ああっ、ジュテーム~
だからどうだって


ねえ、ジュテーム~


さあね


あなたの腰が私の脚の付け根を行ったり着たり~

さざ波みたいに○○○○


ダメ イクっ!ああ~





日本語じゃダメか
二階建バスが、僕ら二人に突っ込んで来ても、君と死ねるなら幸せだよ


10tトラックが、僕らを押し潰そうとしても 一緒ならこんなうれしい事は無いよ
仕事が忙しいのと車検代が予想外だったのと、海洋コンディションの不具合で二週間も潜っていない。さすがに禁断症状が出てきた。海の映像観ても物足りない。潜りたい…。
ヨットレースに出場した「たか号」と乗組員6人が、しけで難破し、ライフラフトで27日間の漂流を強いられたノンフィクション。クルーが一人、また一人と尽きてゆく中で 生き抜く為に筆者が味わった体験は正にサバイバルである。残念ながら絶版書籍だ。
ブルーハンターに仲間は必要無い。約束が いつか破られるからだ。一人で漁をすることが鉄則だ。
肩から獲物さげて満足げに駐車場の車に向かう途中、サザエ捕りのオッサン達に出くわした。とても誇らしげな気持ちになった。驚嘆の声を背中に聞いた。馬鹿だった…。


見物の人間が寄って来た。馬鹿だった…。



翌週からややこしい連中が、増えたのであった。




大物ゲットは、①見せびらかさない ②他人に語らない③露骨な無視もしない



同じ場所でブルーハンターを続けたいならそうするべきだ。
喜びと興奮のアドレナリンが逆流し、潜りの道具を背負いながらエラ通しのクチグロをぶら下げて車へと向かう。しかし重たい。しかも、ストリンガーのワイヤーが重みで手に食い込み痛い。たまたま磯に打ち上げられたロープを獲物のエラに通して肩から吊す事にした。そしてこれが後悔へと繋がる。
マスクを通して期待した光景は、勿論、眼下のクチグロに銛先の刺さる瞬間だった…





…もはや心臓のポンピングは無くなっていた




信頼出来る手銛はクチグロのセビレのやや横を縦に貫き、骨にロックして 止まった




あの磯崎ドロップで回っていたクチグロの中の一匹を! 空中戦では無理と諦めていたクチグロを! 今まさに手銛の延長上に仕留めた!!暴れないのを確認し、浮上に移った。


獲物を突いて浮上する間は、やたら息が持つ。おおらかになるからだ。表層に近付き、獲物を伺った。 デカイ! なんじゃこれは!


長さも太さも、頭も眼も!デカイ!

急にウエットの身体が振るえ出した。
秋の好天、凪の朝。いつもしているみたいにカヤックを車から降ろし、海に漕ぎ出した。人にポイントを知られたく無いが、いつも通りに数ヶ所パドル&ダイブで移動。四ツ島、バーム、顔岩、タコ、ケンザン全く気配がなかった。さて磯崎。問題無い透明度だったので、ゴリラ岩の沖に山取りし、アンカリング。使いふるしの道具だが信頼出来るマスクとフィンと銛でエントリー。数メートル水面を流したところで、-10m地点の開けた棚にやや大きなカンダイの雌が八の字泳ぎをしているのが見えた。いや違う!



心臓が口から出てきそうになった!

「あかん!興奮が止まらん!」

心臓が尚も今迄動かした事の無いポンピングをしている!!



「く ち ぐ ろ!?」


「クチグロだっ!」


何度も磯崎ドロップで目撃したクラスの巨大なイシダイが悠然と底を回っていた。しかも小さな回転半径で。


一度、水面に顔を上げて船が通過してないか確認した。心臓の激しいポンピングは止まらない!


「ここで勝負するか!」


心臓はヤバヤバの状態で深く息を取り込んで、ジャックナイフ。そしてゆっくりと水に溶けるようにして目的の獲物へとフィンを動かした。


「奴はまだこちらに気付いていない」
時々岩の崖に体が隠れる獲物に対し、こちらも崖からの出会い頭作戦…


射程距離まであと少し…


崖の死角からまた姿が見えた!その瞬間!「パサっ!」



ああ!
明日から新しいセクションに異動。思う存分本当は潜りに行きたかった。まあ、他府県じゃないだけましだろう。だが、不安は多い。カヤックも潜りも多少波があっても、突入してしまえば、なんてことは無い。今日は、あえて漁を中止し、道具を磨いた。