教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、小中学校のトイレ個室化に関する記事です。
大和市では公立の小中学校で改修工事が進められており、今年度から1階の1カ所の男子トイレを対象に小便器をなくし、全て個室にする。すでに小学校4校、中学校1校で整備を行った。
背景にあるのは、男子生徒のトイレの“大”問題、排便に関する悩みだ。個室に入った時点で「大」だと周囲にわかってしまい、からかいの対象になる。恥ずかしさから学校で排便を我慢する男子生徒は少なくなく、課題だったという。同市の教育総務課長はこう説明する。
「市の教育委員会でも、男子生徒が下校中に大便を漏らしてしまったなど深刻な状況があることは把握していました。個室化は選択肢を増やして、気兼ねなくトイレに行けるようになれば、と進めています」
こうした男子生徒特有の悩みは全国的な傾向だ。NPO法人日本トイレ研究所が今年3月に実施した調査によると、小学生のうち2人に1人が学校でウンチをしないと回答した。その理由は、「友達に知られたくないこと」(55.9%)など人目を気にする回答が上位を占め、特に男子小学生では「友達にからかわれること」が67.9%と最多となった。女子より30ポイント以上多かった。
引用元:小中学校でトイレの“大”改革(2016.10.4)
子供の頃は気になったのに、大人になってみると「何をそんなに気にしていたのか分からない」と感じるようなものはいくつもありますよね。「トイレをどうするか?」も、子供にとって人生の一大事とも言えるくらいの大問題です。
記事内にもあるように、いったん個室化した後で、元通りに戻してしまった学校もあって、必ずしも特効薬とは言えません。「小便器がやはり必要という判断になり、からかいの問題は、教育指導で対応することになりました」という言葉もありますが、できるなら最初からそうしろという話です(笑)
塾でもこういったくだらないからかいは当然のようにありますが、そもそもが子供たちの精神的な成長の問題ですから、適切な指導さえすればちゃんとなくせます。それをせずに、わざわざトイレを作り変えるという発想がおかしいわけですが・・・そうせざるを得ない指導力の不足の現実もあるといったところでしょうか。
ちなみに、学校の和式トイレについても話題になっています。各家庭や店舗などが洋式トイレ化する中で、和式トイレの使い方が分からない(または不慣れな)子供が増えていて、学校でも和式トイレをやめて洋式トイレを増やそうという話です。
もちろん、きれいで使いやすいトイレに越したことは無いですが、お金をかけるならもっと優先すべきところがありますよね。それに、英語教育でグローバル化を語っていますが、海外に行けば和式風のしゃがむトイレに遭遇することもあるわけで、どちらも使えるようにしておけば良いだけのような気もしますが・・・こちらもどうなることでしょう。
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