とにかく、裕典さんは
放射能が怖かったらしい。
関西生まれの彼は
小学生の頃に
社会学習の一貫として
広島の原爆ドームを見ている。
父親の転勤で
茨城県へ引っ越したから
そんなの忘れていたけれども
幼い頃の記憶が
脳裏に鮮やかに甦って来たらしい。
交通事故で若死にした
両親の墓を残して
沖縄に引っ越ししたことは
申し訳ないと思ったんだけど
恐怖感からなのか
眠れない、食べられない毎日は
奥さんも同じだったから
どうしようもなかったって。
今ならデマと分かるんだけど
放射能が空気や雨に混ざって
徐々に体が溶けてくる
というウワサを信じて
疑わなかったらしいのよ。
沖縄は奥さんの故郷。
アレルギー体質の子どもさんは
すっかり治ってしまった。
一年中温かくて
オリオンビール🍺も美味しい。
奥さんの両親も優しくて
最高じゃないかと思った。
だけど
昔の会社の同僚が旅行に来て
一度だけ会ったことがあった。
同期の中では、第一印象は大したこと無いな
と思っていた影の薄いタイプだった同僚に
大差をつけるように
ガムシャラに仕事をこなしていた自分は
余裕で出世するものだと
思い込んでいた。
しかし、いざ話を聞いてみると
部長の娘と結婚し出世して
大事な部署を管理していると言う。
水を得た魚のように
生き生きして眩しく見える同僚に
別れを告げてから
泣いたらしいのよ。
でもね。
今はタクシーの運転手さんでも
4人の子どもたちと義理の両親に
賑やかに囲まれている暮らしって
本当は、天涯孤独で一人っ子の自分が
望んだ事だったのかもしれない
って、泣いているうちに
そう思い至ったらしい。
とにかく残業の多い会社で
社畜というニュアンスが
似合うような会社だったから。
あゝ、これで良かったんだと
いまさらながら腑に落ちた。
このことがキッカケになり
茨城県の両親の墓を
沖縄へ移したことから
やっと腹が坐ったらしい。
裕典さんの話を聞いていて
ノストラダムスの大予言が
大流行した時代を思い出した。
ノストラダマスじゃないかってくらい
ウワサって、広まっていくうちに
どんどんオヒレがついていってしまう。
人間は、聞いた話に
自分なりの解釈を付けて
人に話すからさ。
最初の小さな核に
いろんなものをくっ付けて
まったく別物になっていく。
エビ🦐だけだったのが
下味がついて、卵がついて
パン粉に包まれて揚げるうちに
何倍にも、何倍にも
ぱんぱんに膨らむじゃない?
さらにソースやケチャップまで
かけられるからさ。
海を泳ぐ🦞が、油の中を泳ぐ。
つまり、安くて貧相なエビ🍤だって
立派な主役になっちゃうの。
どんだけコロモくっ付けてんの?
裕典さんが恐れたのは
被爆という事だよね。
日本は唯一の被爆国だから
恐怖しか無いのかもしれない。
別に、原爆を擁護するつもりは
サラサラ無いけれども。
1番怖いのは
無知蒙昧の人たちが
自分の解釈で
まことしやかに話すこと。
ちゃんと知ることにより
恐怖の感じ方だって変わる。
別に原爆がいい、という
事ではなくてね。
だいたい
人類が勝手に原爆を使えば
宇宙存在たちだって
黙っていないと思う。
地球🌏だけの問題では無いから。
昔々
原爆の誤爆発のために
地球は心停止のようになった事がある
と、不彌也さんが
チラッと言っていたことがある。
口が滑ったらしく
不彌也さんは誤魔化して
ハッキリ言わなかったけれど。
私の中にある記憶のカケラは
アトランティスの原爆に
関係しているのかなぁ
なんて思ったね。
ちょい見え
ダブルツリーヒルトン。
スキマにスイッチオンすると
いろいろな風景が見えてくる。
でもね、写メの黒い建物の背後は
絶壁なのよ💧
で、すぐ隣りには
「 あんどん 」という名前の
夜景が素敵に見れる
居酒屋があるのよ。
私はアルコール一切が
ダメだから
オススメはゆし豆腐かなぁ。
空手家の喜友名諒氏を真似て
まったまた、キェ〜ィィって
足蹴りをやったらば🦀
両ふくらはぎが、同時に
ツレちゃった時があった。
だ、ダブルツリーひるとん💦
とダジャレをかましたら
静留は冷たい。
でも、ソフィーは優しい。
さっそくオイルマッサージしてくれるのよ。
とっころて〜〜〜ん
ツルツル食べなはれや〜
おまえは〜ん
としか聞こえない
フランス語を呟きながら。
ところてん、を買って
ソフィーに上げた。
ら、焼き鳥のタレを絡めて
食べていた。
誰だ?
そんなこと教えたのは?
しに、は
とても。
ひんぎれ〜、は逃げる。
必死こいて逃げるってヤツ。
逃げても逃げても
自分からは逃げられないよ。