今日のできごと | ジョリのブログ

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 池袋駅で、まあ、ラーメンでも食べてみようと思って、「頑者」というつけ麺の店で、ラーメンを食べた。その後、山の手線に乗ったら、ラーメンに載せてあった鰹節の粉かなんかが喉にひっかかって、咳が止まらなくなった。

 すると、となりに座っていた30代ぐらいの女性が、のど飴でアレルギーとかなかったら、どうぞ、と言って、のど飴をくれた。自分は、ありがとうと言って、その飴をなめたのだが、そんなことをしてもらったことがなかったので、ちょっと感動してしまって、どうして、そんなことをしてくれたんだろと電車の中でずっと考えていた。

 その女性は、田端駅で降りたが、最後にありがとうございましともう一回言いたかったのだが、結局、その女性は、さっと降りてしまって、横顔ぐらいしか見えなくて、何も言えなかった。

 その後、上野駅からグリーン車に乗って帰ろうと思って、上野駅で降りた。グリーン券売機のところで、スイカにグリーン券情報を書き込もうとしたが、そのときに、電車の中に忘れ物をしたことを気づいた。池袋西武のデパ地下で、少し食材を買ったのだが、それを入れたトートバッグを山の手線の網棚に載せたまま忘れてしまったのだ。

 どうやら、あの小さな感動に心を奪われていたので、網棚の上に置いた荷物のことはすっかり忘れてしまっていたのだ。

  

 上野駅のホームで、このままあきらめて家に帰ろうかとも思ったのだが、そうだ、山の手線なら回転しているので、一周して戻ってくる電車を待って、荷物を探したら、見つかるかもしれないと思った。

 それでipadで、山手線の電車が一周するのにかかかる時間を調べたのだが、すると60分ぐらいだと出てきた。 

 上野駅で山手線で着いたのが6時20分ぐらいで、まあ、1時間ぐらいなら、荷物を忘れた山手線を待つのもいいだろうということで、荷物を探すことにした。

 上野駅のエキナカの店で時間をつぶし、その後は、駅のホームで7時10分ぐらいから、電車がやってくるたびに電車の網棚の上に自分のトートバッグがないか、のぞきこんだりして探してみた。

 乗った電車の車両の位置に少し不安があったが、上野駅で降りた場所をおぼろげに覚えていたので、忘れた荷物を置いた電車の車内の場所は、だいたい見当はついた。

 そんなわけで、7時10分ぐらいから、7時半ぐらいまで、10本以上の電車で、荷物がないかと調べた。

 はっきり覚えていないのだが、6時20分ぐらいには、上野駅に着いていたので、山手線の一周が60分として、7時20分ぐらいの電車の網棚の上を、一番可能性が高いだろうとしっかりとチェックしたのだが、残念なことに荷物はなかった。

 山手線の一周の経過時間の60分を過ぎた7時半ぐらいになっても、荷物が見つからなかったので、もうあきらめて帰ろうと思ったのだが、最後にもう1、2本と思って、電車を待って探したら、あった!と自分のトートバッグらしきものを見つけた。

 ところが、なんと、そのバッグ、網棚の上にあったのではなく、池袋駅の構内で、朝、寝転んでいたそうな浮浪者風の小柄なじいさんが、座席に座った膝の上に抱えるようにして、自分が忘れたトートバッグを持っていたのだ!

 上野駅に着いた山手線は、その時間帯はがらがらで、電車の車両の中には、そのじいさんと、数人の人しかいなかった。

 それで、ドアが開いてすぐに、自分はそのじいさんのところに行き、ちょっとぱっと見では、自分のバッグだとは確信ができなかったので、じいさんが座って膝の上に抱え持っているトートバッグの中身を上からのぞきこんでチェックし、明らかに自分のものだとわかると、それ、自分の、とじいさんに言った。

 すると、そのじいさん、なんで置いておくんだ!と逆切れしたように言った。

 電車が駅に止まっている時間はそう長くなかったので、とりあえず、そのバッグを返してもらって、ホームに降りた。

 バッグを返してもらってから、そのバッグの中にじいさんの持ち物があったら、まずいなと思った。そんなことを思って心配していたら、そのじいさん、なんとホームに降りてきた。

 それで、自分は「なんかバッグの中に自分の物はないの?」と訊いた。すると、そのじいさん、「ない」と怒ったように言って、あっちに行ってしまった。

 そしたら、ちょうど電車の中から降りてきた警視庁の制服を着た警官の人がいたので、こんなことがあったんですけど、だいじょうぶですか、と訊いてみた。

 別に、そのじいさんをどうかしてほしいというよりも、なんだかそのバッグを取り上げてしまったことで、じいさんの持ち物が万が一入っていたり、なんかまずいことがあったら、困るなと思って、一緒に確認したかったのだ。

 それで、警官の人に事情を説明して、バッグの中身を調べたが、結局、バッグの中には池袋のデパ地下で買った、食材があるだけだった。

 

 バッグを取り戻したすぐ後で、もしかしたら、そのじいさん、わざわざ忘れ物を見つけて、どこかに届けようとしてくれたのかもしれないなとも思ったが、あの浮浪者風の風貌と、声をかけた時の怒った風な反応からして、そういう心配はまずなさそうだった。

 

 誰もいなくなった電車の中に置いてあった忘れ物を、手にとって持っていたら、なんと、その先の駅で、それ、自分のと、その忘れ物の持ち主があらわれるなんて、そのじいさん、びっくりしただろうなと、思った。

 自分も、まさか探していたバックを、じいさんが持ってるなんて思いもしなかったのだから。