わからないからやるという気持ちになってほしい | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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egu様からメッセージをお寄せいただきました。
いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

こちらでご紹介と、簡単な御返事をさせていただきますね。

(メールセミナーのご感想フォームからいただきました)

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やる気。
いろんな状況がそろってやる気がでるのでしょうかね?
わが子は勉強がわからないと、とたんにやる気を失ってしまうようです。
わからないからやるという気持ちになってくれればうれしいのですが・・・
いかがなものでしょうか?
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 いろいろな条件が揃ってようやくやる気が出る場合もありますし、1つだけ条件が整えばやる気が出る場合もあります。これは大人、子供に限らず、過去の経緯や置かれた環境、状況などいろいろな要素によって異なりますから、一概には言いづらいですね。
 ただ、「やる気スイッチ」のようなものがある場合もありますが、実際にはやる気スイッチを何段階も押していって、ようやく目に見えるだけのやる気が出ることが多いです。
 そういう意味では、複数の薬を飲み合わせて効果を発揮するように、やる気スイッチを探すにしても、効果が出るような複数をセットで与えることを意識してくださいね。

(指導者の立場から言えば、単に「やる気を出させる」のは当たり前で、複数の手段を組み合わせて、「より大きく、より長期的なやる気を出させる」ことが大切になってきます)

 また、親御さんからすると「分からないから分かるまでやる」という状態になってほしいお気持ちは分かります。ただ、よほど粘り強さを育ててきた場合で無い限り、そういう事はまず無いと思ってください。特に、成績が良くない生徒ほどそうはなりません。
 なお、これは負けん気の強さなど生まれつきの性格的なものもありますが、小さい頃から成功体験や自信を与えてきたかどうかも大きく影響してきます。全てが過去の子育てが原因ではありませんが、後天的なものもかなりありますから、「性格だから無理」と諦めてしまうのは、少し子供がかわいそうです。

 蛇足となりますが、そういう生徒であっても、上記を踏まえて適切な指導をしていけば、負けん気を見せることも出てきますし、粘り強さも育っていきます。もちろん、それは「とにかく成績を上げる」というような近視眼的な指導では無く、継続的な指導と深い関わりとが必要となりますから、ご家庭では難しいようであれば、力のある先生に見てもらえると良いですね。