映画「さよなら子供たち」(1987) | mikinの勉強部屋

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当時、フランス映画が好きで、監督ルイ・マルが好きで、少年映画が好きだった私は、映画「さよなら子供たち」(AU REVOIR LES ENFANTS)が上映されるやいなや、見に行きました。
その頃、フランス語も少し言葉の意味がわかるようになっており、最後に教師が子どもたちに向かって叫ぶ「AU REVOIR LES ENFANTS(さよなら子どもたち)」という言葉の響きが心に残りました。
映画館で見た映画で良かったものはパンフレットを買うことにしていて、この映画のパンフレットも買って、入念に読みました。
この映画は、ルイ・マルの子ども時代の体験を下敷きにしているとのことです。子ども心に、親近感を感じていた友人や教師がドイツ側の将校によって連れ去られていくことは、何とも言えぬ義憤を感じたことでしょう。
主要登場人物は、ジュリアンという少年とユダヤ人の少年ジャンです。ジュリアンがさらさらの髪で、少し女の子のような顔をしていて、とても良い感じです。ジャンのほうは、黒髪で身体が一回りジュリアンより大きいです。見たときは、同級生役なのにジャンが大きすぎる…と思ったのですが、実際に彼らは当時12歳で同じリセに通う同級生だったそうです。
寄宿学校が舞台で、少し都市から離れた町の雰囲気、戦時の雰囲気、冬の寒さが、詩的に伝わってきます。
フランスの人がナチスの侵攻に、ユダヤ人迫害に、当時どう感じていたかも、レストランでのエピソードなどで推察することができます。もちろん、ユダヤ人を密告する側の人もいて、また社会の弱者と強者の関係も複雑に絡んでいる社会というものを感じとることができます。
また、子どもの世界がもつ独特のあどけなさと残酷さもエピソードを重ね、とてもよく描かれており、私のお気に入りの映画です。