2023年のお盆休みに行った長野県ダムスタンプラリーの際、トンネル・峠カードのことを知り距離的に行けそうなトンネルもう1か所に行ってみたいと思いました。
それに、その「距離的に行けそうなトンネル」が出発前にチェックしておいた明治隧道のようだったのでこれは是非行っておかなければと思ったのです。
ナビ設定して近くの古間駅まで行くと、そこに「旧戸草トンネルまで駐車場を通り抜けて徒歩5分」というような内容の看板が設置されているのを見つけました。写真撮らなかった…。
ということは駅の駐車場に車を停めさせてもらって行っていいのかなと解釈し、歩くことにしました。
駅からわりとすぐのところにあった信濃町の(?)マンホール。
暑いので、駅前の自販機(標高のせいかお値段がお高め)でアクエリアス買って歩きます。
線路に沿って進むと、線路がトンネルに入ると同時にこの道(旧線跡か)も暗闇に吸い込まれていくようです…。
線路側のトンネルが現在の戸草トンネルです。
で、こちらが目的地の旧戸草隧道です。
車も通れることはなんとなく知ってましたが、せっかくなので歩いて通る方が隧道を楽しむことができるので。
ちなみに場所はここ、長野県上水内郡信濃町富濃。
隧道の説明書きと「土木學會選奨土木遺産」プレート。
説明書きは細かくて読めないと思うので、内容からいくつか抜粋するとこんな感じです。
「1887年(明治20年)11月に完成」「トンネルに使用されている切石は古間駅のすぐ北東に位置する薬師岳、煉瓦は飯綱町(旧三水村)赤塩で焼かれたものが使われた」
「1966年(昭和41年)8月の電化時に断面狭小(架線を張れない)のため新トンネルに移行、旧トンネルは町道として活用」
「①延長 145.2m、②断面形状寸法 馬蹄形、幅とレール面の高さ4.267m(14フィート)、③アーチは煉瓦長手積、側壁は整層切石積、④坑門 迫石、要石を配した切石積、帯石、胸壁、笠石を備えゆったりとしたデザイン」
石と煉瓦でできた明治隧道。
元々鉄道隧道だったためか扁額とかはないですね。
というわけでお邪魔します。
車道転用の際に一部補修されたのか、コンクリ巻き立て部分もあったりします。
この照明も車道化の時に設置されたものと思われます。
ライトなしで歩けますが、メインカメラでは暗くてシャッターがおりないので防水デジカメで撮影します。
ところどころに待避所が設置されています。
南方向に歩いて必ず右側のみに設置されていたようです。
照明の少ない中央部なので、フラッシュが光った瞬間にしかわからなかったのですがこの1か所だけ待避所がオリジナル(?)またはそれに近い姿なのかな?
石積みと煉瓦アーチと、奥も煉瓦が見えます。
他のところは上の写真みたいにコンクリートで補強(?)されてたので煉瓦等は見られなかったように記憶しています。
何故ここだけオリジナル(?)なのかは不明。
出口が近づくと再度煉瓦の部分が始まります。
補強部分は当初は素掘りだったんでしょうか?
出口側から振り返って撮ったんじゃないかと思います。たぶん。
何かを取り付けていた釘のようなものが残ってました。
通り抜けしました。
観光客(?)は基本的に古間駅側から来ると想定されているのか、こちら側に説明書き等はないようです。
何か書かれているようですが、最後の方「共済協議会」?すみませんちょっとわかりません…。
目的の隧道を通れたので、ここで引き返して戻りました。
この間、通行人はまったくいなかったのですが帰り道に軽トラが1台隧道を通り抜けて行きました。
この文章作成するにあたって初めて知ったんですけど、線路沿いにもうしばらく歩くともう1本隧道があったみたいですね。
2023年現在の様子はわかりませんが、ネットに載っている写真だと一応は通れそうなので勿体ないことをしたかもしれません。
車まで戻り、カードを配布している信濃町観光案内所まで移動して無事にカードいただきました。(^^)v
同じ観光案内所に置かれていた野尻湖の写真カードみたいなのもお土産にもらってきました。