2013年の夏に、ネクストホラー3部作というホラー映画の連続上映企画がありました。
詳しくは、
を見てもらえればと思いますが、先日、
を観てから到着をまだかまだかと待ちわびていた、
HORROR COLLECTION 3Dが届きました!(๑˃̶͈̀o˂̶͈́๑)
こちらはですね、
ネクストホラー作品2作を含む、ホラー映画の3Dブルーレイが3作品入ったコレクションボックスなんです。
これで、ネクストホラー3部作全て揃いました!
プラス、香港ホラー映画のSLEEPWALKER3D。
これらを全て3Dブルーレイで持っている人は、日本にはあまりいないんじゃないでしょうか?
というわけで、トーク・トゥ・ザ・デッドに続き、THE CRONEこと高速ばぁばを観てみました!
海外版だけど、タイトルはこのまんまかw
まぁ外人的には、日本語のままのほうがらしくていいのかもしれませんね。
ええっと、この映画、今から観る人なんていますかね?
いないと思うので、今回はネタバレ全開でいいでしょうか(^_^;)
ストーリーは、
ジャージガールという、いかにも売れていなさそうな3人組の地下アイドルが、
映像の企画で、老人ホームの廃墟へ肝試しに行くところからスタートします。
この直前にロケバスの中では
他のメンバーのジャージにホチキスの針を刺しておき、怪我をさせようとするシーンがあり……。
メンバーたちは実は仲が良くない、陰湿な妬みつらみの一面が見えております。
怪異だけでなく、人間の怖さも描く話なのかな?
ちなみに前評判というかすでに過去評判なのですが、この映画の評価はというとですね、
Yahoo!映画は★1.8(゚Д゚#)
貞子3Dの2.1より低い!( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
もうここまでくると、むしろスゲー!と思ってしまいますよね。劇場公開作品では、狙ってもなかなかこのスコアは出せないでしょう。
それどころかですね、なんと映画.comはですね、
レビューの星1.2って、カレー食べに行ったらウ◯コが出てきたくらいの評価ですよね:(;゙゚'ω゚'):
ではなんでこんな評価なのにわざわざ海外のブルーレイまで購入したかというと、当時2D公開作品映画なのに3Dブルーレイ化されている(しかも日本未発売)ことと、レビューを読んだ限り貞子3Dばりに笑える映画っぽかったんですよ。
そんなこんなで期待値ゼロからの視聴なのですが、
思いのほか演出は凝っていて、肝試しの映像は、
メンバーが持っているスマホのカメラで撮影した、POV映像に切り替わるんですよ。
POVと通常映像の切り替えは、臨場感があっていいですね。
まぁ、手ブレが酷くて3Dで観るのはどうよ……という映像ですが、そもそも劇場公開時は2Dですから、そんなこと考えられていないわけです。
センターのアヤネンが、廃屋の中で何かの気配に気づき、
カメラを構えた先で、
ベランダを横切る物影に気を取られているうちに、背後ではまさに、
志村うしろうしろ!(゚Д゚#)
状態になっていたり……(2つ前の写真と見比べてみてください)。
わりとホラーしています。
それよりも、この映画、
どこが3Dなんだろう……。
トーク・トゥ・ザ・デッドのときより、3Dを感じられるシーンがありません。
画質もあまり良くないです。これはDVDをFHDにアップコンバートしただけじゃないでしょうか。
トーク・トゥ・ザ・デッド同様に3Dテレビで見てみたところ、テレビの中側には2D3D変換したような微妙な立体感があるにはありますが……。
まぁ、低予算で3D化したらこんなもんですよね。
お話はというと、廃墟から帰ったあとメンバーやスタッフに次々とおかしな出来事が起き……。
呪いの怖さと、メンバー間の軋轢や人間の怖さをかけたような話なのですが、
高速ばぁばが超ショボい!( ̄▽ ̄;)
バラエティのコントに毛が生えたレベルなんですよw
ていうか、高速ばぁばという名前は完全に失敗でしょコレ。動きは遅い(おばあちゃんにしては速いけど)し、カサカサ走る動きの質がゴキブリっぽいしw
ばぁばは一瞬だけ見えていいにしても、あとは見えちゃ(役者が走っちゃ)ダメですよね(⌒-⌒; )
ですが、ばぁばがアレな割には、
思ったよりは怖かった!(゚Д゚#)
貞子3Dのような、笑い転げるような映画をイメージしていたのですが、わりとジャパニーズホラーしてるんですよ。
この映画はばぁばが出た瞬間、爆笑できたら貞子3Dのようなお笑いホラーに、ショボいなぁくらいに感じたらB級ホラーに……という分岐点がありますね。
自分は初見では、何故か後者寄りになってしまいました(スクショ撮るためにもう一度観たら、前者になりましたが)。
怖く感じた理由ですが、低予算ゆえにか、お金を掛けなくても怖そうに見せるJホラーならではの演出が随所にあり、怖いツボは押さえられているんです。
なので自分は貞子3Dより怖かった……。
にしては、低評価だよなぁ。
まぁ、これを映画館で観せられたらうーん……という感想かもしれませんが、期待しないで家で観る分には十分でしょう。
敗因は、やはりタイトルでしょうね。
高速ばぁばといえば、車に乗っているときに後ろから数十キロの速さで追いかけてくるババァの都市伝説。
てっきり、高速で走ってくるばぁばにバスが追いかけられるような話(バスを停められなくなってしまう、スピード×Jホラーみたいな斬新な話)かと思ったのですが、全くそうじゃありませんでした。
あの高速ばぁばを想像して観に行ったら、ナンダコレ?でしょう。
タイトルをせめて「呪いのばぁば」あたりに変えて(そういう意味では英語の『THE CRONE』は悪くないのかも)、ばぁばのメイクや動きにもっとお金をかけて(動きにはCGを使うとか)いたら、星2.5くらいまで評価が上がったんじゃないかなぁ。
低評価の理由は、タイトル以外に話の作りの雑さという点にもあると思います。
途中でディレクターが、肝試しへ行った廃墟が「行っちゃいけない場所だった」というのに気がつくのですが、その時はもうあとの祭りで……。
実は呪いの正体は、老人ホームで従業員から虐待されていた老婆が怨念を込めた人形だというのがわかります。
なので、本来であれば、呪い殺すなら相手はその従業員にするべきなんですよね。
しかし、呪いは無差別に発動し、たまたま肝試しにきたジャージガールたちに向いてしまうわけです。
せめてばぁばの怒りの矛先が、後半は逃げた従業員たちへと変わってくれたらよかったんですけど……。
あとは実は主人公が老人ホームの社長の娘だったとか、少し繋がりがあったらよかったのかな。
まぁ、誰かれ構わずそこへ来た人(もしくはばぁばを見た人)に呪いが発動してしまうというのも、ホラーっぽくはあるのですけどね。
レビューでは酷評が多いですが、出演者の演技は意外といいし、低予算な中で監督も頑張ったのが分かります。
全然怖くないというレビューばかりでしたが、思った以上には怖かったですよ(^◇^;)
なので、個人的にはB級ホラーとしてはなんとか及第点ということと、皆さん低予算で頑張ったで賞を含めて★3の評価をつけたいと思います。
でも、この評価も家でのんびり観たからであって、映画館へ観に行っていたら★2以下だったと思いますけど(^^;
というかこの映画の監督は、
意地でもCGなんて使わねぇ!(゚Д゚)クワッ
って感じだったんですかね?
全部昭和の特撮&特殊メイク並みなんですよ。
まぁ、こういうのも嫌いじゃないですけどね(^-^;
昭和時代に公開されていたら、もう少し名を残す作品になっていたかも。
ひとつだけ言うなれば、貞子3Dと同じくらいの予算と時間があったなら、化けた映画だったかもしれません。
莫大な予算をかけて、ハリウッドリメイクしてくれないかなぁ(^◇^;)
この映画でいちばんもったいなかったのは、
劇中でメンバーが歌っている「女子力わっしょい」という不協和音でしかない無気力な感じの歌が、意外と頭に残って離れません(⌒-⌒; )
これ、リリースしたら売れてたんじゃないでしょうか?
話題になって、映画ももう少し広まっていたかもしれないのにね。
ここまで読んで高速ばぁばが気になった人は、
ネクストホラー3部作、残すはカルト3Dのみとなりましたが、最後の1作こそは本当に怖い映画なのか?と考えるだけで怖いです(; ̄ェ ̄)