A Drummer without the sense of rhythm -7ページ目

なんで、あいつらが奏でる8ビートが気持ちよく感じるのか…。

久しぶりにP-FUNKを聞いてみる。「アトミックドッグ」の打ち込みスタジオ盤、Dr:デニスチェンバース参加ライブ盤、Dr:キャッシュワディ参加のライブ盤の3種。
ドラムのパターンは初心者が練習するような単純な8ビートパターン。でも、ぜんぜん違うのである。僕の好みで言うと、デニス>スタジオ>キャッシュワディとなる。
デニスチェンバースというとP-FUNK出身と言われるが、P-FUNKとデニスは合っているとは思えない…。デニス参加のライブ盤もP-FUNK独特のドロドロさが全くなくってオモロくありません。やっぱ、キャッシュやジェロームブレイリーでしょ。ドラマーとしてはデニスが一番凄いんですけどね、それも段違いに。
ところでなんで、あいつらが奏でる8ビートが気持ちよく感じるのか…。なんでそれを僕が表現できないのか…。

BPMが120の4つ打ち8ビートをドラムキットで考えると…

・ハイハットシンバルに0.25秒ごとに基本的に同じ速度と質量(ここは人間様がやることなので一定とはいかないが…)で木製スティックを衝突させるる事によって振動させ、シンバルの材質と形状に依存する固有振動数でもって減衰の速い「チッチッチ」あるいは「ジュッジュッジュッ」と擬音で表せる「比較的高い周波数成分を含む波」を人の鼓膜に伝える

・上の「比較的高い周波数成分を含む波」の4回に1回、つまり1秒ごとに3番目の波のピークに合わせて(ここは人間様がやることなので一定とはいかないが…)スネアドラムに衝突させられる木製スティックにより、スネアの皮と胴体(木製か金属製、最近は木製が流行り)、底面の皮に接触させられた
スナッピーと呼ばれる金属線が複雑に振動し、とても擬音で言い表せない「複雑な周波数構成の波」を人の鼓膜に伝える

・さらに0.5秒に一回、キックペダルのビータがバスドラムの皮に衝突し、「比較的低い周波数成分を含む波」が人の鼓膜に届く…
…すみません。非常に理屈っぽくなってしまいました。
これくらい誰がやっても大した違いがないじゃん。。。
…ところが大有りなんである。

まず、こんな規則的な事ならコンピュータにやらせればいいじゃん。そうです。
で、初期の打ち込みは単純に正確に奏でてみた。(もちろん音楽的に良い悪いは別にして)ぜんぜん違うじゃん。
ちょっと音楽に接している人が聞けばほとんどすぐ分かるくらい違う。
まあ、シンセサイズされたドラム音が生ドラムとえらく違うのでその影響も大きい。

…であればと、電子技術の進歩に合わせてサンプリングという方法で生ドラムから採集した波形(ま、録音したんですね)を命令に合わせて鳴らす方法に代わってきた。技術はどんどん進歩して、人間が演奏しているかのようにタイミングをずらしたり、音量にばらつきを与えたりすると、打ち込みとはほとんど分からないくらいになる。
…たしかに。
しかし、よく聞くと分かっちゃうのである。
技術的に高度な、例えばデニスチェンバースのような人とデニスチェンバースの音をサンプリングした打ち込みを比較しても、よく聞くと分かっちゃうのである。まあ、最初から最後まで通しでサンプリングされると分からんけどね。

非常に前置きが長くなりました。
つまり、デニスチェンバースと僕が叩くスネアとハイハットとバスドラムのタイミングと音量のバラツキ、周波数の成分の違いなんて数値的にはほんの僅かである。
さらにコンピュータとデニスとの違いなんて、さらにさらに僅かである。
ついでにデニスとキャッシュとの違いも僅かである。
タイミングに限って言うと、「僅か」というのは多分100分の1秒以下の単位である。なにしろハイハットはほぼ0.25秒間隔で刻まれている訳だから。
それなのに!!! なんでそんなに違いが出るのか??
なんで、僕はデニスチェンバースのように8ビートを叩けないのか????
複雑怪奇な高速フィルインの話ではない。単に8ビートの話。

まあ、別に同じに叩けなくても全然いいが…困った事はあちらの方がはるかに気持ち良いビートに聞こえるから悔しいのである。

理由を考えてみる…
・人間は、規則的に繰り返し到達する波について非常に敏感にその差異を感じる能力がある?
・多くの人が「気持ちよく」感じる「規則性の中の揺らぎ」がある?
・彼ら名人ドラマーは本能的に(あるいはたまたま)その「ゆらぎ」を表現できる?
etc
くそっ、ちょっとした違いなはずなのに。

もしかして
・黒人のリズムは素晴らしいといろいろなメディアで聞かされて来た。
・黒人の体型が日本人ではあり得ないので、「強そうな者へのコンプレックス」がある
・ほんとは別にその8ビートは気持ちいい訳ではなくて、何度も「良い」と思って聞いたから気持ち良く聞こえるようになった…
なあんてことは…ま、無いですかね。

…またまた、くだらん時間を費やしてしまった。

プライバシー公開レベル7

weblio辞書から引用
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プライバシー:
元来「私生活」「私事」を意味する言葉であるが,社会生活の複雑化・情報化に伴い,他人から隔離されてひとりで放っておいてもらうこと(let him/her alone)が重要な利益と考えられるようになり,この利益が人格権のひとつとして「プライヴァシーの権利」または「プライヴァシー権」と呼ばれるようになった。具体的には,私生活が他人によってのぞき見されないこと,私事が他人の表現行為によって公開されないこと,私事を他人に営利的に利用されないこと,などを主な内容とし,さらにこの権利をより積極的に捉えて,自己に関する情報を自らコントロールすることもプライヴァシー権に含まれると考えられている。わが国においては,プライヴァシー権は,憲法13条にいわゆる生命・自由・幸福追求の権利に基礎づけられた権利として,また私法上も不法行為に対する被侵害利益として判例(東京地判昭39・9・28下民集15巻9号2317頁「宴のあと」事件,最判平6・2・8民集48巻2号149頁「逆転」事件,大阪地判平6・4・27判時1515号116頁など)によって認められている。
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…だそう。

僕に埋め込まれている固有パーソナルチップは、僕の大凡の概要が記録されている。
大凡と書いたのは、「僕の全て」を記録するには現在の半導体技術では無理である。
将来的には月に埋蔵されたシリコンを人類DBとして利用する計画が持ち上がっているが
まあ、今のところは現実的ではないし、詳細は各個人の脳による記憶にまかせたほうが人類の長い目で見た進化にも良いらしい。DNAへ少しずつ蓄積される方が理にかなっている事は、何となく理解できる。
現在の地球では「公開レベル7」がデフォルトなので、7以上のより詳細な情報以外は15m以内に接近した他人のチップに公開される。もちろんリクエストがあれば、こちらが了解すれば「レベル10」=全公開まで可能だ。
ただしその場合、リクエストする側も僕に対して「レベル10」までの公開となってしまう。
「レベル7」以上に公開し合う事を「腹を割った」と言うらしい。

ちなみに「レベル7」で分かる僕の概要は…
・小さな会社を経営している
・妻子持ち
・逮捕歴無し
・北九州に18歳まで住んでいた
・平均寿命から計算するとあと28年くらいのライフである
等である。

飲み屋で隣に座った30代と思われる男性とひとしきり会話した後、
「レベル10」のリクエストを出して見た。
(もちろん、こちらもレベル10公開であるが)
「レベル10」公開は情報が多すぎて、こちらがある程度ブラウズしなければならないが…
彼のチップからは
・システムエンジニアであるが、今はフリーランスで派遣社員である
・去年の年収は950万円である
・貯蓄の残高は2400万円
・付き合っている彼がいる、つまりゲイである。
・21才のときに男の幼児にイタズラをして性犯罪歴がある
・音楽の好みは90年代後半のいわゆるクラブミュージックで、よく渋谷のクラブに行く
・車は所有していないし興味もないが、イタリア製の1000ccのバイクを持っている
・感情の起伏が激しく、ときにコントロールできないほど落ち込む
・僕の事を興味の対象と最初は思ったが、思ったより接点が無いと感じている…
等の情報を得られた。
僕の彼に対する興味がさらに脹らんで行くことを察知して、彼は「レベル10」公開を遮断した。
むこうが僕に対してブラウズした結果、あまり面白い奴だとは思われなかったようだ。
彼は軽く会釈して、僕から15m以上離れて行った。

…なんて世界を空想してみた。また、無駄な時間をついやした。

僕のバイクは僕の寿命を延ばす?

僕のバイクは当然ながらカワサキであーる。
カワサキなかでも、当然一番凄い奴を選ぶのであーる。
となると、00年式のZX-12Rであーる。
なぜかと言うとその翌年からヨーロッパでの速度規制が出来て300km以上出せなくなったから。(ってか、出すのか、それ以前は!)
つまり、このバイクはつるしのままで時速300kmを越える。
メーター読みで340Kmフルスケールを振り切った強者もいるらしい。
わたしは330kmで余裕だった…。。ウソです。
一瞬、260km出した事があるに過ぎない。まあ、実測250kmくらいでしょう。
200Kmは通勤途中でよく出てしまう。…ほんとに出てしまう。すぐなんです。
命がいくつあっても足りないようなバイクだが、実は寿命は伸びるのであーる。

アインシュタインの世界であーる。
特殊相対性理論を説明する時に、よくこんな例が出る…
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2.4光年離れた星に、速さ 3c/5(光の速度の60%の速さ) のロケットで行って帰って来る事を考えよう。
ロケットに乗っている人にとっては、2.4/0.6=4 4年かかって星につき、4年かかって帰って来る事になる。歳は8才増える。
ところが地球にいる人にとっては法則によるとこうなる、
8年*1 / root(1-(v/c)2)8*5/4=10
で、10年かかっている。地球上の人は10才歳をとる。
ロケットから生テレビ中継を8年間してもらうことにしよう。
光の速さの60%で遠ざかるロケットからTV中継用の電磁を発射するので、地球には遅れて届く。
いろいろ計算すると、行きは、速さ 3c/5 で遠ざかっていくので、地上の人には2倍の時間がかかるように見える。つまり4年間のテレビが終わるのに、8年間かかる。
帰りはその反対で光の速さの60%で近づくロケットから電磁波が発射されるので、いろいろ計算すると、地球には早めに届く。ちょうど倍速早回しに見えるから、4年間のテレビが2年間で終わる。
両方合わせて、8+2=10 10年間かかって、生テレビ中継が終えることになる。
地球人は10才歳をとると言う訳。
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わかんないですよね。
…で
僕が仮に第三京浜を250kmで往復走破するとしよう。
全長16.6km×2=33.2km
なので、走っている時間は僕には32.2/250=0.1288時間=463.68秒(7分43秒68)となる。
で、港北パーキングで飯喰ってたヤツにはこうだ。
光は秒速300000km、僕の12Rは秒速0.06944km
root((1-(v/c)の自乗) に数値を代入すると
root((1-(v/c)の自乗)=root((1-(0.06944/300000)の自乗)=root(0.9999999999994642627)
すみません。計算機の桁がありません。
つまり、463.68秒×(0.9999999999994642627の平方根)がそいつの経過時間である。
計算機が追いつかないが理論上は確実にそいつの人生に比べて僕の人生は伸びているのであーる。
…まあ、時速250kmで往復すれば、寿命が縮む思いをするのは確実なので、精神的には人生は短くなっているとも言えーる。。。
またもやくだらん時間を費やしました。
相対性理論についてもいろいろ検索もしたが、忘れる事にしよう…。