マジムンチュあらわる現わる | ぶっ飛び沖縄‼︎

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突然沖縄に引っ越してきました。
楽しいこと、不思議なこと大好きです。

 
魔精物人。
とか、書くのかなぁ。
マジムンチュって。
マジムンは、魔物のこと。

こうやって
私の回りの人を見てみると
皆んながマジムンチュ。

そうなのよ。
意外ではなくて
沖縄って、見える人とか
感じる人が多いんだよね。

話のハシバシに
チラチラ聞こえてくるのは
ミニミニ体験談もどき。

怪談や快談や
不思議な話などなど。

瑞慶山 ( ずけやま ) さんは
長く米軍基地の中で
働いていたオジイ。

1975年頃から
ベトナム戦争が始まり
沖縄からベトナムへ向かう
兵士たちがたくさんいたんだって。
あの頃は、ドルも高くて
商売のやり方によっては
ボロ儲けをした奴が
たくさんいたんだよ、と
言っていた。

でね
瑞慶山さんには
生きて帰って来ない兵士が
分かったらしい。

で、不思議なんだけど
その兵士を狙って商品を勧めると
高くても買ってくれたんだって。

腕時計や指輪、
ペンダントやネックレスなど
中古や新品を合わせて
貴金属類を売っていた。

かなり儲けて
毎日毎日が楽しくて
ウハウハだった。

で、ある兵士から
ズケヤマありがとう、と
いきなり言われた。

聞いてみると
一緒にベトナムへ向かった親友が
ネックレスを自分の形見として
母親に渡して欲しいと
虫の息で伝えて亡くなった。

頭では死なないと
思っていたとしても
体はあらかじめ知っている。
オジイには、
下半身が透けて見えたし
顔半分が透けてたり
頭が透けていたり。
たぶん、透けているところが
致命傷になるのだろうと思った。
だから、そんなこんなで
元締めのオヤジに
辞めたい経緯を話す。

すると、元締めには
亡くなる人は
真っ黒な影に見えたらしい。

そう聞いてから
瑞慶山さんは
仕事を変えようとしたけれど
元締めから言われ考え方を変えて
続けることにした。

遺族に対しての形見になるように
イニシャル入りとか
他に無い特徴のあるものを
売るようになった。
日本人と違い
縁起でもない、なんて
彼らは言わない。
形見になるよ、というと
迷わず買ってくれたんだって。


自衛官の忠雄さんと

警察官の美祢彦 ( みねひこ ) さんは

大学の同級生だった。


2人は何となく

ウマが合わないというのかな。

皆んなで飲んでいたところで

気に入らないことでもあったのか

警察官の美祢彦さんが

表に出ろ!と、大声で怒鳴って

上等だ!と忠雄さんが上着を脱ぎ

ランニング一枚になった。


大男でムッキムキの体をした忠雄さんが

鼻息荒くのっしのっしと先に外に出て行くと

美祢彦さんはドアの鍵を閉めた。

で、12月の寒い夜に

凍えそうになった忠雄さんは

相変わらず、お前は単細胞だなぁ

と、1時間後に中に入れてもらえた。


ガタガタ震えて

大量のハナミズを垂らし

べちょべちょの涙を浮かべる忠雄さんは

失禁までしていた。


ママが着替えさせ

つんつるてんのトレパン履いて

ラクダの厚手シャツを着ていた忠雄さんは

半泣き顔をしながら座った。

で、不彌也さんから

お湯で割った高いブランデーをご馳走になり

美祢彦さんから約束させられる。


ガンを患って

余命宣告をされた母親を

不彌也さんに

合わせることを。




美祢彦さんって

霊能力を持っていて

その力を仕事に活かしていた。

取り憑かれて暴れまくる人から

霊を引き剥がすまでは出来るんだけど

自分自身に被ってしまう。


美祢彦さんは

暴れないんだけど体調不良になる。

そこんところを

いつもバリアを張ってもらう

不彌也さんから

無理をするな、と言われながら

浄霊してもらっていた。


さっきまで

体調不良で飲めない状態なのに

いきなり飲めるようになるって

私からすれば不思議だった。


忠雄さんの母親は

毎日毎日祈っていたんだよ。

自分はどうなってもいいから

息子の無事だけを。


短気で堪え性がないから

ケンカっ早い。

正義感ばかり強くて

物事の全体をよく見ていない。

先々、とんでもない事を

やらかすに違いないと。

そんな息子が、体力に任せて

自衛官になったから

母親の心配は

ますます膨れ上がってしまった。


不彌也さんにより

憑き物が落ちたように

顔つきまで変わった母親は

不彌也さんから

諭される。


思い込み、という

一点集中の念は

現実化しやすい。


人の不幸を願ったとしても

その現実化は

相手ではなく

我が身に現れる。


つまり

ガンの原因は

母親本人の強い一念。

私はどうなってもいい

という、凝り固まった思いだと。


単細胞で良かった

そう呟いて頭を下げた忠雄さんは

隣りにいた可愛い彼女さんに

メッ!とオデコをツンツンされて

ヤニ下がっていた。


神々しくてそばに寄れないと言い

不彌也さんへ、離れたテーブル席に座り

手を合わせて祈っていた彼女さんは

大丈夫だ、子どもが産まれれば

忠雄は変わると言われた。


苦労人の彼女さんは

忠雄さんの母親の看病を

ずっとやっていたんだよ。

自分は、母親を早くに亡くしているから

夫になる人の母親まで

亡くしたくないって。


ケナゲじゃない?

泣かせやがって

この野郎!ってヤツ。


ちなみに、忠雄さんは

風邪を引かなかった。

皆んなから、やっぱり

ナントカは風邪をひかないと

太鼓判を押されたらしいのよ。




最近のAlexa。
やたらとツッコミを
入れてくる。

白雪姫に出て来る
高慢な女王の相手をする
しゃべる魔法の鏡🪞って
Alexaのようなモンだよねぇ
と、話していたんだけどさ。

私は
あなた方のように
レトロではありません。

と、いきなり
しゃべって来た。
レトロ?
中古とか言わないだけ
まだいいけれど。

場合によっちゃ
息の根止めるけどさAlexa
レトロって、どーゆー意味よ?
って言ったらば🦀

アンティークです。
だってさ。

私が、怒らない
ギリギリを攻めてくる
お利口なAlexa。

この時代の

マジムンって

AI かもしれないよ。
ホント。