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さて今回は、昨日に続き標準ズームのおはなしです。
Ai AF Zoom Nikkor 35〜70mm F3.3〜4.5S <New>
ニコンの35ミリ一眼レフカメラ用標準ズームレンズです。
1989年発売。
オートフォーカスで「35〜70mm F3.3−4.5」。
このレンズは標準ズームのなかでも安価なタイプでした。
1993年のカタログでは希望小売価格2万7000円。
同カタログをチェックしても、これより安いレンズは2万円のAF50/1.8S<New>しかありません。
軽量で、わりとコンパクトなレンズです。
最短撮影距離は0.5メートル。
マクロ域では0.35メートルまで寄れます。
私がこのレンズを買ったのは1999年。
中古で6000円程度でした。
単焦点レンズは高いので、これを35mmレンズとして使うために買ったのです。
ズームレンズでもズームリングを「35」に固定して使えば35mmの単焦点レンズと同じです。
実際に使ってみると、写りの良さに驚きました。
安いレンズなのに実に良いレンズです。
ボディとセットで買った標準ズームしか持っていないと、よく「きれいに写る単焦点レンズが欲しい」とか「F2.8通しの大口径レンズを買おう」とか思ってしまいがちですが、真面目に写真を撮ることが目的であるならば、私たちは最初の1本が持っている能力をどれだけ引き出して撮影しているのか、きちんとその性能を理解できているのかを考えるべきなのではないでしょうか。
もちろん、お金に余裕があってレンズを買うことが楽しみなら何でもたくさん買えばよいでしょう。
私も可能ならそうしたいくらいです。
無駄遣いしたくないなら、まずは最初の1本のレンズを理解しましょう。
そうすれば、やはりレンズを買い足すべきなのか、そのお金で露出計や三脚やストロボを買うべきなのか、あるいは何も買う必要がないのか等、進むべき道が見えてくるはず。
ベテランの方も、安いタイプの標準ズームを死蔵しているならぜひ見直してみてください。
そのレンズも実は非常に良いレンズかもしれません。
追記 こちらのレンズで撮影した写真も掲載しました
ニッコールAF35～70/3.3-4.5S(N)で撮る春日局さん 2020.7.13
AiAF35～70/3.3-4.5S(N)で撮る湯島天神の梅 2021.4.9
AiAF35〜70/3.3〜4.5S(N) ＋ Z50 2021.10.19
Ai AF 35〜70/F3.3-4.5S <N> ＋ Df 2022.4.24
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