放送開始当初は、低視聴率だ!と原案者の秋元康への妬みのような
記事ばかりが目立ったのだけど、私は1話から注目してた。
それはキャストの豪華さと、せっかくの豪華キャストが次々と死んでいくところがおもしろく。
「マーズ・アタック」のような、面白さを感じた。
第1回目から竹中直人があっさり死んでしまう。
主演の田中圭の事実婚の嫁が、今更感のある原田知世だったり、
キャスティングが新鮮だった。
木村多江、袴田吉彦、片桐仁、生瀬勝久、田中哲司、安藤政信と渋好みがずらりと。
秋元康原案だからこそ集まったキャストなんちゃうかな。
そして、ドロドロとしたミステリーだが、今風にライトな演出。
田中圭演じる、手塚翔太の一途で楽観主義な性格が、このドラマをドロドロと暗くならないように救っている。
80年代~90年代に流行したジェットコースタードラマと言われる、ドラマと似た雰囲気はあるのだが、
あの時ほど、気分が暗くならないような明るさがある。
分譲マンションの住民会で、レクリエーション的にはじまった「殺人ゲーム」。
参加者が死んでほしい人の名前を書いて、シャッフルしてくじの要領で名前をひく。
ひいたからといって、殺しを強制したわけでなく、
なんとなく白けておわった住民会。
誰もが本気にしていなかったのに、管理人がマンションの屋上から飛び降りたことでゲームがはじまり、
住民の中に疑心暗鬼が生じる。
ワンフロア4戸×5階の住民たちが、
次は自分が脅される、急かされると、殺されると焦るゲーム。
実際に、住民の半分ぐらいがこのゲームを機に殺されてしまう。
次々と殺人ゲームが進むのが第1期。
犯人炙り出しに奔走するのが第2期。
2クール連続で展開されたこのドラマ。
さらにHuluとの連動で、各部屋の住民のドラマを放送後に配信。
WEBメディアとの連携も図っている。
私はHuluは観なかったけど、観なくても充分たのしめる。
ラストの犯人確定は、「やっぱりか!」があるものの、
動機が明かされ、まさかの超サイコパス!
が、続きを匂わすエンディングも。
続き、作るんだろうな。
田中圭の全力の演技も楽しめたし、他の出演者も面白かった。
私的には生瀬勝久が、かつて所属していた“劇団そとばこまち”の名前を出して、
ヘタな演技を披露していたシーンにワクワクした。
袴田吉彦も役者本人と、演じるキャラクターが交錯する場面があり、面白かった。
いろいろとパターン化しているドラマと比べ、
チャレンジングなことをしているドラマだと思ったよ。
お金はかかってそうだけど。
この秋は、どんなドラマをみようかな。
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原案:秋元康
出演:原田知世、田中圭、西野七瀬、横浜流星、田中哲司、片桐仁、袴田吉彦、安藤政信、木村多江、生瀬勝久、竹中直人