ジョン・マーティンのこのアルバムを、たまに聴き返しているが、間違いなく傑作だと思う。
最近は、前にもまして、あまり本を読んでいない。それでも、少しずつ読んでいるのだが、ソルジェニーツィンの『ガン病棟』という本だ。
『収容所群島』の大ファンなので、以前、『ガン病棟』も読んでみようとがんばって読んでみたが、あまりぴんとこなかった。それで、なんとなく、この頃、また読み返してみたら、おもしろかった。
どこがおもしろいかと言われても、ちょっと答えるのは難しい。書店に平積みにされて、売れているような種類の本ではないことだけは間違いない。そして、この小説の世界は、あまり明るくないことも確かだ。
研ぎ澄まされたジョン・マーティンの曲を聴きながら、この憂鬱な小説を読むと、なぜか、心が落ち着く。