岐阜県の塾の評判 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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 今日は思い切って、岐阜県の塾についての個別評価(辛口)をしてみたいと思います。あくまでも「現時点(2010年)」での「保護者や生徒などに聞いた評判、噂をもとにした個人的な見解」です。関係者ではありませんから、その点はご承知おきください。

 なお、中学生に限った評価のため、私立中学入試や大学入試については、また評価が変わってきます。


・秀英予備校

 全国区の大手塾です。テキストはなかなか良いのですが、指導内容に魅力がありません。静岡では実績もあって情報量も多いため強みがあるのですが、岐阜では特に何のメリットもありません。
 教師の入れ替わりが激しすぎて、若い教員ばかりというのが最大のマイナスポイントです。研修で補ってはいますが、所詮は決められた授業という枠の中だけのことであり、本当の実力を持った教師が少ないです。さらに、大手塾によくある傾向として「都心に良い講師を優先配置し、地方に残りの講師を配置する」があり、地方である岐阜県内、特に岐阜市以外ではこの傾向が顕著です。
 何より、講習無料で生徒を釣る、最初だけよい先生が授業をする、実際に入ったらなかなか退塾させてもらえない、指導よりも生徒募集に力を入れているなどの企業化してしまった商業主義の塾ですから、佐鳴予備校同様に、基本的にはやめたほうが良いです。
 ブランドに惹かれる方や、綺麗な建物に憧れる方には良いでしょう。


・佐鳴予備校

 全国区の大手塾で、ここは基本的に秀英予備校と同じです。ただ、こちらのほうが商業主義が強いですね。
 ここは毎年「経営利益が全国の塾で1位」なのを喧伝しています。これを聞いて「すごい塾だ」と勘違いしてしまう保護者が多くて怖いのですが、それはやめましょう。経営利益が大きいのは「売上が多い」一方で「経費が少ない」ことで、つまり「月謝や生徒1人あたりの支払額が高く、生徒や学習環境には還元しないで、会社の儲けになっている」ということです。
 実際、教師の給料が募集結果などでダイレクトに決まりますし、教師の入れ替えも非常に激しく、教育的な人間性という点では非常に疑問を感じます。
 授業はマルチメディアを駆使した非常によい教材を使っていますし、力量のある教員は非常に指導力もあるのですが、生徒の集まらない校舎には人気の薄い教員が集められるため、岐阜県でここに入るメリットはありません。実際、岐阜県の校舎は減りつつあります。秀英予備校と同じく、研修校舎のような位置付けになっている面もあるため、くれぐれも注意しましょう。



・志門塾

 西濃学区で1番の地方大手塾ですね。オリジナルの教材やテストを行っており、教材作成力はかなり高いです。中3対象の模試もわりと精度の高いものを作成しています。
 指導力もなかなか定評があったのですが、ここ数年、岐阜地区や滋賀県への校舎展開に力を入れており、校舎数を急激に増やしすぎたために、教員の質が落ちた(薄まった)せいで、指導力も落ちています。入る教室によって当たり外れも大きい状況ですね。
 大垣地区ではブランド塾と言えます。


・リード進学塾

 東濃学区で1番の地方大手塾ですね。
 ここは地方塾にしては珍しく商業主義の強い塾で、営業面が上手です。発足当初は東濃学区で1番だった東進ゼミナールを徹底的に真似し、システムや広告なども常にそこを意識した内容になっていました。しかし、今では猿真似から脱却し、東濃学区では盤石な勢力を誇りながら、他学区へと校舎展開を加速させています。志門塾同様に教材のいくつかが市販されているなど、作成力もかなり高まっています。
 定期テスト対策などには過去問をやりつくすなどするので、得点アップだけを割りきって希望するならば効果は高いです。高学力の生徒にはしっかりとした指導をしてくれるようですが、低学力の生徒だと入試直前に1つの教室にまとめて放り込まれて自習状態・・・などというひどい扱いを受けることもあるようですから、そういう層は注意が必要です。
 また、厳しさを売りにしていますが、課題が多くて理不尽に叱られるといったタイプの厳しさの校舎も多いです。大量の宿題に追われて、学校で必死でこなしている生徒も多く見かけます。無理矢理にでもやらせたい場合はぴったりでしょうが、依存体質の生徒を育てやすい指導方針のため、自学力のある自立した生徒を育てたいなら避けたほうが良いでしょう。



・東進ゼミナール

 可茂学区で1番の地方大手塾です。地域の圧倒的な人気を誇るブランド塾でしたが、ここ数年は商業主義の色合いを強めており、授業料以外の料金がいろいろとかかったり、勧誘の電話がかかってきたりなどの良くない噂がありました。そのせいもあって、リード進学塾をはじめとした様々な塾にシェアを奪われているようですね。
 これまで出てきた塾と違って教材作成力が低く、昔は指導力の面で評判が高かったようですが、最近は先生や校舎によって差が大きく、全体的に低下しているという話を聞きます。上記の他塾と比べてシステム化が中途半端なため、校舎による指導力や指導内容、さらには指導方針の違いが大きいのが特徴ですね。校舎によってあまりに違いがあるのは困りものですが、入る場合は校舎選びも重要でしょう。



 とりあえず最大手と、現時点で地区1位の塾を書いてみました。岐阜学区は塾の数が多すぎるのと、他学区から攻め寄せてくる塾が多いなどの事情もあって、どこが1番かはっきり分かりません(笑)また、飛騨学区は情報が少なくて割愛しました。申し訳ありません。

 確実に言えるのは、岐阜県では「全国区の大手塾に入ることで得られるメリット」が、他の地区と比べて非常に薄いです。これは地域性と言えると思います。

 また、岐阜県は地方大手塾が非常に強いのですが、これもここ数年の少子化などの流れで、指導方針や塾の運営などが揺らいでいる面があります。

 ですから、他県で起こった塾業界の再編成が、数年遅れで岐阜県にも起こる可能性がありますね。そうなった場合は、もう少し小ぶりの、活きのいい中小塾(将来の地方大手塾候補)が出てくることでしょう。実際に、今でもあちこちにそういう塾ができつつあります。

 そういった塾は完成度が低いため指導にアラがあったり、教師の質にも当たりはずれが大きかったりするのですが、その分当たりを引くとかなり良いこともありますから、あえてそちらを狙うのも手でしょう。

 塾の数が少子化に合わせて減るどころか増えているくらいですから、選択肢が広がるメリットがあるとともに、生徒や保護者の見る目が問われることにもなるでしょう。悲しいことですが、「塾は簡単に起業できて儲かりやすい」職種と言われているだけあって、生徒をお金としか見ていない利益主義の塾や、知識や技術も無いのに簡単に塾を開いてしまう安易な教師も非常に多いです。

 どちらにしても、塾に頼るだけでなく、自分の道は自分で切り開く気概も大切にしてほしいものです。

(なお、個別指導については触れていません)

 

 

※ 2010年当時の記事です。
 

 

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