冬のトラクターメンテナンス | 農業機械のブログ

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もう少し早くやる予定だったが、トラクターのメンテナンスとしてオイル交換など。

トラクターは夏に冬用のエンジンオイルを入れたためか、オイル減りが顕著になっていた。

それで普通に夏用のオイルに交換したらよかったが、試に、オイル漏れの添加剤を使ってみた。

一応効果はなかった。ただ、最初だけは効果あった感じだ。エンジン始動直後、たいていは煙が多かった。それが減少した。

添加剤は確かPLUS91だったか、最初はよくてもやはりオイル減りが発生した。多分、気温だろうな。気温が高いうちはオイルもやわらかい。そのため、何十年も使ってきたトラクターにしては、当然クリアランスと言うやつも広がっているはずだ。

クリアランスの広がりは車でも同様だろうが、そうしたエンジンには推奨品のオイルを使うよりは少し硬いものを入れないと。

夏に冬用はだめと言うことだ。

オイル交換、オイルエレメント交換、それとエアーフィルターとフューエルフィルターだ。

フューエルフィルター以外は特に困難はない。

ドレンを緩めオイルを出して入れる。エアーは一番簡単、外して入れ替えるだけ。

フューエルフィルターは、カートリッジタイプじゃなく、フィルターだけの交換。ケースはガラス製、割れる心配が必要。
 

1225-2

1225-1


この上の部分に12ミリのボルトがある。それを緩める。リングのゴムが二つあって、なんというか、はまっているというよりも、間に存在する、と言う感じで密閉性を保っている。なんか頼りないが。

燃料タンクからのコックをしめて、ガラス容器を取り外し、文字が書いてある部分を交換する。

新しいものに交換するが、ゴムのリングが溝にすっぽりハメるようなものじゃない。フィルター部分の上部とのリングは溝があるが、ガラス容器との間はガラス容器に乗せるように。

なんか最初やったころは、こんなもので大丈夫なのかと考えていたが。こんな方式のほうがいいのかな。

フューエルフィルターの最初の交換後は効果が大きかった。かなり大きい。

それまでは2000回転くらいでエンジンが力いっぱいまわっている感じだったものが、スムースに余裕で回っている感じになった。

速度レバーをいっぱいにした時、スムースに回転している。以前は何とかまわっている感じだった。

それだけではない。燃費がよくなった。以前ならもう給油の時、まだ余裕で燃料ゲージが表示していた。

違うな、フューエルフィルター。こんなにも違うものか。

交換後の面倒な作業は燃料計からの空気抜きだ。このトラクター、ポンプがついている。毎度のことながら、硬くなるまでポンピングするが、硬くなってねじ止め部分まで下がらないときた。

もちろん一発始動。空気は抜けている。

ポンプがないトラクターは噴射ポンプの部分に燃料抜くのボルトがあるのでそれを緩めて燃料タンクから順々につなぎ目をばらして早く空気が抜けるようにして、細微の噴射ポンプのところの抜け穴からの空気を確認する。

ちゃんと出てくるが、2段構えで時間差で出ることが多い。それをきちんとしないとエンジン始動しても安定しない。安定していない状態なら、噴射ポンプの空気抜きのボルトを緩めてたいてい1回空気が出れば大丈夫のようだ。

噴射ポンプの先はいらないようだ。多分セルを回してエンジン回れば出るはずだ。噴射ポンプの先は金属製のものでエンジンにつながっている。ディーゼルエンジン特有のものだな、それ。

そういえば、噴射ポンプから出ているパイプの一部が、燃料タンクに戻っているところがあった。そこはゴム製。ヘタレていた。緩かったためエンジンの力が今一つ。最初は関係ないだろうと思っていたが、エンジンの調子が問題。狭く締め付ける部分が小さいので鉄筋留めるのに使っている結束線で締めたら調子が回復した。

冬のメンテナンスは防寒服着ての作業。動きにくく、すいすい仕事が進まない。

早い時は10月にやっていたメンテナンスを12月にずらしてしまった。

フィルター類で最も金額が高いのが、エアーエレメント。

エアーエレメントにはほこりとゴミが固まっていた。今年5月か6月には交換したのに、結構汚れる。

冬もトラクターを除雪に使う場合は、冬用にメンテナンスは必須のようだ。

特にエンジンオイルは必須だろうな。オイル減りするということはエンジンオイルが汚れやすい。