トラクターにキャビンがないと寒い時は震え上がり、暑い時は日差しが厳しい。そこでキャビンを製作することにした。
最初は垂木を主体に製作したが、木製は耐候性にすぐれない。それに骨組みの接合はとても面倒だし、使用中に壊れることがしばしばだった。
次に角パイプを主体に製作した。溶接は100ボルト電源だけだったから、溶接じゃなく、ボルトと固定金具による方法を考えていたものの、溶接のほうが簡単と考え、溶接で接合することにした。
使用トラクターは三菱トラクター、MT-2801D、1980年代のトラクターのようだ。
このトラクターの架台には1か所に4つの穴が開いている部分が4か所あった。まるで後からキャビンでもつけられるかのようなものだ。これを利用しない手はない。
写真はフロント部分、ステップ部分の穴。前後の4つの穴の寸法は同じじゃなかった。
この穴を利用して、4本の柱を角パイプで立ち上げた。使用角パイプは50角。実際、40角でも十分だったが、まあいいだろう。
角パイプは、鉄板に溶接、鉄板にボルト穴をあけてボルトで固定した。フロント部分とバック部分の穴の位置はフロントが狭くなっているので、バックの幅に合 わせるとフロントはステップ部分からはみ出てしまう。そのため、フロント部分はトラクター架台を利用して角アングルで補強した。これをやらないと、横揺れ で鉄板が曲がってしまう。
溶接は、ススキッドの溶接機を使用。100ボルトと200ボルトに対応している。周波数は確か50Hzで固定だったような?家庭用の100ボルト電源だ。1.6mmの溶接棒を使用。
2.0mmの溶接棒でもやれるが、使用電力量に余裕がないとアークが安定しない。
ちなみにステンレス用の溶接棒をやってみたが、これはとてもじゃないが、どうやったらアークが安定するのかいろいろやったが、溶接するところから少し離れたところから滑らすようにアークをさせて溶接部分にもっていって点付するような気持ちで溶接した。
フロントの補強の角アングルがステンレスだったため、ステンレス用を使うしかなかったが、何とか接合しているようだ。しかし、ひどい仕上がり。ビートのようなものはない。ダンゴになってくっついている感じ。