これを観たのは約2週間前。
ミュージカル俳優たちが観劇しては絶賛したから、
楽しみにしていたんだけど、正直、微妙だったな。
好きなタイプのミュージカルではなかった。
印象的なナンバーもあるし、コメディ要素もある。
なのに、なんか入り込めなかったこの世界観に。
もしかして私、ミュージカル苦手なの?
周りは結構、楽しんでたのに。
あんまり楽しめなかった。
その理由の一つに、大御所・山口祐一郎をどう見たらいいのか戸惑った。
これまでにちゃんと観た記憶がなく、主演を演じているのはこれがはじめて。
中堅のミュージカル俳優が山口氏のモノマネをしているをよく観かけていたが、
これをみたらなかなか似ているなと納得。
とても魅力的な声質をお持ちなのだが、極端に強弱がついた歌い方があまり好みじゃなかった。
余談になるが、この歌い方が苦手な理由がちゃんとある。
わたしは子供の頃、ピアノを習っていたのだが、
先生が大学で声楽を教えている人だったため、
たのんでもないのに声楽を叩きこまれていた。
が、わたしは声楽にもピアノにも興味がなく、
声楽にいたってはまったく予習をせずにぶっつけ本番で先生の音に合わせて声を出していた。
そのせいで一拍遅れるし、第1音が発声してから音を合わてたから声がぶれる。音合わせに自信がないから大きな声でごまかすような歌い方になっていたのだ。
山口氏がごまかしていると微塵も思っていないが、
ながねん抜けなかった私の発声と歌い方と偶然にていたので、
苦い思い出がよみがえってきた。
顔もスタイルも、年齢をまったく感じない若々しさを保っていて、間違いなくカッコいい。
なのに、ハマらなかったな、、、。
神田沙也加は透明感のある声で、
かわいらしく、主演にふさわしい華のある女優さん。文句なし。
東啓介は、背が高いなー。ぐらいかな。
複式の発声で声がよくでているが、抑揚があまり感じられなかった。声の強弱だけ。
植原卓也は、キャラクターをよくとかんで臆することなく演じていたのには好感持てる。
歌はまだ、発展途中かな。
ま、そんなカンジでアフタートークもついていたけど、
途中で席を辞しました。
マグダ役の大塚千弘は、ちょっと興味もったかな。
若い人にもミュージカルに親しんでもらうために、
こういうノリのミュージカルの展開が増えていくのかな。
そう、ちょっと内容が軽いというか、浅いところも消化不良なところかな。
さらに内容ないのに休憩挟んで3時間あるのもちょっとダラダラした感じがある。
2時間に凝縮できるんじゃないかな。
でも、残念ながらこれをもう1回観に行こうとは思わない。
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脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:ジム・スタインマン
演出:山田和也
出演:山口祐一郎、神田沙也加、東啓介、大塚千弘、コング桑田、阿知波悟美、槇原卓也、石川禅
@シアター・ドラマシティ
客層は40代以上の女性が9割。