「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という、バタフライ効果に興味がわいて、若い頃に一度みた覚えがある。
もう古臭くなっているかと思ったが、今でもまだ新鮮に見れたのが驚き。
子どもの頃、だいすきだった幼馴染の少女のことを突然思い出して訪ねにいったら、まーまーな疲れた人生を送っていて、「迎えに来る」というたのに、一向に来なくて、待ちくたびれたから、もう来るな!と追い返された。
ふとしたきっかけで少年時代の日記を読んでしまい、幼い頃の記憶がよみがえる。少女の父親がロリコンポルノを撮影しようとしていたこと、彼女の兄が尋常じゃなく暴力的なこと、いたずらで郵便受けを爆発しようとして親子が死んでしまったこと、愛犬を暴力兄に殺されてしまったことを思い出す。と、同時に過去が変わって、横には幼馴染の彼女が、自分の彼女としていた。
「やりなおせた!」と幸せにひたっていたところ、とんでもない事件に巻き込まれ。
人生をやりなおせるコツをしった主人公エヴァンは、古い日記をよんでなんどもやり直そうとする。その度、はじまりよりも悲惨な結果になる。彼女がドラッグ漬けの娼婦に、親友が精神病院に拘束され、自分の両腕を失ったり、彼女が死んだり、彼女の兄を殺したり、母親が重篤な病気にかかったり。
人生は、結局、プラスマイナス0。小さく払うか、大きく払うか。
はじまりよりもどんどん、悲惨になっていく展開と、後半にむけての畳みかけるような展開がおもしろい。
そして最後の切ない決断。
よきエンディング。
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2004年アメリカ
監督:エリック・ブレス
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート