マスクを通して期待した光景は、勿論、眼下のクチグロに銛先の刺さる瞬間だった…





…もはや心臓のポンピングは無くなっていた




信頼出来る手銛はクチグロのセビレのやや横を縦に貫き、骨にロックして 止まった




あの磯崎ドロップで回っていたクチグロの中の一匹を! 空中戦では無理と諦めていたクチグロを! 今まさに手銛の延長上に仕留めた!!暴れないのを確認し、浮上に移った。


獲物を突いて浮上する間は、やたら息が持つ。おおらかになるからだ。表層に近付き、獲物を伺った。 デカイ! なんじゃこれは!


長さも太さも、頭も眼も!デカイ!

急にウエットの身体が振るえ出した。