映画 引っ越し大名! ミュージカル要素もちょっとあり、すごく楽しかった! | 気むずかしい いろいろ

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山内圭哉好きなので、観に行ってみたら、、、、。

めっちゃおもしろかった!

時代劇だけど、若い子たちにも分かるように言葉に気をつけているし、

歴史の知識なくても、ちゃんと想像で「藩の引越し」がいかに大変かよく分かるようになっている。

 

ミュージカルが好きな私にとって、突然歌いだす丘めぐみや、

引越しの士気を高めるために、侍が歌をうたいながら体を鍛えだすところとか、

引越し道中に、馬に乗った高畑充希たちが歌いだすところが、

最高に嬉しいシーンだった。

 

突然、歌う?と思うかもしれないが、娯楽の少ない時代、

誰もが楽しめる娯楽の一つに唄があった。

楽器がなくても、すぐに楽しめる娯楽、唄。

昔の人は、唄をもっと身近に楽しんでいたはず。

落語でもよく市井の人たちが歌う場面は登場するし。

 

だから、丘めぐみが唄いだすシーン以外は(笑)、すごくしっくりきた。

時代劇にこんな仕込みをするなんて、面白すぎる。

 

星野源、演技うまいなぁ。

終始、目が赤かったけど、アレルギーか?

その充血した目もあり、ひたむきな必死感が伝わってきた。

 

高畑充希、どんどん女優として腕をあげてきてる。

「奇跡の人」を観た時に、打ちのめされたけど、表現力が高い。

時代劇もこなせるとは、今後が楽しみな人。

 

髙橋一生、こんなパンッと明るく男らしい役もできるんだ。

でも、超細マッチョ。

大槍を振り回すシーンとか、かっこよかった。

 

岡山天音、auのCMからそんなに年月経ってないのに

いつの間にこんな大人になったんだろうか。

いいカンジの庄屋の旦那を演じてた。

この子もいいバイプレーヤーになってきてる。

 

濱田岳、西田敏行仕込みの力の抜けた演技。

この人でてくると、画面の色かわる。

いるだけで笑える存在になってきてる。

 

ピエール瀧、でてた!

2シーンだけの出演だったけど、おそらくもっと出番があったと思う。

存在感と登場エピソードのバランスが悪く。出すなら、そのまま出せばいいのにな。

 

山内圭哉さん、

目力すごい。お笑い要素は少なかったけど、目力存在感、すごかった。

 

志らくさんが、ナレーションやってるなんて、

エンドロール見るまで気づかんかった!ナレーションもうまい人なんだな。

さすが、噺家!

 

高畑充希が唄う「引っ越し唄」の振付と監修を野村萬斎がしていて、

いろいろと贅沢な映画だった。

 

と、あっと言う間に時間がすぎ、

どう決着つけるんだろうなと思ったら、最後は美しく終わり、いい映画でした。

 

 

2019年日本

原作:土橋章宏

監督:犬童一心

出演:星野源、高橋一生、山内圭哉、高畑充希、濱田岳、及川光博、松重豊、立川志らく、ピエール瀧、飯尾和樹、岡山天音、丘みどり、向井理

「引っ越し唄」振付・監修:野村萬斎