音楽と脳科学
音楽が脳の働きと密接な関係にある、といわれています。
又音楽療法という物も実は昔から行われていてギリシャ時代には既に音楽の処方箋があったそうです。
さて科学が発達した今、どのように人間の脳や肉体に音楽が影響しているのか科学的に証明されているのでしょうか。
音楽療法は各国で盛んに研究されるようになっていますが、モーツァルトの故郷ザルツブルグでも非常に高度の研究がされています。
ザルツブルグ大学の中にある研究室で世界第一線の研究をされているフランツ・ウェドナー先生に研究の内容を伺ってみました。
そして一年中音楽祭が行われ、特に夏の音楽祭だけでも24万人の方が訪れ、ここには世界的な演奏家が招かれて演奏しているだけあって、その資料の多さには目を見張るものがあります。
今までに発表された論文をいくつか見せてもらいました。
音楽は頭のビタミン
音楽会に行く暇がない、という話がよく聞かれます
実際一年間に音楽会に行く回数は日本は文明国の中で最も低いと思います。
又子供たちも生演奏に触れる機会はめったにありません。
でも実は音楽って人間に絶対必要な物なんです。
「どうして必要なの?」 「本当に必要なの?」
と疑われたり「いらないものじゃないの?
なんて言われたことは一度もありません。
でもついつい触れる機会を忘れている方が多いのではないでしょうか。
音楽は不足していても食べ物を食べていないときのようにすぐに死んでしまったりするわけではありません。
又空腹感のようなものを感じることはありません。
お腹はすいても頭がすいたとはいわないですよね。
でもこれが危険なのです。
脳には芸術というビタミンのようなものが必要なのです。
芸術にかける予算と自殺率との関係のレポートを見たことがあります。
見事に反比例になっていて芸術予算の多い国は自殺者が少ないのです。
日本は、というと芸術予算が少なくて自殺者が多いのです。
とても残念です。
脳に如何に音楽が必要か、を科学的に究明し、もっと音楽に満たされた心豊かな日本にして行きたいです。
10月8日杉並公会堂コンサート
只今久しぶりに日本に帰国しております。
日本の秋の風情や味覚を楽しみ英気を養いたいです。
しかし食べてばかりいるのではなくしっかりと芸術活動を推進していきます。
10月8日杉並公会堂小ホール13:00
コンサートを開催いたします。
今回は特別な素晴らしいゲストをお招きしとても興味深い催しです。



ザルツブルク ピンクリボンコンサート
皆様今年の夏も色々なイベントに行ったり旅行したりとたくさん思い出ができましたでしょうか。
私は今年もザルツブルグに出演させていただいて、とても貴重な経験ができました。
街のメインの大聖堂モーツァルトが洗礼を受け演奏も数えきれないほど行った場所です。
ここでピンクリボンのチャリティーコンサート に出演させていただきました。
たくさんのVIPの方々がいらしてオーストリア国営テレビまで来てたので、緊張しましたがブラビッシモ(ブラボーの強調)と言っていただけてとてもうれしかったです!
2700名の観客の(容積はそれどころではないのですが)素晴らしい音響で本当に喜びをもって演奏できました。
コンサート後のパーティーでテレビインタビュー
顔がこわばってます…
ニュースで流れた映像のwebがありましたので貼っておきます。よろしかったらご覧ください
https://www.rts-salzburg.at/cl
シチリア グランブルーの海へ!
しばらくご無沙汰してました。
実は先月はバカンスで遊びコケていました。
海が大好きなので以前から夢に描いていたシチリア島のタオルミーナに行きました。
海が目の前にあるホテルで遊べるだけ遊びました。
船に乗った時船頭さんが映画「グランブルー」撮影現場に連れて行ってくれました。
岸からさほど遠くではないのですが、映画で潜水選手権の場面を取ったところですので水深はよほど深いのでしょう。あの映画では100メートルを超す記録を競ってましたよね。
船頭さんが「泳ぐ?」と言ってくれたのでついつい載ってしまって海へドボンと飛び込みました。
ここタオルミーナは水がすごく透き通っているので10メートル以上の深さでも岩肌やお魚がすべてよく見えるのですが、ゴーグルをつけて海の底を見たら・・・真っ黒
何も見えないどころかひたすら暗いんです。
「海の中が好きなんだよ」なんて主人公がかっこよく言ってたけどあんなヤツとは絶対付き合えない
でも空を見たら青い空に白い雲!
下さえ見なければこっちのもの
Leipzig Concert
The "AUTUMN SEASON" begins from the 6th of august at Leipzig which is sacred spot of Bach.
I would play music at the beginning of the concert .
The venus is a Nikolai church in which Bach had worked.
This time i offer very interesting programs.
I play chaconne of Bach and that of Vitali on the same day.
I play chaconne of Bach only by violine and the music expresses deep philosophy with so massive scale as it creates universe and with excellent architectural sense.
It is nothing else than spirits of Germany.
I play chaconne of Vitali along with organ.
This sounds like multicolor which may impress religious painting of Italy on us, and the key also has beautiful modulation.
It might be high spot for us to hear in that the techniques add more and more decoration extemporaneously along with organ.
As we get overwhelmed by resonant harmony in large temple and decoration,webecome entranced into misterious world.
I plan to play Bach on the marble stone in 1st floor, and Vitali next to the organ in 3rd floor.
Both of them surround 2000 listeners spirally by accumulating the sound in the long and dome-shaped ceiling of the church.
The past few days i have practiced the new lessons so that i would introduce fresh extemporization.
All Japanese and everyone who has easy acess to Germany,please visit the concert which can also be said as mysterious experience.
キルメス(移動遊園地)
デュッセルドルフのライン川沿いにキルメスという移動遊園地ができたので行ってみました。
私実は絶叫マシーン大好きなのです。
思ったよりズーット広い敷地にあるある 巨大マシーンたち
近くに行ったら ランクが高ーい
日本でもかなり乗りこなしてきた私もちょっと腰が引けた感じ
中でも一番高いマシーンに乗りました。
空中ブランコです。機械がだんだん上がっていってしまったと思いましたがもう遅いです。
地上80メートル、ビルで言うと20何階に相当する高さで簡単な腰の鎖一つ!すっぴんです!
そして回り方が速いのなんのって
でも景色サイコー
ドキドキしたらお腹がすいて・・・ サーモンの直火焼きを作ってました。
スモークがきいて美味しかったです
それからぎょっとしたのが刃物を持ったお化けみたいのが広場で襲ってきたのです
おまけに顔から血を流した警官まできました。
ドイツのミュンヘンで過激派が斧をもって暴れたのは昨日のこと、これって冗談きつ過ぎ!
ドッキリ・ビックリの一日でした
論文
音楽を深く研究するうちに音楽がなぜ人間に必要なのだろう、人類の歴史には本当に初期から音楽があるし、文字のない国はあっても音楽のない国はない、と聞くし・・・ と色々なことを考えるようになりました。
音楽には様々な効果があり、脳に計り知れないほどの作用しているとも最近の研究で分かってきたようです。
歴史的に見ると実に多くの人たちが音楽の考察をしています。
「なぜ音楽を?」と究明しないと「いい音楽」を皆様にお届けすることができないと思い、研究を始めました。
先ず脳とはどのような器官でどう作動しているのだろう、と思い調べ始めました。
最近とてもうれしいことに音楽家以外の方とのお付き合いが増え、色々な方面の方からアドヴァイスをいただけるようになりました
昨年日本建築学会・画像電子学会/共通領域研究会という学会にお誘いを頂きました。
なんでヴァイオリニストが学会に???と思いましたが、建築も電子画像もみな人間に快適な生活を提供するためにある、そのためには音楽も重要な役割がある、ということで、その学会に入れていただき研究をさせていただくことになりました。
もともと私は父親がインド哲学を学ばせたがっていたこともあり、小さいころから難しい本ばかり読まされておりましたので(幼い私は余りうれしくなかったのですが)本を読むスピードは速い方だと思います。
しかし脳についての本や建築の歴史などの本は分からない言葉が押し寄せ、理解に苦しみながらそれでも日本から山のように持ち帰った本を興味津々で読んでいます。
先日ある方から論文を書くようにおすすめいただきました。
「脳と感性に響く音楽を用いた空間快適性」というタイトルで初めての論文に挑戦しました。
私が各国各地で演奏した体験も踏まえて「空間快適性」とは何か、を考えるいい機会でした。
音楽はとかく他の分野の方々とは離れて行動をすることが多く広い分野のことを教えていただくすばらしいチャンスをいただきました。
早稲田大学の国際会議場で初めて論文発表をさせていただいたのですが、人前でヴァイオリンを手にせずに長時間話をすることに不慣れでさすがに緊張しました。
でも発表の後著名な先生方からお褒めの言葉を頂き、これからも一緒に研究しましょう、と言われた時はうれしくてうれしくて・・・
これからも音楽普及のためにも頑張って研究しようと思いました。
もっと音楽が人々の役にたってほしいです。どうぞ私の研究応援してください
秋の音楽シーズンは2つのシャコンヌで幕開け
バッハの聖地ライプツィヒで8月6日から「秋のシーズン」が始まります。
オープニングとしてコンサートをさせていただくことになりました。
会場はバッハが働いていたニコライ教会です。
今回はとても興味深いプログラムです。
バッハのシャコンヌとヴィタリーのシャコンヌを同じ日に弾きます。
バッハのシャコンヌはヴァイオリンだけで演奏しますが、宇宙を描くような壮大なスケールで見事な構築感に深い哲学が表されています。
まさにドイツの精神そのもののようです。
ヴィタリーのシャコンヌはオルガンと一緒に演奏します。
こちらはイタリアの宗教画を思わせるような色使いで、調性も転調が華やかです。
オルガンとの即興でどんどん飾りをつけるという技巧が聞きものかもしれません。
大伽藍に響き渡る和声と装飾に圧倒されているうちに不思議な世界に引き込まれます。
バッハは一階の大理石の上で、ヴィタリーは三階のオルガンの横で演奏する予定です。
どちらもこの教会の美しいドーム状の高い天井に音が集まり,らせんを描くように2,000名の客席を包みます。
この数日は今回斬新な即興を取り入れようかなと、新しい練習をしています。
日本の皆様、ドイツ近隣の皆様、夏休みにぜひ不思議体験ともいえるコンサートにいらして下さいね。
ドイツで豆まき
2月3日は豆まきですね
昨年はドイツに豆を売っていないのでピーナッツで豆まきをしましたが、今年は早々と日本で入手して元祖大豆で豆まきをしました。
窓の多い私のアパートはいっぱいまくところがあります。
ドイツの鬼だからってTeufel gehen! なんて言わないでここは日本風に「鬼は外・福は内」と豆をまきました。
隣のアパートのおじさんがこの夜中に 何をしてるんだろう?とちょっと不審な様子でした。
玄関にイワシの頭とひいらぎを飾るのは呪いみたいで怪しすぎるし、Was ist das?(何ですかこれは?)なんて聞かれたら説明が難しいから今回はナシにしました。
これまでにもお正月飾り、お雛様、七夕様、お月見と日本の風情を異国で楽しみ、周りの人に変った家だと、かなり思われているようです。
でも皆珍しいお菓子や飾りは好きになっていく様子です。
私は日本文化海外普及協会の親善大使ですから、これも仕事のうち(?)