塾や家庭教師には頼らずに「独学で勉強する」人もいるでしょう。
今や、塾に通うのが当たり前のような時代になりました。もちろん、「それは合わないから、自力でやる」という人もいるでしょう。しかし、「うちは経済的に余裕が無いから自力でやる」という人もいると思います。
それでは「独学で高校受験が可能か?」という話ですが、「高校受験くらいなら絶対に可能」です。もちろん、地区トップ校となるとなかなか大変ですが、それでもやり方さえ間違えなければ十分に可能です。
今は環境が良くなりましたから、やろうと思えば大学受験でも十分に可能です。一方で、言われないとやれない人や、頼らないと不安に感じる人もいて、実際はそのケースのほうがはるかに多いでしょう。そして、そういう人が塾や家庭教師を上手に活用することは、決して悪いことではありません。
どういう勉強法を選ぶかは、その生徒の特性、状況、能力、才能などに合わせるべきです。塾や家庭教師のほうが伸びる生徒もいますし、反対に自主性が育たない生徒もいます。塾をやめてからのほうが成績が伸びた生徒もいますからね。本当に十人十色ですから、こればかりは「こうすれば絶対に良い」ということは言えません。
いろいろな塾や通信教育を試すのも良いでしょう。失敗による遠回り、無駄な時間やお金の浪費を防ぎたければ、身近なプロに相談した上で決めると良いと思います。何にせよ、独学が一番良いというつもりも、塾が一番良いというつもりもありません。大事なのは、いつも「生徒に合った学び方」なのですね。
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そしてここでは、どういった理由にせよ、独学を選択したとして話を進めましょう。
その際に問題となるのが、「やり方さえ間違えなければ」の部分です。その正しいやり方が分からないから塾に行かせるわけですし、実際に間違ったやり方をして不合格になる家庭もたくさんあります。
そもそも「独学」と言っても、完全に独力でやるのは難しく、また、その必要もありません。ネットや本などで情報を仕入れたり、学校の先生や身近な人に相談したりして進めていくことが大切です。学ぶ瞬間は1人であっても、そういう「情報源」や「相談者」は絶対に必要なのですね。
(もちろんそれは大学受験でも、社会に出てからも同じです)
ちなみに、私も大学受験まで完全に独学でした。単純に塾に行ってまで勉強するのが嫌だったのもありますが(笑)、経済的に余裕が無かったのも大きいです。もしお金に余裕があれば、塾には行かないまでも、通信教育などは手にしていたことでしょう。実際にお金を使ったのは、学校の費用を除けば、自分の好みで選んだ数冊の問題集くらいです。
その経験から分かるのですが、本当の独学をしていると、遠回りや大きな間違いに気づけないことがあります。
私も今から思えば勉強法がまずかったと思うところがいくつかあります。「塾に行っていれば良かった」という後悔の気持ちはありませんが、「学校の先生がもっとしっかり指導してくれていれば」と思ったことはあります。特にまずかったのは、大学入試までに1度も「過去問」と言うものを解いたことが無かったことです(笑)
そもそも、「他の問題は解かなくても過去問だけは解いておけ」と言われるくらい重要なのが過去問です。これだけでも軽く10-20%の得点の上積みが狙えるものですからね。それを当時は、「一度出た問題はもう出ないよね」くらいに考えていました(笑)
今思えばあり得ないことで、それこそ何度も解いてから挑むべきで、たったの1度も解かずに挑むなど正気の沙汰ではありません。塾にも通っておらず、まだネットなども無かったため、正しい情報を得る手近な機会すら無かったのですね。
社会的な成功者やプロスポーツの選手は、才能と運、そして努力の量に人一倍優れています。しかし、それだけでなく「良い師やコーチ」に恵まれているケースがほとんどです。良い師に恵まれなかったために、才能を開花させることなく諦めてしまった人も、歴史の中には大勢いることでしょう。
勉強もそれと同じです。ただ教科知識を教えるだけの先生ではなく、受験や将来を見据えて導いてくれるような「良い師やコーチ」が大事なのですね。
確かに、「経済的に無理だから独学しか選べない」と言う人は、選択の余地がありません。たとえ塾に入ったほうがうまくいくタイプだとしても、自力で切り抜けるしか無いでしょう。ただ、人によっては、そのことを不幸と思うかもしれませんが、その分「自立的に学ぶ力」や「生きる力」が身につくため、長い目で見ると必ずしもマイナスでは無いことは、自分の経験からも自信を持って言えます。
生徒の皆さんは、置かれた境遇に嘆くだけでなく、逆境をバネにするくらいの勢いで頑張ってください。親御さんも、後ろめたさを感じるのでは無く、今の環境でできる最善を尽くしてあげてください。自分にとっての最善を尽くしていけば、絶対に後悔しない人生が歩めるのですから。
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そして、「独学」で受験勉強をスタートさせるにはそれなりの準備が必要です。力のある生徒ならともかく、大抵の生徒はいろいろな所でつまずき、思ったような成績が出せずに苦労します。
また、いつも言うような「短期的な勉強法」に偏ってしまうようだと、結果的に生きる力を損なうことになります。しかし、1人でやっていると不安になりがちですから、どうしても間違った方法に踊らされる可能性は高くなります。
そうした場合、生徒が自分で見直すことが理想ですが、親が環境を整え、時に修正してあげることも必要だと思います。「代わりにやる」ような関わり方はまずいですが、「支援する」ような関わり方なら問題ありません。
教育方針として家庭教育で乗り越えるという方も、家庭の事情で仕方なくという心苦しさのある方も、まずはできる範囲で、できることから始めてみてください。
それでは、高校受験を独学で受かるために必要なことを見ていきましょう。
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