再掲載
My HOME+ 2009 AUTUMN vol.18で
「木の家づくりを愉しむ」というテーマで掲載された「RIDGE 」が
今書店で発売の2010 WINTER vol.19で
「動線から考える使い勝手の良い間取り」ということで
再掲載されています。
興味をもたれた方は、
バックナンバーでvol.18を見てくださいね!
インサイドアウト
二宮の海苔巻き話はこちらのコラム にも記載されています。
さて、
アメリカの建築家グレッグ・リンが自身の横浜フェリーターミナルコンペ案をレクチャーする際に、
「日本の海苔巻きには2種類あります。
ひとつは海苔が表にあるもの。
もう1つは海苔が内側にあるもの。」
日本好きのジェフ・キプニスが
「TEKKA MAKI!」とあいのて。
海苔が内側のものはかなりイレギュラーかと思うのですが、
グレッグの案は2種類の海苔巻きがねじれて
空間が交差管入するものでした。
久々に分厚いコンペ作品集(エントリー番号520)を読み解きました。
海苔巻きという空間モデル
今日は忙しくてネタがないと菱谷がいうので二宮の代行です。
今年になって始めて見た展覧会は現代美術家の束芋さんの個展「断面の世代」/於:横浜美術館 2009年12月~2010年3月/稀有の才能に刺激を受けその後しばらく自分勝手な妄想を巡らせています。
戦後生まれのいわゆる「団塊の世代」に対して、束芋さんは自身を含め70年代生まれを「断面の世代」と名づけています。それぞれの世代を太巻きに喩えると、団塊の個々はひとつひとつの具であるのに対して断面の個々は太巻きの断面なのだという。
ここでいう断面というのは、一枚一枚は薄っぺらだけれど、みな共通のすべてを持ちあわせているということ。厚みのない断面でありながらそれらが合わさることで新しい全体性が作られるだろうという発想。
画一化した団地で生まれ育ってひとつひとつの個性なんていうのはある種の幻想だと言っても、団地こそは、現代的な家庭生活のセットとして不自由なくとりあえずすべてが備わっていたわけで、それを画一だと否定するのではなくて、むしろその共有かつ固定された断面のなかから生まれる微妙な差異に目を向けてその集積から新しい全体性が生まれるのだという脳内のイメージ。
というわけでプロローグだけでも、いろんな自分のイメージとリンクしてきてわくわくうれしくなってくるのですが、作品を生み出すアナログなドローイングとデジタルなプレゼンテーションがまさにクール。
またとても長くなってきたので、続きは近くホームページのコラムで!
長期優良住宅制度
まもなく登録更新となる、とある家づくりサポート機関の書類を作成中に
ハタと手が止まってしまいました。
「長期優良住宅制度」への対応という項目が今年から増えており
しない、する、条件つきで対応する
の3択。
設計料の用紙にも
「長期優良住宅対応をする場合について設計監理料以外に建て主から受け取る費用について全て記入してください」と。
ニュースで頻繁に取り上げられていた頃は建て主さんからの質問も多かったのかもしれません。
そうすると、次はエコポイント対応建築家かどうかが問われる時代に?
壊して捨ててどんどん建替えよう!
とPRする「長期優良」とか「エコポイント」住宅ってエコ?
翻訳者=コーチ
昨日のブログで書いていた
カラマーゾフ読みというのは長距離水泳のようなものかも。
コーチングによって異なる水泳観になるように、
翻訳者がだれなのかによっても全く異なる体験になるはず。
いったん始めたらもうすべて任せて従うしかない。
どちらにしても先の見えない苦行です。
クラブのロッカーに古橋廣之進先生の至言が貼られています。
「魚になるまで泳げ」
翻訳者
今年の抱負として「カラマーゾフデビュー」を掲げています。
ネットで調べたところ、
米川正夫、原卓也、亀山郁夫、と3人の翻訳版があると・・・
レビューを読んでも判断し辛く、
どなたか推薦がありましたら教えてください。
とある建主さんが
「水滸伝・北方謙三は19巻もあって読む楽しみが続くからうれしい。しかも読み終えても始めは忘れているのでまた楽しめる。」
とおっしゃっていましたが
私の場合カラマーゾフの登場人物を記憶できるかがカギでしょうか?
月半ば
一月半ばなのでスケジュールの再確認を。。
○大磯の住宅施工図チェック・現場監理→配筋検査スケジュール決定・施工図がたくさん送られてきて、構造担当久米さんと二宮がチェックバックに追われています。
○一世帯二世代住宅→祝契約・確認申請済でまずは既存解体工事へ
○二世帯三世代→工務店見積待ち→工務店から質問がきはじめました。まちづくり課および自治会の地域協定書類提出はどのタイミングで?
○海の住宅実施設計スタート
○伊豆の住宅現地調査・役所打合せ→基本設計スタート
書き出すと順調な感じでいい。
おまけ:昨日建主さんの工事契約で工務店に伺いました。
地元の老舗工務店さんなので、生活のエリアが私とかぶっていると思っていましたが、
社長のお孫さん(小学校低学年)と二宮の通っているプールが同じことを発見・・・
伊東土産
伊豆高原のとある計画敷地を視察ののち、自然公園内の規制確認に市役所へ。
施主家族は経営する会社の近くで黒川紀章設計のリゾートマンションにお住まいとのこと。
せっかくなので、途中立ち寄らせていただきました。
海を一望する高台に聳える大きな建物ですが、一見して建築家が関わったようには。。。
と思いながら玄関ロビーを抜けると
ありました!
プールの中にバーがあったっていいじゃないか!
取り壊された六本木プリンスホテルの中庭に同様のプールがありましたが、こんなところで再会するとは!
小雪が水割りしてくれそうなイメージです。
発光するシースルーエレベータで地階に降りれば掛け流しの温泉浴場があり、毎日住民たちで賑わい。。。
バブル期のリゾートマンションとはいえ、今はリタイヤした年配をはじめ半数近くがちゃんと住んでいるから、手入れが行き届いて大切にされているという印象を受けました。
別荘や観光用施設の多くが夕張のごとく廃墟になっていく中、この黒川さんのマンションは人知れず立派に生きながらえているようです。


