A Drummer without the sense of rhythm -6ページ目

地元から総理大臣が誕生…

ま、あんまり関係ないが、地元ではそれは大騒ぎでしょう。
僕が小さい頃は田中六助さんというのがいたが、うちの親は社会党の支持者だったんで、どうも保守系のイメージが悪かったです。

僕が生まれた頃をピークとして小学校くらいまで
「炭坑町=労働運動=社会等系」という流れと
「炭坑関係経営者と利権関係者=反労働運動=やくざの動員」という流れが激しくぶつかる場所でした。
しかもそこに部落差別問題、朝鮮強制労働者問題等が絡みまくるカオス。
炭坑が無くなってからは産炭地にばらまかれる助成金を巡っての様々な抗争と汚職、殺人事件。
うちの親はそんな田舎町で役場勤めをしていたので、相当な苦労があったと思います。ご苦労様です…。

そんな中を勝ち残って来て大きな財を築いた「自称オタク総理」が誕生。
どうなることやら…って別に興味は薄いです。

「庶民感覚の政策を…」とか「消費者の目線での政治を…」とかいいますが、全く必要ないと思います。

ところで、16~7年前に社会党が政権とるっていうびっくり仰天な事件がありました。
僕はそのときまで、昔からのイメージで社会党に投票してました。
…で、社会党の役割がわかりました。政権を取る事ではなく「外から異議申立て」の声をあげる事。
それです。まあ、そんな奴も必要なんですよ。

麻生先生、地元に仕事ばらまいてくれ。「アキバ系」って言うくらいだから、IT関係とかいいんじゃない。
で、地元のN君。こっちに仕事まわしてくれ(笑)。

人類2.0

サルがヒトになる過程には、直立二足歩行と被毛を失うという2大事件がある。
この直立二足歩行を始めた理由について、「狩猟・肉食説、種子食説、腐肉漁り説」などなど、獲物とそれを割る石器を持ち歩いたためだという。ヒトは直立と共に犬歯を失っているが、それが骨やその髄を食べるために進化したのだという。たしかに犬歯をなくすと、下顎が前後左右に動いて骨などに咀嚼に適応出来る。
とか、なんとか…

このブログは、いきなり簡単に「結論」に到達して、後はその理由を「大げさに意味ありげに」考察する事が目的なので結論を書こう。
猿が立ち上がったのは「ネットワークが欲しかったから」です。目的は「分散処理能力」です。
「前足=手」を自由にしたのは目的達成に向けて「道具を作るため」でしょう。


恐竜が闊歩してた時代、
移動距離が必要な種は強力な後足を獲得した。
空を飛ぶ事が必要となった種は前足に翼が出来た。

人類は「車輪」→「蒸気機関・内燃機関」→「飛行の道具=飛行機」を自由になった「前足=手」で作った。
まず、地球全体に分散した人類の交流を可能にしたのである。
もちろん全ては「ネットワーク獲得の為」である。
さらに「電話・無線通信」によって「情報ネットワーク」形成の強化が始まる。
で、インターネットによって、携帯電話網によって、飛躍的に「ネットワーク化が加速」して行く。
今まさに、その真っただ中でしょう。…と、ここまで相当はしょってぶっ飛ばして来ましたが。

もう今でも、様々な分野がそれぞれの方向へ、あまりに高度に進化してしまっているので、人間の一生を約75年とすると、基礎学力の獲得や基礎研究の段階だけで一生終わるなんて事も出て来る。
例えば、哲学や思想の本をいきなり読んでも、そこで使われている「言葉、言い回し」特に「抽象度」についての
かなりの知識と「考察の鍛錬」がないと、本題に入る前に提示されている事の概要さえ理解できない…みたいな事。

苦労して訓練する過程での脳細胞の活性化などの重要性は認識していても、ここから先に行くには、人に課せられた生理的な時間が足りないのだ。
となると、脳のOS(仮)を更新して、予め基礎的な能力を充実させる必要にせまられる訳だ。そして、必要な基礎情報を共有しながら全体で「次のステップ」へ進んで行く。

インターネットは不完全ではあるが「時間の制約」の問題に関して相当な役割を果たし始めた。
例えば、「車輪の発明」について検索すれば、グーグル検索で30,400件の関連ページが検索結果に表れて、様々な情報が瞬時に得られるようになった。
ほんの15年前には図書館で1日つぶれただろう。

こうなって来ると、「身体の器官を介しての他との交流」が、かなりの制約と感じられて来るのである。
インターネットに限っても「手でキーボードを打って」「手でマウスを操作して」「目で文章を見て」等が足かせとなる。

でどうするか?
2足歩行動物の最後の目的、「人類の脳が全てネットワークで繋がる」事になればいいのである。
「概念の共有化」「共有化した概念への異議申立て(?)」「共有化した概念の更新」など、人類全体の「分散処理」で行う。
「人類2.0」。指揮者はいなくていいのだ。
そのごくごく小さな片鱗は、「wiki」や「2ちゃんねる」に垣間見れると思う。

「wiki」や「2ちゃんねる」は無秩序で問題だらけというが…
ほとんどのマイナス要素は「DNAの伝達による物理的な種の維持」から生まれるものがほとんどと思われる。(…また、いきなり簡単に「結論」に到達してしまった:笑)
ぶっちゃけ我々は、父親の「玉」から飛び出て母親の「膣」内で、勝率2億分の1~5億分の1の壮絶な競争をする。
無事そこで奇跡的に勝利しても、その先ずっと、自分が運ぶDNAを次の世代により良い条件で受け渡す為に、他のDNAを「自分より劣る」ように見せかけたり、「殺戮」したり、とりあえず「協調」したり「派閥を作る」、「知性や能力がある」ように見せかけたり、「財力や権力がある」ように見せかけたり、「美しい形状の身体」の設計図を持っているように見せかけて競争しなければならないからだ。
「DNA」から開放されればいいが…それはもう人類ではないですね。「人類2.0」。

すみません。また無駄な時間を費やしてしまいました。

トニーウイリアムスは「嵐を呼ぶ男」

トニーウイリアムスと言えば、マイルスバンドのドラマーである。
ドラマーなら「嵐を呼ぶ」のが役割である。(By ゆうちゃん)

「フォア・アンド・モア」とか「イン ベルリン」とかの頃である。
僕がレコードでそれらを聞き始めた頃(70年代後半ですね)実はさっぱり分からなかったのだが、映像で見ると凄い発見があるものだ。最近買ったDVDを見てあらためて驚愕した。
16~17歳のツルツルの育ちのよさそうなぼっちゃんがドラムに座るなり「嵐を呼ぶ」のである。
BPM300オーバー、時にBPM380くらいで全くハネないのにスイングするシンバルレガートを延々やる。
実は、細かくリバウンドを拾ってどうにかしてるんだろう…と思っていたら、
ステックの振れ幅がびっくりするくらい大きく跳ね返っていて、しかも大音量なんです。
ときおり入る5連打なんか、ビデオのコマには写りません。…凄い。。

また、よけいな探求がはじまってしまった。
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BPM380ということは、0.158秒間隔でビートをきざむ事になる。
それだけで1秒間に6.3回右手でシンバルを叩くことになる…しかし、ドラマーなら、まあ問題なくできる範囲である。
X-JAPANのYOSHIKIなら足で30分くらいできるでしょう。
で、問題は5連打である。ビートを2分割した音符での連打であるから、0.0789秒の間隔で5回シンバルを叩くのである。
そしてトニーウイリアムスはこの時でも40cmくらいはスティックを返している。
ということは往復80cmを0.0789秒で移動するので
80/0.0789=秒速1013cm
1時間での移動距離は1013×3600秒=3646800cm=36.468km
つまり時速36.5km。。。。あれっ、以外に微妙な数字になってしまった。あんまり凄くない。

…いけない。ここで大切なのは、往復運動なので、常に初速0から僅か0.03945秒で40cm移動していると言う事。

ややこしいので加速度を一定とすると初速度をv0、aは加速度。tは時間、xは移動距離とすると
x=(v0×t)+(1/2×a×tの自乗)

初速度v0は0なので加速度aは
0.40=1/2×a×0.03945の自乗から
a=514m/s2

加速度514m/s2っていうのは脅威である。

しかも、次の瞬間には逆方向に加速度を発生させているのである。
(ただし、シンバルを打った直後はシンバルからのリバウンドを利用するのでその時は楽なはず)
参考までに
F1の加速度は約10m/s2
宇宙ロケットの加速度は6Gくらいだから58.8m/s2
(ちなみに戦艦大和の主砲の加速度は1400m/s2くらいらしいが…)

514m/s2の往復運動は、もの凄い「嵐を呼ぶ」 に違いない!
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というわけで、トニーウイリアムスは間違いなく「嵐を呼ぶ男」なのである。

…また、くだらない時間をすごしてしまった。

…しかし、トニーウイリアムスの凄さは聞けば聞くほど分かって来るのである。っていうか、いままで良く分かってませんでした。
バスドラのタイミングや入り方、フィルの符割、ダイナミクスにしても、なんで16~17歳であんな事が思いつくのか…バディリッチもスピード&テクニックは凄いが、トニーはセンスが尋常ではない。
ルックスから見ても宇宙人かも。