食べ物のコゲ目って気にしますか?
飲食店で出てきたお料理のコゲ目が強すぎると感じると、ちょっと食欲が落ちちゃいます。
でもアレって、感じ方に個人差がありますよね。
同じコゲ具合のものを見ても、全然気にならない人もいれば、食べられないと感じる人まで様々です。
ちなみに食品の品質管理のために、その色を測定することもあります。
曖昧な感覚を数値化して評価基準を作り、商品の品質を安定させるためにも色が役立っているんですね。
ところで以前、黒は焦げを連想させることから、食欲を減退させる色として挙げられていました。
でもタピオカがブームになったときに、あの黒いタピオカの色を見てマズそうと感じる人は一気に減りました。
ブーム当初こそ、なんだか不思議な感じはあったかもしれませんが、もともとタピオカ好きの人はいましたし、街中にタピオカショップがあふれた頃には、黒いつぶつぶは見慣れたものとなりました。
イカスミのパスタが大好きな人にとって、イカスミパスタの黒はとても美味しそうに見える色になります。
黒=美味しい の成立です。
味を思い出しては脳裏に浮かぶ黒い色。
このように色は、その時代や経験によって感じ方が変わっていきます。
文化や習慣の影響からも固有の色に対する個人の感覚は左右されます。
以前にポジティブな色だと思われていたあの色が今そうでもないとか、今までは見かけることがなかったのに、最近よく見かけるこの配色がとてもおしゃれとか、時間軸で追うと色に対する人の感覚は変化していくことがよくわかります。
私は一般的なトレンドカラーよりも、ある意味こういった色の方がトレンドカラーらしいと思ってしまいます。
逆算ではなく順算で出現してきたトレンドカラー。
ファッション界から逆算で出てくるトレンドカラーとまったく異なる成り立ちをするトレンドの色。
こちらにもまた私たちは影響を受けていて、それは日常生活にスル〜っと定着してしまうある意味ビジネスを揺るがす色。
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もう少し焼き目を付けたらよかったな なパンケーキでした。