音楽 紀平凱成 ―ピアノ・リサイタルー 速い指運びで多くの音数で奏でるピアノに驚く | 気むずかしい いろいろ

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「ザ・仰天ニュース!」で彼の演奏を聴いて、

即コンサートのチケットをおさえた。

ピン!ときたら即行動(笑)。

 

彼が弾くピアノの指運びの早さと、音数の多さに驚いた。

生で聴いたらもっと驚きがあるんじゃないかと思って。

集中力の高い自閉症スペクトラムならではの演奏というのにも興味をもった。

 

ワクワクしながらはじめて行くフェニックスホールに。

小ぶりな構造なのに、収容人数は335人と結構入る。

音もよく響きそう。

 

開演時間がきて、紀平凱成がピアノ前に立つ。

そして挨拶!

この堂々とした姿とあいさつに驚いた!

彼はまだ17歳!障害関係なくこの若さで緊張を感じさせない

リラックスした挨拶ができるなんてハートが強い。

 

そしてピアノ前に座り腕をゆっくり上下させて大きく深呼吸を繰り返す。

焦らず自分のペースで。

 

そして演奏がはじまる。。。。

速い!尋常じゃない音数。

一応、9年間ピアノしてたから多少は分かるかと思ったが、

どうなってるのかさっぱり分からない音運び。

圧倒された。。。。

 

どの曲も元気づけられたり、楽しくなったりという音楽だった。

どんどんできることが増えて、彼自身も楽しくなっている時期なんだろう。

ワクワクしている気持ちがこちらにも伝わってきた。

1幕目は、曲がおわるごとに客席に笑顔で手を振っていた(笑)。

 

客席にはクラシックを勉強中の子供たちも多くいて、

大きな目標になっているんだろうな。

すばらしいピアノ演奏をするのに威圧感がなく、親しみやすさにみな惹かれていた。

 

わたしは悲しみや、寂しさを感じる音楽を好むので、

彼が25歳ぐらいになった頃のピアノを聴いてみたいなと感じた。

 

ちょっと人生につまづいた頃の音色をね。

その方が、もっと深みが出そうだから。

どんな音を奏でるのだろ。どんな音符を創るんだろうか。楽しみ。

 

曲と曲の間にお父さんが登場して、曲の説明と彼が選曲した理由を紹介していた。

息子に注目が集まる最中でも、謙虚にしてたのが好感度高い。

ここまでいろんな苦労があっただろうし、まだ油断できないと思っているのかもしれない。

 

壊れないように、壊れないように、そして甘やかさないように

とても大事にそだてている雰囲気が伝わってきた。いい両親。

 

 

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@フェニックスホール キャパ335名