昨日、近所の大きな温泉施設みたいなところに車で行ってきて、風呂に入ってきた。
それで、更衣室のところで、タッチ式の鍵みたいなものが見つからず、カバンの中を調べたが、やっぱり見つからず、無くしたことに気づいた。
その鍵は、下駄箱の鍵と、会計を済ませるのが一緒になっている大事な鍵なのだ。
どこで無くしたんだろうと考えたときに、思いついたのが、着替えを中段のロッカーに入れたのを、入れにくいので、上段のロッカーに入れ替えたときに、鍵だけ置き忘れたんだろうと、思った。
それで、その入れ替える前のロッカーの位置を覚えていたので、そのロッカーの人が風呂からあがってくるまで待つことにした。167番の番号だった。
10分か20分更衣室で待っていても、その番号の人が風呂からあがってこないので、ちょうど通りかかった施設の人に声をかけて事情を説明した。そうしたら、風呂に入っている、50人ぐらいの人に声をかけて、167番の人を呼び出してくれた。大変、申し訳ない気持ちだった。
そこで、やってきたのは、首から金のネックレスをかけた、体格のいい50代後半ぐらいの男性で、一見、強面だったが、話してみると、とても感じのいい優しいいい人だった。
その人は、ロッカーの中をわざわざ調べてくれて、自分も(服を入れるとき)調べたけど、なかったと思うよ、と言った。その後、そういえば、ここに鍵が置いてあったと、ロッカーの上のところをさして言った。
ああ、そうか、てっきりロッカーの中に忘れたと思ったのだがそうじゃなくて、ロッカー上に置き忘れたのかと思った。
そんなわけで、いろいろと、探してもらって、なんとか鍵が見つかった。
一時は、どうなることかと思ったが、良かった。施設の人や、わざわざ風呂からあがって、ロッカーの中身を確認してくださった人には、大変、迷惑をかけた。ロッカーの人には、ありがとうございます、と頭を下げた。
最近の自分は、とてもぼけていて、失敗も多く、そのせいで嫌なこともたくさんあったのだが、その日は、スタッフの人も全員、感じが良く、特に風呂からあがってロッカーを探してくださった一見強面の人がとてもとてもいい人だったので、ああ、いい一日だったな、と風呂から上がって思ったのだった。