今回の諮問会では大して何も決まらないと予想していましたが、やはり具体的には次回以降に詰めていくことになったようです。
ただ大枠として、現在行っている「特色化」と「一般」の2回に分けている入試を、一本化する方向は確定したようですね。
これによって教育現場では、特色化選抜導入時以上の混乱が予想されます(笑)
指導要領改訂が重なるため、輪をかけて大変なことになりそうですね。
さて、議事録を読む限りでは、いわゆる「一般入試」を全生徒に必須とした上で、学校ごとに独自の選抜方法を組み込むことになりそうです。
今の制度では、特色化試験は面接や小論文などだけでパスできるところもあるため、一部の生徒は筆記試験を一度もやることなく入学できてしまうという矛盾があり、そこを改善できることになります。代わりに、筆記試験が苦手な生徒は逃げ道がなくなるとも言えます(笑)
また、1月に私立入試、2月に特色化選抜、3月に一般入試とテスト連発で慌ただしかったのも改善されます。これは生徒はもちろん、教員側にもかなり負担が大きかったと聞いています。
特色化選抜を振り返ると、導入当初は「予想がつかない」「各校で趣向を凝らした、味のある問題が出る」など、教える方としても選抜方法としても非常におもしろかったのですが、この短期間でみるみる制度疲労を起こし、結果的に入試の公平さや入試問題の質自体を下げることになっていましたからね。
このタイミングでの1本化は、改善にしかならないと思います。
ただし問題は「学校ごとの独自選抜方法」とやらがどういったものになるかですね。
「1回の入試に集約」というのが、言葉通り同一日に行うということなのか、それとも2日に渡って行い、2日目は完全な独自問題などを用意するということなのか・・・
また、用意される独自選抜方法というのも、特色化のような独自問題なのか、面接や小論文など従来あったものを指すのか、それとも大学のAO入試のようなものが広まっていくのか・・・
素直に考えると「一般入試+独自問題を1日か2日で実施」ですが、特色化の問題が統一化された経緯もあるので、各校が独自問題をやるかどうかも怪しいです。
まだこれから煮詰める段階なのではっきりしたことは言えませんが、最後は「そういう方式まで含めて学校が決めて良い」という丸投げが行われるパターンだけは避けてほしいです。
それこそ学校ごとにバラバラになって混乱が加速しそうです。
ただ、結局は勝手に決まって上からおりてくるものです(笑)
結論が出るまで、おとなしく待ちたいと思います。
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