ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「1900年」(Novecento)は、高校生の時からずっと見たいと思っていた映画でした。実際に見たのは、大人になってからで、銀座か新宿の映画館で数日間のリバイバル上映があったときです。休憩をはさんで6時間近くもの長い上映時間で、平日だったので仕事を少し調節して(さぼって)見た記憶があります。
この映画、人生で一度は見ておくとよいおすすめ映画です。そして、一気に見たほうが良いと思います。
舞台はイタリア。1900年に生まれた農園の領主階級の男と小作人階級の男の社会の変動に翻弄される人生を描く物語です。
「ヴェルディが死んだ!」というイタリアの大詩人の死を伝えるメッセージから始まります。これは、一つの時代の終わりを示しています。そして、2人の男の子の誕生。それぞれの人生がまた一大叙事詩なのです。
物語自体の面白さももちろん楽しめますが、俳優陣がこれまたすごいです。
主役がロバート・デ・ニーロ、30代前半のデ・ニーロです。品の良い感じの繊細な領主役を演じています。また、ジェラール・ドパルデュー、ドナルド・サザーランドも重要な役どころです。彼らも若く、年老いてからの姿しか知らなかったので、この映画を見た時は目を奪われました。
特に、ドナルド・サザーランドの演技は、まあ役柄もあるのですが、奇怪で、残酷さというか醜悪さというか、とても存在感があって、強く印象に残っています。
学校では、歴史的事象の丸暗記的勉強しかしませんが、この映画を見ると、イタリアの21世紀前半の歴史を、人々の生活および人生にどう影響を与えたのかということを含めた、より体感的な歴史として、学ぶことができます。
エンニオ・モリコーネの叙情豊かな音楽もよいです。
もう一度、ゆっくりDVDでいいので、見てみたいです。