Adobe Premiere Pro CCで
ウルトラマンのスペシウム光線を作ってみた。
完成動画がこちら。
制作方法を紹介。
(1)Photoshopで光線素材を22コマ作る。
今回の光線の長さ(尺)用に必要なコマ画像は22個。
それをPhotoshopで根気よく作成する。
光線発射から、次々と光線の軌跡を増やしていく。
光線の光が少しランダムに変化するように作り込む。
作り終えたらアニメセル画像として各レイヤーを1ファイルに保存していく。
22個のレイヤーを作成したので、22個のアニメセル画像保存となる。
背景透明のPSDファイルかPNGファイルで保存。
(2)光線効果素材を作る。
光線が発射される瞬間の「輝く発光」。
延びた光線の軌跡の背景用の「薄いボカシブルー」。
Photoshopでこの2個を作成しておく。
背景は透明。
(3)Premiere Pro CCで作り込む。
プレミア起動後、(1)と(2)で作った素材画像を読み込む。
読み込んだ画像素材ファイルをシーケンスに画像のように配置していく。
画像ではシーケンスV7に左から順番に素材を配置している。
配置した素材をコピーしてV7シーケンスの上に少しずらしてペーストする。
画像のようにV7〜V10の4段を作る。
一番下のV6シーケンスにV10の開始位置に合わせて「薄いボカシブルー」素材を配置。
一番上のV11シーケンスに「輝く発光」素材を最初から開始となるように配置。
光線の音源素材をオーディオシーケンスに配置。
(4)スペシウム光線の基本動画完成
こうして完成した動画がこれ。
スペシウム光線だ!
Youtube公開:スペシウム光線の動画作成(基本)
(5)ウルトラマンスペシウム光線発射動画
次に完成したスペシウム光線とウルトラマン人形を合成。
ウルトラマンが光線発射、命中、爆発の流れを動画に!
Youtube公開:スペシウム光線の動画作成
(ウルトラマン発射タイプ)
Premiere Pro CCで作成した動画プロジェクトにウルトラマンを合成させる。
背景透明のウルトラマン画像をV5シーケンスに配置。
(3)で作成した光線部分のシーケンスを光線発射終了直後にペーストする。
光線の画面上の位置は左へ移動。
光線軌跡の終了部分に爆発素材の動画を配置。
光線が当たったタイミングに爆発動画を配置する。
(6)ウルトラマンVSネロンガ
Youtube公開:スペシウム光線の動画作成(ウルトラマンVSネロンガ)
最後の仕上げに透明怪獣ネロンガ人形と背景を合成。
山の背景画像を配置、スペシウム光線が命中する位置にネロンガ動画を配置。
これでネロンガがスペシウム光線で爆発、大破だ!
(5)で作成した動画に怪獣を合成。
ネロンガはグリーンバック背景でスマホ撮影した動画素材。
Premiere Pro CCに動画ファイルを読み込み。
その動画ファイルにクロマキー合成効果を追加、背景を透明にする。
さらにネロンガ動画には「稲妻」効果も加えた。
背景に山の風景画像を配置。
(奥飛騨温泉旅行時に撮影した自前の画像を使用)
スペシウム光線発射の衝撃でウルトラマン自身が少しブレ動くようにした。
今回Premiere Pro CCとPhotoshop CCだけで作成したが、
これを、1960年代に円谷監督がアナログ技術で作ったのだから脱帽である!
ちなみに、今回のスペシウム光線発射イメージ動画。
完成するまでに試行錯誤作業が8回かかった。
またAE(After Effect)などは使わず、Premiereだけの機能で作成。
これだから特撮動画作りはやめられないっ!!
I’ll be in touch.