映画 札束と寝る女神たち また立ち上がれ! | 気むずかしい いろいろ

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実話をもとにした映画ではあるが、人物を特定できないようフィクション仕立てにしてある。

高級娼婦をテーマにした実話ベース映画、なかなかないジャンルだからおもしろい。

 

冒頭にこうある。

 

本作は警察や検察の捜査資料や裁判資料

そして当事者の声を基にもとに制作しました

彼女らを探すのはおやめください

 

とあって、二人の女がTVにうつるサッカー選手やミュージシャンといくらで寝たかを自慢しあっているシーンではじまる。

 

 

このシーンから気に入った。カラダを売っている彼女たちが、被害者として描かれていない映画だというコトが想像できる。アホだろうが、アバズレだろうが、自分が選択した結果にメソメソと被害者意識をうったえる映画はみたくないのだ。

 

ポーランドの貧しい村シュチェチンで暮らす少女エミ。2000年で16歳想定。母子家庭で、母は売店で働き生計をたてているが、生活は貧しい。エミは街中に行く金ほしさに、近所の悪ガキに500円(20ズチロ)でパンツを脱いでみせる根性者だ。

 

パンツをみせて稼いだ金で、地元のミスコンに出演。優勝はしなかったが、会場で買収の元締めババアと初客ディミトリに見初められ、娼婦の道へ。ポーランドで地道に稼いでいたが、ドバイの王族をエスコートする仲介人サムと出会い、高級娼婦にのしあがり、普通のサラリーでは稼げない金をてにしはじめ、夢に見た贅沢な暮らしを手に入れたエミ。恋はしないと決めていたのに、地元で初心な金持ちの青年と恋におちながら、仲介人のサムとも恋仲に。二股に怒るサムに、ルールを守らない娼婦にキレる王族たち。妹のように可愛がっていた少女カミラに悲劇が訪れ・・・。

 

 

 

結局、エミの大儲けビジネスは長続きせず、富豪との結婚も破綻。愛娘も取り上げられ。エミは性格もクズっぽいのだが、それでも男どもに負けるな!と、応援してしまうのは、なぜだろうか。

 

 

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2021年ポーランド

監督:マリア・サドフスカ

脚本:ディミトリー・ポトチュニク

出演:パウリーナ・ガウォンスカ、カタジナ・フィグラ、カタジナ・サウチュク、オルガ・カリッカ、ジュリオ・ベルーチ

 

 

▼負けて欲しくないんだよな

 

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<今日のいちまい>

きょうは、サボった。

久しぶりに、だらだらしてサボった。

 

まったく書類に手がつかず。もう、どうでもいいや。知るか!