もうすぐ旅が終わるというのに
今はルワンダを離れる寂しさでいっぱいです。
帰国の飛行機に乗った時に、どんな気持ちになるんだろうか。
2014/12/16
大会は15日から開催を予定していましたが
グラウンドの状態が試合出来る状態ではなかったために一日延期。
15日は参加国メンバー全員がグランド整備にかり出されました。
選手たちの協力もあって、なんとか試合が出来る状況に。
一日遅れて16日に迎えた大会初日。
タンザニアはなんと開催国ケニアとの開幕試合になりました。
何もなかった更地に手作りで作られた野球場。
ベンチもちゃんとあります。
気合いを入れてノックを開始。
試合開始前の国歌も練習してきた甲斐あって、しっかりと歌いあげました。
贔屓目無しでタンザニアチームが断トツで立派でした！！！
選手１人１人の写真をしっかり取りたかったんだけど
公式スコアラーとして入っているのでなかなか撮れなかった。
それに、攻撃中は監督がコーチャーでグラウンドに出ているので
私がネクストバッターを呼んだり、ボールボーイに声かけたりしていて
想像以上に大忙し。スコアを書くのも必死でした。
試合はタンザニアが押せ押せで攻撃したかと思えば今度はケニアに押されたり
ビシっと決まったかと思えばエラーが出たり
終始タンザニアベンチが盛り上がりをリードしていたんだけど
試合は最後までどうなるかわからない展開。
なんと初戦から4時間半を越える長試合・・・・
めちゃくちゃ疲れた。笑
で、、、
結果は
15対20でタンザニアが勝利！！！！
初国際大会で初勝利です！！！！
試合終了の瞬間、選手はもの凄い喜びを見せたんだけど
一瞬で切り替えて、しっかり整列してケニアチームと握手を交わしました。
合宿で教えて来た「相手チームをリスペクトする気持ち」をしっかり覚えていたようです。
そして、一旦ベンチに戻って来たら、もう飛ぶは跳ねるわ歌うわの大喜び！！！！
次のチームがベンチを使うので一旦よけた後に、監督の胴上げが始まりました。
監督も、国際大会初勝利に目を潤ませていました。
チームを築きあげて約4年。悲願だったでしょうね。
私もとっても嬉しかった。
宿舎に帰ってミーティングが行われ
初勝利をお祝いしました。
タンザニア野球事務局長にウィニングボールが手渡され、タンザニア野球史に今日の初勝利が記録されました！！！
そして、しっかりとここでも
初勝利はとても喜ばしいことだが、対して負けたチームもいることを忘れないように。
同じ場所に泊まっているケニアチームの気持ちをしっかり考えて過ごすように。伝えられました。
事務局長からは、選手達にこう連絡がありました。
「今タンザニアから連絡があった。ラジオで君たちの初勝利がタンザニア国民に伝えられたそうだ。
私は君たちがとっても誇らしいよ！！！」
選手も大喜びで拍手。
きっとタンザニアで首を長くしている家族もニュースを聞いて大喜びしていることでしょう。
タンザニアを出発する前にある日本人の方から
「ケニアには常に負けているの。学力も、経済も、スポーツも。だからケニアにはきっと勝って来てね」
って言われていたんです。
隣国同士はライバル意識が強いと言うけれど、ケニアとタンザニアもその１つみたい。
初試合で初勝利。
チームが一気にまとまった気がします。
明日、明後日の試合はウガンダと南アフリカという強豪との対戦になります。
どう頑張っても今のタンザニアのレベルでは勝てる相手ではないんだけど、とにかく相手がどこでも力を出し切る事、全力で野球をすること。をミーティングで誓い合いました。
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