●ブランコの順番を守ることが、算数の力につながっている
こんにちは。勉強のケアレスミスをなくす家庭学習アドバイザーの中村千春です。
子どもを伸ばすには、生活体験が大事ですから、幼児期はたくさん遊ばせましょうと、よく言われますね。
では、どんな体験が、お勉強に役立つのでしょうか?
たとえば、ブランコ。
誰かが先に遊んでいたら、順番を待ちます。
でも、「さあ、自由に遊びなさい!」と、子どもを公園に連れて行くだけで、子どもは順番待ちをして、楽しく遊ぶことができるでしょうか?
いいえ、できません。
お母さんや、保育園・幼稚園の先生が、声かけをしていますよね。
「ブランコに乗っているお友達がいるから、〇〇ちゃんの後ろにならぼうか。」
言われた通りに、〇〇ちゃんの後ろにいたら、順番が来て、ブランコに乗ることができて、楽しかった!という体験をします。
ブランコ遊びをくり返しながら、ルールを守って楽しく遊ぶということが身につくのです。
私自身、実は、小さい頃、ブランコの順番待ちをしたことが、あまりありません。
人見知りで、「変わってくれる?」とか、言えなかったからです(苦笑)
なので、公園で、ブランコがあいていたら乗る、あいていなかったらあきらめる、そんな子どもでした。
そんな遊ばせようと思って公園へ連れて行っても、体験が少ないお子さんは、絵本がオススメです。
私のお気に入りは、「ノンタンぶらんこのせて」です。
ぶらんこをひとりじめしてしまうノンタンが、おともだちとのやりとりから、順番が守れるようになるんです。
♪おまけの おまけの きしゃぽっぽ
なぁんて節をつけて歌いながら、息子の小さい頃にも読み聞かせをしました。
この順番を守る体験は、小学1年生で学ぶ「順序数」につながります。
「まえから3ばんめ」「みぎから5ばんめ」という、順番を表す数です。
数を5まで数えられることと、5番目までの順番がわかることは、全くの別物です。
自分で問題を読んで、順序数を理解し、答えることができるのは、6歳くらいからなんです。
ですから、小学1年生で学ぶのは、ピッタリな時期というわけです。
私が指導している学研教室では、幼児教材からこの順序数が出てきます。
それは、ブランコ遊びのような実体験と、プリントでの学びが、一致するよう、先生と一緒に取り組むからできるんですね。
幼児さんが、どのように学べるのかは、こちらからご覧いただけます。