映画 ムニュランガボ ルワンダ虐殺から10年、フツ族とツチ族で友情は築けるのか | 気むずかしい いろいろ

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ルワンダのフツ族、ツチ族問題を扱った映画だ。

血が流れるわけではない。

1994年に終結したルワンダ紛争が残したもの、傷跡、わだかまりを、30年たった現在の視点で描いている。

 

映画の内容からそれてしまうが、この映画をみるには「ルワンダ紛争」もしくは「ルワンダ虐殺」が頭に入ってないと、少年たちの表情の意味が分からないと思う。だから、自分のメモ用に小難しいことをまとめる。

 

ちゃんと調べて正確な情報を書くと、膨大な時間がかかってしまうので、乱暴にまとめる。

アフリカ大陸の中央部でツチ族と、フツ族の争いがはじまった。※この争いのもとは、アラブ人奴隷商人だったり、強欲者のヨーロッパ人だったりするのだが・・・。

 

 

▼ヨーロッパの介入で、不公平がうまれ貧富のさがおこり、フツ族が怒りをためていた。

 

 

▼怒ったフツ族に、フランスがよけいな支援をし、人数の少ないツチ族を迫害した。その迫害はどんどん過激化し、殺されたツチ族(一部フツ族も含む)は、50万~100万人ともいわれている。

 

 

◆あらすじ
キガリの市場からなたを盗んだムニュランガボは、街を離れて友人サンワと一緒にサンワの村に戻った。ムニュランガボは、1994 年のルワンダ虐殺で両親を殺されたツチ族。そしてサンワは、フツ族。

二人の少年は数時間だけ滞在する予定だったが、サンワの父親に両親をみすてる酷い息子だとののしられたため、数日過ごすことになった。

両親を虐殺したフツ族の村に滞在することになったムニュランガボ。村では歓迎されず、ひどく冷たい扱いをうける。そして、唯一無二の親友だったサンワの態度も日に日にかわり。

 

紛争がおわっても、二つの民族間にはしる不信感と、緊張。次世代は恨みをわすれ民族間で共生していく理想はあるものの・・・。

 

 

この映画の製作は2007年で、ふたりの少年は15歳程度。5歳頃にルワンダ虐殺を体験している設定になっている。ルワンダ内戦がおこる前、ツチ族のムニュランガボは、裕福な家の出身だったと思わせる場面がある。その反対で、フツ族のサンワは素朴な暮らしをしていた。

 

言葉にはしないが、設定と少年たちの表情と、ちょっとしたシーンで、ツチ族、フツ族のわだかまりが見える。そら、たった10年前の出来事なのだから、憎しみはのこるだろう。でも、その憎しみをようやく手に入れた平和な今の時代にぶつけていいのか?また憎しみの連鎖をはじめるのか。

 

葛藤するムニュランガボの演技がとてもいい。

そして、突然はじまる飲食店の少年の詩もなかなかよかった。

が、ながすぎて前半しか頭に入らず。

 

憎しみの連鎖を断ち切るって、言葉はカンタンだが、当事者にとってそうとう難しいこと。

理不尽な仕事をおしつけてきたアイツやアイツのことでさえ、カンタンに許せないのに、両親を殺されたとあっては、、、。

 

生きるのも、生かすのも、そうとう難しい。

 

 

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2007年ルワンダ・アメリカ Munyurangabo

脚本・編集・監督:リー・アイザック・チョン

出演:ジェフ・ルタゲングワ、エリック・ンドランクンディイェ

 

 

▼参考にしました。

 

 

▼アフリカの殺しの歴史

 

 

▼連鎖を断ち切って、楽しい映画つくろうぜ!

 

 

 

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<今日のいちまい>

ヘアーアイロンをかったので、美容師に30分みっちり使い方を指南してもらったのだが、

あまりにも不器用すぎて、火傷の心配がぬぐえず、

免許皆伝とならんかった・・・。

 

手ならまだしも、顔やけどするわって、めっちゃ顔しかめられた 笑。