前回の続きです。
はい、
3Dで観たらどんなクソな映画も面白い説。
検証していきます! ( • ̀ω•́ )✧
前回書いた通り、一般的には低評価な貞子3Dもアメリカンマミーも3Dで観たらけっこう面白かったので、この説はすでに8割くらいまで検証出来ていると思います。
なので、説を実証するにふさわしい最後のピースであろう空前絶後の超最低評価3Dホラー映画、
縁切り村〜デッド・エンド・サバイバル〜
買いました!
この映画がどれだけ評価が低いかは、ぜひ前回を見てください。あの評価とPVを見たら、たぶんまともな人は絶対買いませんw
自分も前回の記事を書くまでは、これは絶対に観ないし買わないと思っていました(゚o゚;;
主演:藤江れいな(当時AKB48)、八神蓮
自分はどっちも知りませんw
2Dと3Dが一枚のディスクに入っているハイブリッド盤ですが、3DはSBSで別ストリームとして収録されていました(通常プレイヤーの場合は選択式)。
まぁ、どんなクソな映画だったとしても、いままでの経験上、
3Dで観るならそこそこ楽しめるでしょう! ( *• ̀ω•́ )b グッ☆
パッケージ裏面のキャッチフレーズにも、
「飛び出す『真正・ジャパニーズホラー』が展開される!」とあるので3Dは期待大!
今後この映画を観ようと思う奇特な人はいないと思いますが、この先はかなりネタバレありなので注意してください。
再生すると、冒頭からいきなりぶっ飛んだ笑い袋みたいなババアが出てきて、壺の中に隠してあった札束を掴んで枚数を数え出しました。
よくわかりませんが、どうやらお金大好きなかなりの守銭奴ババアのようです。
あろろろあろろろろ〜
ん?
なんだこの声?
と思ったら、何かが来て、
突然死んだ?
あとから来た村人によると、これは蛭魔憑き(ひるまつき)と呼ばれる「村に反目する行いをした人に降りかかる呪い」で、ここ十年は起きなかったのだとか。
「祭りの前に蛭魔憑きが起きるとは……。みそぎが必要だ。縁切り様の永代供養がな」
と言っていたので、山口譲二の漫画「村祀り」のような祭りと神様にまつわる民俗学を絡ませたホラーなのかな?
確かここ映画はサスペンスホラーって書いてあった気がするし。
ちなみにこのババアが蛭魔憑きになった原因は、他の村人に高い利子でお金を貸して私腹を肥やしていたからだそうです。
よくわからないままシーンが変わり、ニジマスの管理釣り場(釣り堀)になります。
カメラはパナソニックのAG-3DA1ですが、解像度低いなぁ。
ラビット・ホラーもこんなだったっけ?
本作の実質の主人公である槙野庸子(岡田真由香)。
縁切り村内をビデオカメラで撮りながら素材集めしているようですが、
ファインダーに、目の前にいないはずの少女が映り込んだ???
「えっ?」
と肉眼で見たら、そこには誰もいない……んですが、怪奇現象が起きたにもかかわらず、演技が酷すぎて戸惑いも何も伝わってきません(~_~;)
この直後、槙野のヒールがポキっと折れてしまったような演技をしたのですが、足元がいっさい映らないw
普通、そういうシーンは絶対に足元か靴を映しますよね。この映画はなぜか頑なに上半身しか映しませんwww
それ以前に、こんな場所へ来るのにヒールのある靴を履いてくることなんてある?
すでに、見ていて不安しかないのですが……(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)
※観終わってから、足元を映さなかった本当の理由は監督がヘボだったわけではなく、低予算すぎて折れたヒールが用意できなかったんじゃないかと思いました。そうだったとしたら悲しすぎる……。
自然のシーンがちょこちょこ差し込まれますが、こういうシーンは唯一立体感があるものの、それ以外は全然3D感がありません……。
ここなんか、書き割り感が酷くて、手前にいる槙野とテーブルが、別撮りで合成したみたいに見えます。
続いてオープニングがはじまりますが、これがまた微妙でして……。
どう微妙なのかは、
こちらの動画をご覧ください。
まさかこれがオープニング映像の切り出しだったなんてwww
普通は導入部〜オープニングあたりが最もドキドキしながら観られるハズなのに、もうこの時点でつまらなくて、
観ているのがすでに苦痛。゚(゚´Д`゚)゚。
オープニングが終わった時点でこんな気持ちになる映画は初めてです。
ストーリーは、ニュース番組の担当プロデューサーだった槙野庸子がグルメ番組に飛ばされて、縁切り村へロケに来たところからはじまります。
こちらがグルメ番組の撮影クルー一行。
クルーの構成は、左からビデオカメラマン(斎藤)、アシスタントプロデューサー(槙野庸子)、男性芸人(滝沢)、番組アシスタント(神沢繭)、スチールカメラマン(山田)、男性AD(横溝)、女性AD(伊藤)、プロデューサー(小池)の8人。
メインの男性芸人と番組アシスタントの女性が、地方を回ってグルメレポする番組のようですね。
撮影の途中、番組アシスタントの神沢繭(山本早織)は男性芸人に渡されたお皿を落として割ってしまいます(゚Д゚#)
繭はグラビアアイドルなのですが、暗くて鈍臭くてヘマばっかりしています。
しかし彼女が暗いのは、幼い頃のトラウマから失声症になっており、しゃべれないからでした。
って、グルメレポの番組なのに話せないって、この人選誰がしたの?w
繭は落ち込むとトラウマのフラッシュバックが起きるようで、回想シーンに入ります。
そのトラウマとは、中学生?の頃に育ての親である叔父叔母から、借金のかたにヤクザへ身売りされてしまったようなのですが、
叔母が受け取った封筒薄すぎない?w(^◇^;)
ペラッペラですよ?
これに繭を売ったお金が入っているのでしょうけど、
この厚さじゃ10万円も入ってないでしょw
なのに叔父も叔母も喜びすぎwww
身売りされたのがショックなのより、封筒の中身が少なすぎたのがショックで喋れなくなったのかと思ってしまいました(^^;;
舞台である縁切り村は、どこかの地方の山奥にある過疎の村……という設定なのですが、村人たちに訛り(縁切り弁という映画独自の設定らしいです)があるものの、何県あたりなのかの描写はありませんね。
ですが、
いくつかの映画紹介サイトでは、「奥多摩の村」って書いちゃってるw
これ絶対ダメでしょwww
奥多摩はあくまでロケ地で、公式には「とある地方の山奥」という設定ですからね。
劇中に出てくる縁切り村公民館、なんか見たことあるなぁ……と思ったら、映画のロケ地は東京都西多摩郡日の出町でして、昔仕事で行ったことがある場所でしたw
本来は日の出町公民館だった場所です。
映画には日の出町が町ぐるみで全面協力したそうなので、先ほどの食レポロケもおそらく実際にあるお店を使ったのでしょう。
よく見たら、ロケシーンのお店のポスターに八王子とかサマーランドって書いてありました。
ザルすぎない?w
話を戻して、村内のお店や観光スポットは、村役場の青年・大崎一樹(八神蓮)が案内してくれるのですが、
縁切り村には悪縁を断ち切ることで有名な「縁切り神社」があり、悪縁を切りたい参拝者が全国から後を絶たずにやってくるそうです。
悪縁を断ち切る以外にも、タチの悪い悪縁を持った人がこの地を訪れた場合、その人間も御神体のハサミがバッサリと切ってしまう……と言われているようなんですけど、
御神体、新しくね?w(^◇^;)
昔から伝わってるなら、村のシンボルマークのような糸切りバサミのほうが合ってるでしょwww
この映画、開始3分からゲラゲラ笑いながら観てはいますが、ツッコミどころは多すぎるしテンポが悪いし演技もアレだしで、貞子3Dと違い、観ていてとにかく苦痛なんですよ……。
槙野たちが撮影をしている頃、村の公民館では村長を中心としたメンバーで何やら会議が行われていました。
どうやら蛭魔憑きの禊ぎについて話し合っているようです。
ロケが終わり、夜は人里離れた山奥のキャンプ場へ移動して、親交を兼ねたバーベキューをするのですが、
3D効果の定番である煙のシーンでも、3D感が若干あるかな〜くらいだけなんですよ。炎のシーンに関しては3D感ゼロ!工エエェェ(´д`)ェェエエ工
これって撮り方が悪い?
それともパナソニックのAG-3DA1の性能のせいなのか?
バーベキュー中にフラッシュバックが始まってしまい、一人離れた場所でうずくまっていた繭に、酔っ払ったプロデューサーが絡んできて暴力を振るいます。
どうやら裏ではこんな扱いをされていたようですね((((;゚Д゚))))
その時、繭の心に呼応したのか、
あろろろあろろろろ〜
という謎の声と同時に怨霊(主演の藤江れいな)が出てくるのですが、
合成が初代ゴーストバスターズ並みwww
これは酷いw
あちらって、1984年くらいでしたよね? 2011年の映画でこのCG合成はちょっとどうなの?
恐竜でさえ1993年にはスクリーン上に甦っていたのに……。
あろろろあろろろろ〜という声は、伽耶子のカカカカカカみたいに流行らせたかったんだろうなぁ。
繭が襲われているのに気づいた槙野がやってくると、「余計なことは言うなよ」と繭に口止めして立ち去るプロデューサー。
同時に、怨霊もどこかへ消えてしまいました。
助けた繭を落ち着かせるために焚き火の脇へ座っていると、大崎がやってきました。
槙野はなにか文句を言われるのかと思って強く当たってしまいますが、大崎は繭のために救急箱を持ってきてくれただけで、いい人でした。
大崎に「お前けっこう根性あるな」と言われたことに対して、槙野は今日会ったばかりの相手なのに、
「お前じゃなくて、私には庸子って名前があるんだよ!」
と、何故か苗字ではなく名前を告げますw
逆に庸子から「お前いいやつなんだな」と言われた大崎は、
「俺も大樹って名前があるんだ」
と、なぜかお互い名前を告げ、無理くり青春モノっぽさをぶち込んできますw
こういうときって、大人なら普通苗字を答えますよね( ̄▽ ̄;)
しかもこのあと2人は、お互いそのまま名前呼びをして、会ってまだ1日しか経っていないのに、数年来の知り合いかのようにわかり合ってしまいます。
おいおい、突飛すぎだろwww
しかもここでなぜか繭が自作の人形?を2人にプレゼントして、突如仲良し3人組が誕生したと思ったら、
直後に突然バタバタと庸子、大樹、遅れて繭の順に倒れていきます。
演技が下手なのもあって一瞬何が起きたのかわかりませんでしたが(最初は繭の人形の呪いかと思った)、どうやら何かしらの方法(飲み物に睡眠薬を入れていた?)でクルー全員が眠らされてしまったようです(⌒-⌒; )
朝起きるとクルーたちは一箇所に集められていたのですが、置き方が雑じゃね?w
目が覚めたあと別のコテージから、
プロデューサーが変死体で見つかります。
実はプロデューサーは、昨晩一人でロッジに戻ったあと、さっき出てきた怨霊に呪い殺されていたのです((((;゚Д゚))))
それだけでなく、車のタイヤはパンクさせられ、電話線は切られ、携帯電話は全て壊されており、何者かによって山奥のキャンプ場に閉じ込められてしまったことが判明。
実はこの時、村から制作会社に「撮影クルー一向が昨晩から行方不明になった」と連絡が入っていました。
山の中には熊やマムシがいるので歩いて山を降りるのは危険……ということで、近くにある「本家縁切り神社」へ車を探すため移動することになった一行。
途中の山小屋で休憩中、大樹が縁切り村に伝わるおぞましい過去を話し出しました。
戦後まもない昭和23年夏、縁切り村では謎の奇病が流行り、病気にかかった村人は村八分にされ、さらに隔離されたそうです。
父が病気にかかったことで、村人から暴力を受け迫害される親子。
村は混沌に包まれ、誰も信用できなくなった村人同士が殺し合い、数十人が死ぬ大惨事が起きました。
どうやら、そのときの憎しみの縁を切るのに生まれたのが縁切り様?
大樹によると、村人が他人と距離を取ったり愛想が悪いのは、人と深く関わってしまうと怨みや妬みが生まれてしまうからなんだとか。
そんな村や村人に対して大樹は不満を抱いており、その想いを庸子に話してしまいます。
過去のシーンで迫害されていた娘が、あの怨霊(藤江れいな)なんですね。藤江れいなって全然知りませんでしたが、可愛いですね〜。
この娘が村人に迫害されて死んだ恨みから悪霊化したのだと思いますが、
そのあたりのエピソードはいっさい出てきませんwΣ(゚д゚lll)
え?
それってこの物語でいちばん重要なところじゃないの???
ちなみに主演のはずの藤江れいなは、ほとんど出てこないチョイ役なのに主演という謎キャスト。
まぁ、おそらく当時AKB48で人気のあった藤江れいなを主演とすることで、映画館にAKBファンを呼び込みたかったのでしょう。
しかし事の発端が戦後ってことは、ここ最近祀られた神様になりますが、それもちょっと設定に無理があるような……。
せめて江戸時代くらいにする発想はなかったのでしょうか?
脚本家が奇病が流行ったのを戦後にしたのは、藤江れいなにセーラーコスプレさせたかったからってことはないですよね?(A゚∇゚)
書いた記事が60,000字を越えてしまい、一本に収まらなかったので、不本意ながら分割して次回につづきます。
つづく
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