からサニーホース(6インチ)を使って一つ一つの畝に流しこむ。そうするのは、もともと水量がいくつもの直角を経て流れてくる水量しかないから、水量多くても1回につき1畝しかできない。
だが、12列のアスパラ畝があれば、畦間に流しこむから11の畦間に流しこむことになる。1回当たり、水量がいいなら6時間くらいでいっぱいに湛水状態になる。
それを幾度となく繰り返しながら畦間をずらして流しこむことになるから、大雑把だが、水稲の水の使用よりも多い要求があると思える。
アスパラの畦間湛水の方法は、早くて5月下旬から始め、収獲期間の7月下旬から遅くて8月いっぱいまで使いたいものだ。(アスパラの夏秋作型のケース)
今回の件で水張りというものを申請してみようかと考えるが、その場合、そんなものでも湛水管理に該当するならの話になるだろう。一応役所に聞いてみないとだめだが。
そんな水張りは、水張りしましたということのほかにアスパラの夏秋栽培で湛水効果を確認したので普通路地の作型でも湛水効果を確認するために行うことになる。
普通路地のアスパラ作型に湛水をしたことはあるが、効果は不明だった。その点は夏秋作型でも効果を確認できたのは、水やりの場所を記録して実際の収穫時に増収下部分と突き合わせて確認したから、最初は不明だった。(確認できない時は、今日はこの畝の収量いつもよりも増えているな、ぐらいだった)
それにしても農林水産省、あいつら、会計検査院程度の難癖で水張り規定などやるのは、やっぱり、岸田という奴が総理だったからだろうな。あいつが消えてくれて本当に良かったといえる。