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ヒトにはそれぞれ常識が備わっています。
それは、生活環境や教育によってそれぞれの経験
が違います
経験が違えば認識が変わるので、出来事や言葉
ひとつで考え方も異なるからなんです
そのため、提供する私たちの常識は、受け取る側に
とって非常識になる場合もあります。
例えば、お客さまが、
「この椅子を使ってもいいですか？」
との問いに、
「はい！大丈夫です」
と、スタッフが答えた場合
受け取る側は、
（大丈夫とは何事か！！）
と、思う方もいれば、
（大丈夫なんだ！よかった！）
と、感じる方もいるでしょう。
本来は「大丈夫」はＮＧで、
「ご利用ください！」と答えるのが
普通でしょうが、
次に、お客さまが来店した時の挨拶ですが、
「いらっしゃいませ」
普段は何気なく使っている「常識」の言葉も、
受け取る側に立ってみると、
玄関
フロント
ラウンジ
レストラン
など、
「何回聞かせるつもり？」
相手によっては「非常識」になるかもしれません
「いらっしゃいませ」の代わりに
「こんにちは」
「こんばんは」
「おかえりなさいませ」
「〇〇にようこそ！」
こんな言葉でも「アリ」ですよね
「非常識」は悪い要素だけではなく、
良いコトもあります。
洋食のコースでも、全て「箸」で
食べてもいいでしょう
逆に、懐石膳でもナイフ・フォークでも
いい訳です
そして、常識は時間によって変化
していくのです。
「接客」の常識は「必要なルール」とも
いいかえることが出来るでしょう
仕事を覚えたての基本となるものは、
知っていないと不都合が生じます
私たちは「これはこうするものだ。」とか
「ここでは、こうしなければならない。」
と教わったり、
あるいは周りの人たちがそのように
対応しているのを見て、常識を学んで
いきます
ところが、この世間の常識というものは、
とても流動的です
時代や文化、習慣によって自分では常識だと
思っていたことが、環境の違うところでは
非常識だと言われたりします
お客さまに「非常識」と思われないためには、
普段から物事に疑問を持って、受け取る側
が幸せな気分になることを優先に考えることが
大切ではないでしょうか
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