ぼけ老人は、相手のボケの低度にもよるし、身体的な不具合にも疲れるところがいろいろだ。
一つの基本的な問題は、コミュニケーションでもある。耳が遠いと、相手にどのように聞こえているのか、どのくらい聞こえたのか、考えることが多い。
突発的にぼけ老人に言っても、伝わっていないか、単語程度が聞こえたのか、こちらの言っていることがわかっていないことが多い。
飯を食べる、寝る、トイレに行く、くつろいでいる、もう一つは、ボケによるものなのか物をじっと見ている。
ある程度歩けるのはよくもなく悪くもない。危険なところに自分でちょこちょこ歩いていくことがある。歩けなければそんなことにはならないが、歩けなければ逆に介護が重労働になる。
ボケというのは、突発的に極端に悪くなることがあるみたいだ。ボケに波があるのは初めて知ったが、ボケが周りに認知される状態になると認知症は進む感じだ。
だんだんボケが悪くなる、そう認知できるようになる。1年もしないうちにかなり進むものだ。
寝ぼけとぼけの違い、ボケの場合はさほど違いはないみたいだ。
ただ、寝ぼけと違うのは、もともとボケているので何か問題を起こした時、自分ではどうにもできないことだ。
脳梗塞数回でボケに進んだが、デタラメ生活習慣の人間の末路だろうな。
首の血管の狭窄、生活習慣病の動脈硬化による成果なんだが、一つ確実に言えることは、デタラメ生活習慣の人間に正しい生活習慣のための色々をしゃべっても馬の耳に念仏、無駄ということだ。
ぼけ老人のために設置したストーブ、ぼけ老人は灯油がなくなって寒いと自分で灯油を入れようとする。ストーブは必要だと思っているようだ。寒いよりは暖かいほうがいいのだろう。
ある日、エコモードを自分で解除してずっと燃焼中だった時、部屋の温度が31度表示、ぼけ老人は布団をはいで寝ていた。
いろいろと観察しなければならないから、ぼけ老人というのはめんどくさい生き物だな。