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「どんな言葉かけをしたら心に響くのか」
お子さんの「パティシエになりたい」という言葉が本当かどうかはここでは分かりません。
残念ながら「本当に好きかどうか」は生活態度からは分かりませんから、今回の判断はあまり参考にはできませんが、もしその判断が当たっていた場合には、それが嘘であることを指摘してやり、「本当はどう思っているのか」を引き出してやるのが効果的です。
しかし、万一それが本当の気持ちであった場合にこれをやると致命傷になりますから、ここの見極めは正確にせねばなりません。
ただ、少なくとも「パティシエになりたい」と口にしている事実は間違いないわけで、それが「美容師」でも「医者」でも「大学生」でも無いのには、何らかの理由があります。例えば、本当は料理に興味があるのであれば、料理研究家や管理栄養士などの道もあるわけで、提案の方法次第では前向きな気持ちを引き出すことができるかもしれません。
また、もし本気でそう考えていないのに口にしているとすれば、「言わざるを得ない」環境や理由があるかもしれないわけで、もしそうであれば彼女の本音はもっと遠く深いところにあることになります。
パティシエを理由にして「勉強が必要無い」とするのは、多くの子供が見せる逃げ口上ですから、おそらく大筋の見立ては当たっているのだろうとは思いますが、その逃げ口上を口にする背景は子供の数だけ異なるものです。
そして、そこに切り込んでいき、奥深くに潜んでいる本音を引き出すことでようやく「スタート地点」に立てるもので、そこを覗きこんでいない状態で我々がどれだけ話し合ったところで、あまり生産的な話はできないでしょう。
少し厳しめの内容になってしまったかもしれませんが、道をそれてしまった子供を戻そうとするのは生半可な作業ではありません。
一度堰を切り始めた水を押しとどめるのがとても難しいように、向いている心を正反対の方向に向け直すのはとても難しいことです。
留年や退学の可能性もあるようであれば、それなりに問題が発展している状態ですし、これ以上先に進むと打つてがどんどん少なくなっていきますから、今のうちに学校などの外部の力も借りて対処していくのが本筋だろうと思います。
(学校の先生の話が全く出て来ませんでしたから、協力を仰ぐこともしてみるべきかもしれません)
そして、問題の根本的な解決法を考えると、やはり最優先で手を打ちたいのは「悪い関係を断つこと」です。
もちろん、今のような状況ではすぐには難しいでしょうが、本人を刺激しないような方法で悪友と徐々に切り離すこと、それと同時に、今の学校の中で新しい関係を作って心を満たすことの両方が必要です。
こうした人間関係の部分は、意図的に操作するのは無理ですし、急いで離そうとするとむしろ近づいてしまうなど逆効果になることも多いですから、親だけで無い多面的な関わりが必要です。
あまりご自分だけで背負い過ぎる事無く、まずは今お通いの学校や、過去にお子さんが信頼していた教師、大人、友人、先輩などにも相談されてみてくださいね。
そうした外部からの手も打った上で、親御さんからの関わり方(伝え方)を見ていくようにしてくださいませ。
なお、「伝え方」について正確性を期しますと、お伝えしなければならないことがあまりに多くなります。
例えば、「今が悪い」では無く、「こうすれば(こうしなければ)もっと良くなる」といった言い方にすることや、「今勉強しないと後悔するぞ」よりも「今勉強しないと後悔するかもね」と結論を押しつけない言い方を心がけるだけでも、大きく改善することでしょう。
ただ、伝え方のスキルについての話は、「続・反抗期の対応法」で1年間に渡ってお送りしているくらいの内容ですから、ここでお伝えし切ることは物理的に不可能です。
そのため、ここではメッセージの中でいただいた言葉を取り上げながら、コメントしていく形で進めていきます。
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